在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ローマの大雪 パロディ・フォト

2018-02-28 21:48:24 | もろもろ、つれづれ
ローマの大雪で爆笑した写真集

イタリア人は本当にかわいい。(えー、全然かわいくない〜という意見もありだが)
ユーモアのセンスは、日本人の比ではない。
ローマで降った大雪関連の爆笑パロディの数々。。。。

ニュースでも取り上げるくらい、まあ、よくできてる。

FBをパラパラ見てて、何度爆笑したか。。。

「いっぱい写真を載せたい気持ちはわかるけど、一人2枚までにしてよね」なんて言うものから



ローマ北部のスキー場マップ



かわいいのはペンギン
全ての道はローマに通じる〜

ローマの象徴はコロッセオ。
やっぱりコロッセオ関連の写真が多かった。



これは本物?
本物だったら、よくできてるー。パチパチ。



これもまたコロッセオ

それから、イタリアと言ったらサッカー。
ローマにはチームが二つあるので、こんなところでも死闘を繰り広げる(笑)





雪対策(ピアノ・ネーヴェ)とピアノを掛け合わせるのまである。

ローマの大雪の翌日は、雪雲がナポリへ移動。
ナポリまで真っ白になった。



南イタリアにようこそ〜

そんな写真の中、人参の写真がちらほら。。。。
なんで??と思ったら、そう、雪だるまの鼻用。。。。

ナポリはローマ人の上を行ってる。。。



またまたこれもナポリ。



雪玉 もう作ってる玉 1個50セント、3個で1ユーロ
誰が買うか〜

って笑ってたら、今日になって、こんなのが出回った。



滑ったらあかんよー

やっぱりイタリアは止められない。。。。
どの写真もみんなお見事でした。。。。

Cesanese del Piglio 2000 Casale della Ioria

2018-02-27 21:52:45 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Cesanese del Piglio 2000 Casale della Ioria



ガレージに置いている何十本かの1本。
ガレージは、家から少し離れているので、適当なものを適当に置いている。
まだワインクーラーのなかった頃にワイン用の棚を設置したのだが、ワインクーラーを購入してからはワインの保存には使わず、以前置いていたものがほとんどそのままになっている状態。

もうダメになっているものの多いだろうーなーとは思うのだが、ダメ元で開けてみた。

コルクが上手く開かず切れてしまったのだが、どうせ何度にも分けて飲むので、落とさずそのままにしている。(笑)

もう完全に飲めないかと思ったら、一応まだ飲める。

最初は硬くて、臭みもあり、あずき風、腐葉土、きのこ、東洋系のスパイスなどがいっぱい。タンニンが柔らかくなっているとはいえ、ぎこちない硬さがまだ残り、酸味と熟成臭、臭みが混じって、余韻まずまず、という感じだった。

きっとここで、ドボドボ、っと捨ててしまう人もいるだろうと思う。

しかし、数日置いておいたら、だいぶ良くなってきた。

腐葉土にクミンの香り、臭みは和らぎ、タンニンがまろやかになり、甘さを感じるほど。酸味が綺麗に立つ感じになり、余韻も熟成香というか、腐葉土というか、なかなか良い感じになってきた。

当時は、カサーレ・デッラ・イオリアのチェサネーゼが最も良いものだった。
今は他にも良いワイナリーがあるが、当時は、ちゃんとボトル詰めされ、流通していたチェサネーゼは数少なかった時代。

