在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Civiltà del bere Il Top delle guide ristoranti 2017 今年のレストラン・ランキング

2017-04-13 19:53:03 | レストラン
毎年ヴィニタリーで必ず買う小雑誌がある。



が、今年はとうとう印刷を止めてしまったそうで、隔月で出る雑誌だけになってしまった。
仕方がないので、それを2冊(レストラン版とワイン版)購入。

その雑誌はCivilta’ del Bere、見たら2002年から、抜けている年もないわけではないが、毎年購入、保存している。

毎年の初めの2号に掲載されるのは知っていたが、別冊で小雑誌になっているのが便利で(特にレストラン版は旅に持っていくこともあり)購入していた。
ヴィニタリーには出版社のスタンドが出ているので、これもまた便利。
。。だったのだが。

さて、レストラン版から。

この雑誌が便利なのは、あれやこれやグルメ本を買う必要がないから。
これ一冊で全部わかる。

今年も評価の対象は5冊。
ミシュラン
エスプレッソ
トゥーリング
ガンベロ・ロッソ
イデンティタ・ゴローゼ

それぞれ評価の仕方が違うので、独特の計算方法で合計点を出す。

ミシュラン 3つ星=100点、2つ星=94点、1つ星=88点 など
エスプレッソ コック帽マーク5つ=100点〜1つ=80点 など
トゥーリング 100点満点なのでほぼ点通り
ガンベロ・ロッソ 100点満点なのでほぼ点通り
イデンティタ・ゴローゼ 点数はないので、掲載店を一律60点

イデンティタ・ゴローゼが一律60点なので、最高得点は460点。



さて、もう毎年おなじみになってしまったが、第1位はご想像の通りモデナの Osteria Francescana。もう2度と行けない。(涙)

4位から2位に上昇したのがアルバのPiazza Duomo。昨年素晴らしくて感動した。納得。

2位から3位に落ちてしまったが、パドヴァ近郊のLe Calandreが続く。

4位は2つ。
2位からちょっと落ちたが、ローマのLa Pergola。
同点4位、ラクイラのReale。

今年は499位までの掲載。



一応州別に何店舗あるかの統計はあるが、昨年までの小雑誌には、州別の順位、町別の順位までもが掲載されて、レストランを選ぶのにそれは便利だったのだが、これは無くなってしまった。ページの削減。。。(涙)

住所、電話番号リストがなくなったのは、今時はすぐに調べられるので問題ないが、せめて州別リストは欲しかった。

それにしてもミシュランの3つ星が8つ?
一つ星は見事に星の数ほどある。



懐かしの2002年は、7冊の合計。そういえばヴェロネッリのレストランガイドなんてのがあった。懐かしい〜

去年までの小雑誌だった頃が一番便利だったのだが。。。

牛と事故を起こした男性(牛は死亡)

2017-04-13 17:54:33 | もろもろ、つれづれ
今度は牛と事故。

この前は、ローマで、出てきたイノシシをよけようとしたバイクが転倒して、かわいそうに亡くなった人がいたのだが、今度はバイクで牛と事故を起こした人が出た。
まともにぶつかったらしい。

ローマよりずっと南、同じラツィオ州だが、だいぶ田舎になるので、道路に牛が出てきても不思議はないのかもしれないが、それにしてもかわいそうに。

40代、男性の方は幸い命に別条はないとのことだが、なんという不運。
まさか牛と遭遇するとは。

ぶつかられた牛の方は、かわいそうに、亡くなった。

トスカーナなどに行くと、未だに「鹿注意」の看板が結構出ているが、これを機会に「牛注意」の看板が立ったりして。



なら良かったのに

トレビの泉で水泳 それも素っ裸(男性)

2017-04-13 17:11:27 | もろもろ、つれづれ
いつもお騒がせのトレビの泉で、今度は泳いだ人が出てきた。
それも素っ裸。




裸になって、向かって左から右へ一直線に平泳ぎ。
水から上がった時には素っ裸。

聴衆が興奮、喝采するなか、待ってましたという警察に連行された。

どうもイタリア人らしいのだが、公衆で素っ裸の罪、持っていた身分証明書が盗んだものだったらしいので、その罪も加わり、遺跡保護法違反と、罰金はいくらになるのか。

トレビは赤い塗料を撒いた事件、アニタ・エドバーグ風にドレスを来て泉に入った人もいたが、今度は噴水で水泳、それも素っ裸。

有名観光地であるだけに、目立つ場所。
目立つことをしたい人にはそそられるのか、結構お騒がせな場所である。

若い女性だったらもっと良かったのに、という人もいる???

http://roma.repubblica.it/cronaca/2017/04/12/news/roma_si_tuffa_nudo_nella_fontana_di_trevi_bloccato_dai_vigili_dovra_pagare_la_multa-162832525/