当時の蔵出しワイン。

17年以上たち、なるほどねー、という感じ。

やっぱり、ワインは面白い。


La Roma imbiancata 今日のローマは雪、それも大雪

2018-02-26 20:47:50 | Toscana トスカーナ
今日のローマは真っ白



また入院患者が出ているので、クリニックへ行くためにはバスの方が安全かと思ったら、全然来ない。
待てども来ない。
そこで、車に切り替える。

結構雪にタイヤが取られるね。。。
大通りのみを選び、徐行運転。
ローマは雪国ではないから、一応車は走れる。

細い道は避け、適当なところに車をパーキングし、あとは歩き。



いやーすごい雪。

と思っていたら、止んでいた雪がまた降り出し、積もる、積もる。。。
結局、10ー15センチが積もった。



2012年の雪の時はちょうど日本にいたので、ここまでの大雪は1986年以来。。。

いやー本当にすごい雪でしたー


まるでキノコ








Villa Donoratico 2015 Tenuta Argrntiera

2018-02-21 16:15:00 | Toscana トスカーナ
Villa Donoratico 2015 Tenuta Argentiera



マルコに、グラスが泣いてるよー(カラの意味)と言ったら、ボトルをどーん、と出してきた。

数日前に開けて、もう最後の方だけどー

ダメになってたら捨てるかどうするか、というのをちょっと飲んでみる。
まだ飲める。

そこで、今度は同じトスカーナでもボルゲリ。
シラー(とアリカンテ)から、ボルゲリのボルドータイプへ。

先に飲んだシラー(とアリカンテ)は、2010年で瓶熟されていたのだが、こっちは、同じ瓶熟でも直接空気に触れての酸化、瓶熟。(笑)



品種は、カベルネ・ソーヴィニオン、カベルネ・フラン、メルローにプティ・ヴェルド。

香りのインパクトがあり、全体に太さが出ている。広がりではなく、太さ。
フルーツは熟してコンフィになり、スパイスもタバコ、パイプタバコなど、若干甘みを帯びるイメージ、昔はビミョーにピーマン臭があっただろうなー、という雰囲気も持ちながら、カベルネが運よく(笑)熟している。
味もインパクトしっかり、ボディあり。タンニンはだいぶまろやかだが、存在感をまだ保ち、程よい長さの余韻に、熟したフルーツが出る。
++++


Syrah e Alicante 2010 Tenuta Lenzini

2018-02-21 15:34:10 | Toscana トスカーナ
Syrah e Alicante 2010 Tenuta Lenzini



ヴィンテージ2010年。
これはまだ新しいものなのか、それともどこかに眠っていたものを出してきたのかを聞いたら、後者との返事。

やっぱりねー

1本開けて飲んでみたら、熟成具合が良かった、ということらしい。

ここには、忘れ去られたワインがいっぱい眠っている。。。



シラーは、基本的に私の好みではないのだが、悪くない。
良く熟している。

熟成香が綺麗で、スパイスたっぷり。バルサミコ、タバコ、チョコ、カフェ、腐葉土など、まだアニマルは出ていないくらい。
味も、アタックがよく、強さがあるが、タンニンが柔らかくなっているのでまろやかさも同時に感じ、バランスが良い。余韻に、しばらくするとややアニマル風が出てくる。
++++


Bourgogne 2008 ブルゴーニュ 2008ヴィンテージ 6種

2018-02-20 12:27:46 | vini stranieri イタリア外のワイン
ブルゴーニュ 2008年 6種



Beaune 1er cru “Teurons” 2008 Albert Morot
Morey St.Denis 2008 Dujac
Volney 1er cru “Champans” 2008 Voillot
Chambolle Musigny 1er cru “Feusseolottes” 2008 Tremblay
Chambolle Musigny 1er cru “Les Cras” 2008 Roumier
Ruchottes Chambertin Grand Cru 2008 Mugneret-Gibourg

フランスワイン、正確にはブルゴーニュの試飲会に参加した。

フランスワインの試飲会は、ローマではちらほら行われ、たいていの場合盛況。

イタリアにいると、イタリアにワインがありすぎ、それを追いかけるだけでも大変なのに、フランスまではなかなか追いつかない。
地域が多いこともあるが、内容に厚さがありすぎ、深みがありすぎで、何度も同じワインを飲むことは不可能に近く、飲んだだけ、で終わりがちになる。

それも、たいていは地域ごとに分けての講義、地域ごとにワインを飲むことがほとんど。

地図が用意され(ないことも多いが)、地域の特徴の話があり、ワイナリー、ワインのチャートが用意され、見ながら、ふむふむと試飲。
それだけ。
つまり、何か残るものが少ない。

しかし、超大御所ジャンカルロ氏の試飲会は、参加メンバーが全く違うこともあるが、なんの用意もなく(ワイン名はあらかじめ公表)いたって自由な雰囲気。

氏のプライベート・カンティーナから選ばれたワインの試飲会の第1回で、全5回の予定。(人が集まれば。。。)
12名限定。
しかし、参加費用が高いので、参加者は多くはなく、今回も10名だったため、参加費用が若干アップした。
そんなサプライズもある。。。(涙)

氏の友人、友人のつての参加も多く、一般(ソムリエ仲間)からはわずか。
みんな講義形式が好きなのだと、ちょっと納得してしまった。
今回の参加者の中には、普段からフランスワインしか飲んでません、みたいな方もちらほら。。。
(イタリアにも、相当の金持ち層で、そういう羨ましい人が結構いる)

最初に簡単な話から。

今回のワインは全部が2008年ヴィンテージ。
本当は20年のものを選びたかったのだが、そうなると値段張りすぎ、そこで、10年という節目のものにしたということ。

2008年は、悪くはないが、決して良い年ではなくなく、9月になって空気が乾燥してきて救われた、と。

かなり早い時点で全部のワインを注ぎ、氏からのワイナリー、ワインの説明、地域の説明を聞きながら、みんなかなり自由に試飲。
この雰囲気がいい。

なお、2008年ヴィンテージは〜と言う人がいたのだが、氏曰く、一番は造り手、そして畑、それからヴィンテージ。
普通の講義では、一番重要なのはテロワール(の中の土壌という意味)〜という雰囲気多しで、今まで持っていたモヤモヤが晴れたような気がした。




Beaune 1er cru “Teurons” 2008 Albert Morot
氏曰く、一番ロマネスク的なワインとのこと。(ロマネスクは中世の建築様式で、丸みを帯びた感じが特徴的)フルーツの香り(森の木の実)が見事に綺麗で、心地良い。フルーツとグリーンの香りのバランスが良く、綺麗な酸味が広がり、とても良い。が、香りも味も、その良さがずっと続くのだが、一番大きな変化が見られなかった。++++

Morey St.Denis 2008 Dujac
好き嫌いが激しいワイナリーとのこと。かなり異質な香りを感じる。他のワイナリーとは違って、全房を使用ということろから来ているのか。もわっとしたつかみどころのない香りに、木香りも含み、味はタンニンをだいぶ感じる。しかし、変化は大きく、後になると酸味がピリッと感じるくらいになった。+++(+)

Volney 1er cru “Champans” 2008 Voillot
すぐに紅茶の香り。その後フルーツ。柑橘系の香りも含む。全体に軽やかな香りと味で、しかし、これまた心地良い。出しゃばる感じがなく、品良く、バランスよく、とても綺麗におさまり、個人的にとても気に入った。++++(+)

Chambolle Musigny 1er cru “Feusseolottes” 2008 Tremblay
すぐにほのかなバニラ香。一番モダンな雰囲気を帯びていた。新樽の使用比率も高い、との話。味の余韻にもどうしてもバニラ香が残るのが気になる。こういうタイプが好きなら良いのだろうが、個人的にはモダンすぎでまずまず。しかし、もちろん品質は非常に良いのだが。+++(+)

Chambolle Musigny 1er cru “Les Cras” 2008 Roumier
今回これが一番良かったとの声多数なのだが、同感。見事。フルーツ、花、ほのかなグリーン、ミネラル多数で、何も考えずに飲みたいワイン。++++++

Ruchottes Chambertin Grand Cru 2008 Mugneret-Gibourg
最初は香りなし。しばらくたって、随分たってだんだん出てくる。風格はあり、香りの強さ、深み、味にも強さとそれなりの広がりはあるのだが、微妙に物足りない。もちろん、まだ飲むには早すぎるのかもしれないが、Les Crasを超えることはなかった。もちろん、これだけで飲んだら、素晴らしいーとなっていただろうが。こういうとき、比較試飲ってちょっと残酷と感じてしまう。+++++


値段は高いが2品が付くので、ブルゴーニュを飲みながらの夕食会になる

あと4回、参加費用はさらに高くなりそうな感じあり、成立するか。。。。。

Verdicchio di Matelica 2016 Monacesca

2018-02-18 00:49:56 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Verdicchio di Matelica 2016 Monacesca