↑ こちらにはビデオあり

Chi salverà le rose? di Cesare Furesi イタリア映画の紹介「誰がバラを救うのか?」

2017-04-13 11:08:50 | Piemonte ピエモンテ
Chi salverà le rose? 誰がバラを救うのか?
監督 チェーザレ・フレージ



ここまで来たか。

何がって、このところ必ずと言っていいほど、画面に、ストーリーに、ゲイが出てくる。(もちろんレズもあり)
市民権が認められたのはいいのだが、ちょっと行き過ぎのような気もしなくはない。

今回は、とうとう、長い長い関係、そして、その関係もいよいよ終わりに近づいた二人のおじいちゃんの話。

足腰もおぼつかなくなったジュリオは、寝たきりで起きれない(と言っても口は達者)クラウディオの看病をしている。

ジュリオは弁護士だったのだが、とにかくポーカーが好き。賭ける金額は半端じゃない。
とうとう、海の見えるところの豪華な邸宅も手放し、今住んでいる家も、家具の多くは手放した。お手伝いを雇うお金も残っていない。
そこで、クラウディオの食事を自ら用意して運ぶのだが、その姿が実に健気なしい。

さて、ジュリオにはもう大きい娘と孫がいる。
娘は父のジュリオとは仲が良くないが、クラウディオとはとても仲がいい。
クラウディオがもう長くないと聞いて、久々に二人のところにやってきた。

孫は二人のおじいちゃんと仲が良く、本当のおじいちゃん、ジュリオの血を受け継いだのか、ポーカーがかなり上手い。

この孫が、おじいちゃんが手放した邸宅をポーカーで取り戻す。

実際にこれだけ真剣なポーカーをどこでどうやってやるのか、その世界を知らないので、全くわからないのだが、こんな風にやるんだ、という雰囲気は見て取れた。

2000ユーロ、5000ユーロ、10000ユーロ、30000ユーロ、持ち札全部。。。。どんどん掛け金が上がっていく。その金額に、小さいころやった億万長者ゲーム(?)を思い出した。

小さなルーレットを回して、コマを動かし、ここで1000ドルが手に入る。。。わーーい、と喜んだあの感覚。
紙の、おもちゃのお札でも、億万長者になると嬉しかった。

しかし、ここでは本当のお金が動いている。勝てば嬉しいが、負けたら本当に無一文になる。

それにしても、世の中、本当にこれだけの金額を賭ける人がいるんだ(これは映画だが)という驚き。

さて、無事に邸宅を取り返したのはいいが、愛するクラウディオは他界してしまった。

残されたジュリオが、後を追う決心をする。

どうして、という問いに、1日でも長く生きているということは、彼の元に行くのが1日でも遅くなるから。

うーーーん、素晴らしい愛。
男女のカップルで見たかったと思ったのは私だけだろうか。

実はこの映画は、「クリスマスプレゼントRegalo di Natale」(1986)と「クリスマスの雪辱 La rivincita di Natale」(2004)という映画の続きのような話になっている。
「クリスマスプレゼント」は、タイトルとはイメージが違って、クリスマス前夜のポーカーの話、そしてその続きが「雪辱」の方。
この2つは別の監督(Pupi Avanti)の作品、しかし、弁護士ジュリオを演じる俳優(Carlo Delle Piane)は、3作品とも同じ。

つまり、「クリスマス・プレゼント」の30年後。。。。という趣向。
二人の愛をバラで語り、父と娘の確執、孫との関係、それぞれがポーカーを中心に繰り広げられ、しっとりとした感じ。

Vinitaly 来年は4月15-18日

2017-04-13 10:41:43 | イタリア・ワインABC
今年のヴィニタリーが終わった。



50年+1年 エディション。

昨年が50年だったので、要は51年目。

もう5年くらい前から、開催期間5日だったのが4日に減り、木曜日から月曜日までだったのが日曜日から水曜日になり、少しは楽になった。

が、やはり4日は体力勝負。
正確には肝臓勝負。

座っている時も多いので、すごく歩くわけではないが、それでもかなり広いので、あっちからこっちへの移動はかなり疲れる。

帰りの列車で爆睡、帰ってからも爆睡。

終了直後入ってきた情報によると、

142カ国から12万8000人の入場者数
うち
3万人の 外国人のトップバイヤーの来場があり
これは8%の上昇

とのこと。

国別の内訳によると、日本は2%の上昇率。
一番高かったのはロシア42%で、ついでブラジル29%、中国12%。

参加企業は4270社で、30カ国から。
これは4%の上昇率、特に外国からは74%。

今年はイタリア州別のパビリオンに加えて、「インターナショナル」パビリオンというのも特設されていたので(なかに酒スタンドも6社程度入っていた)、74%の上昇率は納得。



時間とタイミングの勝負で、行けなかったところがどうしてもあり、ゴメンなさい。

さて、来年は4月15日から18日。