マルコのところに最近入ってきたばかりのモナチェスカ。
グラス売り用に結構大量に購入したらしい。

ヴェルディッキオと言うと、ほとんどがカステッリ・ディ・イエージで、マテリカはごく少ない。
その少ないマテリカのワイナリーの一つがモナチェスカ。
ミルムが有名。

まだワインの勉強を始めた頃、ヴェルディッキオが好きになるきっかけのワインの一つがミルムだった。
時々購入し、なぜかうち1本がずっと残っていて、何年か前に、だいぶ古くなったミルムを開けたが、とても綺麗に熟成していた。

マルコが大量購入したのはヴェルディッキオの一番ベースのタイプ。

安くて、味良し。



色はかなり濃いめ。
最初はリンゴを思わせるようなフレッシュな感じもあるが、グラスを回すとすぐに綺麗に程よく熟したフルーツの香りに変わっていく。
シンプルすぎず、重たすぎず、程よい強さ、モダンすぎず、安定感のある香り。
アタックもしっかり、心地よいまろやかさを持ち、酸があるが、ヴェルディッキオのほろ苦さがすぐに隠してしまう感じがある。余韻の長さも申し分なく、満足感あり。
値段も考慮すると、満足感倍増。+++(+)

海外旅行保険代を節約したがためにうん百万円の持ち出し。。。(涙)

2018-02-16 22:06:07 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
先日イタリアをご出発された方、団体旅行に参加していらしたのだが、途中で病気になり、長期入院。

海外旅行保険には入っておらず、持っていたクレジットカードは一般カード。
だから、限度額が低い。

いざ、なんとか退院、日本に帰る段階で、一般座席は無理、つまり着席ができず、医師同行によるストレッチャー搬送。

ここで、カードの保険の限度額分を差し引いても、うん百万円の持ち出し。
また、病院の医療費も、別にうん百万円かかった。(これは、なんとか保証があるらしい)
通訳費も捻出できず、自己負担。

せめてカードがゴールドカードだったら、まだ持ち出しが少なかったのに。


団体の海外旅行に申し込むと、日程の案内とともに、必ず海外旅行保険加入の案内が来る。

今まで大丈夫だったから〜

で、入らなかったと話していた。
加入費は、保証条件によるが、たかだが数千円か、せいぜい1万円程度だと思う。
それを節約したばかりに、うん百万円の出費になってしまった。

どうか、海外旅行保険には加入を。

捨金になったら、逆に喜ぶべし。

また、若いからと言って、大丈夫〜、とは思わないこと。
若くても、何が起こるかは誰にもわからない。

今まで病気したことないし〜
体力には自信あるし〜

とは考えないほうが無難。。。。

Sanct Valentin Chardonnay 2014 San Michele Appiano

2018-02-15 22:22:54 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Sanct Valentin Chardonnay 2014 San Michele Appiano




いつものマルコのお店のバレンタイン企画。

バレンタインデーに掛けて、サンクト・ヴァレンティンを二人で飲もう!
2杯だと、お得値段になるよー

あははははー

と笑ってたら、くれた。
ドボドボ。。。

いつもの上映会があったので、どのみち街中に出ていたついでに、まっすぐ家に帰ってもいいけど、巷はバレンタイン・デー。。。
家で一人でワインを飲むにはちょっと寂しくもある。

で、マルコのところまで足を運んだ。

いっぱい飲んで帰るかー(まるでオジサン。。。)

スパークリング・ロゼでも飲むか?と聞かれ、「今日はロゼはいらない」ときっぱり回答し、(ロゼじゃない)フランチャコルタを飲んでいたのに、いつの間にかドボドボ(こっちは捨てる方)。。。

そして、サンクト・ヴァレンティンをくれた。

残りが少なくなると、ドボドボ。。。
また、ドボドボ。。。

そこで、2杯でお得、今日はバレンタイン・デーだよ〜の企画とは関係なく、久々に飲むことになったサンクト・ヴェレンティン。

ご存知、アルト・アディジェは、超大御所、サン・ミケーレ・アッピアーノの上級(高級)ライン。
他の品種もあるが、マルコがこの日に選んだのはシャルドネ。
(まあ、そんなもんだ)

なお、この地域ではイタリア語はほとんど外国語になるので、ラベルはドイツ語優先の表記。

サン・ミケーレは、最近はもうほとんど飲まないので、久しぶり。

バレンタインの企画にこんな感じで乗るのは悔しくもあるのだが、ドボドボ。。。
飲むしかない。
(フランチャコルタは、残り半分で捨てられたし)


2014年なので、最初の香りはちょっと弱い。
ふくよかなフルーツの香りが品良く立ち上がる。
意外と樽香が少ないかも〜と思ったのも束の間。
しばらくすると、グラスを回すと、だんだんと出てくる。
ドライフルーツ、フルーツのジェラティーナ、ナッツ、そしてカラメル。。。

ボディは、思うより強くはないが、そして余韻も長いのだが、カラメルいっぱい。
味の方に樽香が強い。やっぱり出てきたかー。。。という感じ。
でも、こういった樽香が強いワインが好きなら申し分ない。

たまには、こんなのもいいか。 今日はバレンタインだし。

郊外型ホテル滞在のグループを狙う強盗

2018-02-13 21:20:38 | もろもろ、つれづれ
最近は、日本人も郊外型のホテルに泊まることが多くなっている。
個人旅行ではなく、グループ旅行の話である。

理由はいろいろ。(だと思う)

イタリアには夜に着くことも多いので、ローマで泊まって、翌朝すぐに周遊旅行に出発するには街中より郊外の方が便利だったりする。
空港から比較的近い地域ならホテルにすぐに着くし、翌朝も街中の渋滞に巻き込まれることがない。

郊外型のホテルは、大手チェーンホテルであってもなくても、アメリカンタイプが多いので、どの部屋もみんな均一、不公平の不満が出にくいし、モダンなので日本人には使いやすい。

周りに特に何もないところ、いたって一般庶民の住宅街になっているところ、住宅街ではあるが中心から外れた場所、いろいろある。

よほど高級なツアーはともかく、一般のツアーでも、行程によっては郊外型ホテルを使うことも多くなっているような気がする。

さて、そうやって、日本人団体旅行客が郊外型ホテルに泊まり出すと、必ずやそれを狙う輩が出てくる。

今では、ある程度知れ渡ってる情報なので、添乗員の人が、絶対にホテルから出ないでください、明日の朝は、早く起きたからと言ってホテルの周辺を散歩しようとは絶対に思わないでください、と言うかもしれない。

しかし、それを信じないというか、いや、ただ運が悪かっただけの人が狙われる。

しかし、どうして、そのホテルに日本人が泊まっているとわかるのか?

裏で情報が漏れているという話もあるが、毎日、同じような時間に見張っていれば、1週間の間に幾つかのグループの出発には出くわすだろうから、真実かどうかはわからない。
ただ、昨年見た映画でそんな場面があったので(情報を漏らして山分け)、なまじ嘘ではないと思う。

タチが悪いのは、こう言った郊外型では、ひったくりではなく強盗的な盗難だということである。

昨年狙われた人の話によると、夫婦(60代)二人で、朝(何もないところだが)散策をしていた時 、二人組がさりげなく近づいて来たと思ったら、ほとんど羽交い締めにされ、持っていたバッグを盗られた。
バッグにはパスポートが入っていたので、とにかく困る羽目になるのである。

他にも似たような話がちらほら、相手は複数、ただのひったくりや置き引きとは違って、命までは狙わないものの、強引な盗難、つまり強盗が増えているように思う。

そこで、街中で、車も人もビュンビュン走っているところならほぼ問題ないと思うが(それでも違う意味の盗難が多い)、ちょっと郊外、住宅街、住宅街でもないような場所に泊まることがあれば、本当に、ホテルから一歩も出ないで欲しい。

Vino Nobile di Montepulciano Asinone 2013 Poliziano

2018-02-10 11:27:01 | Toscana トスカーナ
Vino Nobile di Montepulciano Asinone 2013 Poliziano



なぜか突然アジノーネ。

2日前に開けたものらしい。
アジノーネが開いてる(グラス販売用)というので、どうしたの?と思ったら、マルコが、

(グラス売り用の)モンテプルチャーノ(ノービレのことらしい)が足りなくなって、継ぎ足すのに、新しいボトルを開けようと、棚から取った。
開けて、継ぎ足して、後で見たら、モンテプルチャーノじゃなくでアジノーネだった。(涙)

みんなで、どーして気がつかなかったの???
ボトルが全然違うじゃない
と言ったのだが、そんなことはない、似てるんだもん!と。

ボトルも全然似ていないような気がするが、値段も全然似てない。(笑)

それにしても、きっと何も知らずに飲んだんだろうなー。
ノービレとアジノーネのブレンド。。。。
このノービレ、美味しいね〜と思ったか、思わなかったか。

さて、もう開いているし、2日はたってるしということで、何人かで、ごちそーさま〜



2日前に開けて栓をしていただけなので、若干熟成が進み、結構いい飲み頃になっていた。

色は濃く、香りはもうダイレクトにカフェ、ココア、バルサミコ、スパイス。フルーツはあるかなー、という感じ。
味は、やはりダイナミックさがある。酸味は思うほどではなく、全体的にバランスがよい。タンニンは堂々としているが繊細な面も持ち、余韻は長く、やはりアジノーネ。+++++

ポリツィアーノは、モンテプルチャーノではもう超大御所ワイナリーだが、昔、まだ安かったころ、ロッソもアジノーネもよく買って飲んだものだ。
昔はVigna Asinone(アジノーネの畑)と言ったが、今はシンプルにアジノーネ。

品種は、基本的にサンジョヴェーゼ90%に、他の品種をブレンドするが、よい年はサンジョヴェーゼ100%でも造る。
バリック新樽を使っているが、バニラ臭さはなく、モダンな中にクラシックの基本が入った感じ。

イタリア映画の紹介 Una questione privata di Fratelli Taviani いたって個人的な問題

2018-02-08 12:01:58 | 何故か突然イタリア映画
Una Questione privata いたって個人的な問題
監督 パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ(タヴィアーニ兄弟)



第2次世界大戦中、イタリアが連合軍に降伏して停戦を宣言したときから、イタリアでは内戦が始まった。
新政権によるレジスタンスとフェシストの戦い。

特にピエモンテではレジスタンス活動がひどかったというが、そのピエモンテ、最近世界遺産になったランゲ地方での内戦が背景。

ランゲ、景色が綺麗、というので、バローロの畑での綺麗な映像でも出てくるのかと思ったら、これは大違いだった。
ぶどう畑は影にも見えない。
というのが、2200−2300mの標高のところが舞台になっているそうで、その標高では、同じランゲ地方でも、さすがにぶどうは育たない。

さて、その内戦中の若者の恋愛を描いたのかと思ったら、監督曰く、逆らしい。

ただし、原作の同名小説があるので、原作者ベッペ・フェノーリオも同じ意図を持っていたのかもしれない。
だいたい、タイトルがそんな感じ。

タヴィアーニ監督曰く、「恋愛」に起こり得る「三角関係」そこから生まれる「ジェラシー」が人を変えていく。
そのことしか頭にない「嫉妬の塊」が生まれる。
そういったことを、内戦を舞台にして描いた、とのこと。

3年ほど前、偶然ラジオ小説で朗読していたのを聞いて、すぐさま映画化を申し込んだということだが、小説自体は1963年に出版されたもの。

全編にオズの魔法使いのオヴァー・ザ・レインボーの音楽が印象的。



それにしても、罪な女性もいるもんだ、に尽きる。
いや、今でもいるいる。

フラヴィアは、ミルトンも好きだが、彼の親友のジョルジョも好き。
本命はジョルジョ。
でも、ミルトンにも気がある。
それらしいそぶりは見せる。
ミルトンは今でいうとキープ君?

そぶりは見せてくれるので、ミルトンは脈があると信じている。
真面目なところが災いしてか、フラヴィアと親友ジョルジョの関係には気づいていない。

しかし、二人に関係があることを知ってから、嫉妬の塊になってしまう。
レジスタンス活動中、自分の命も危うい時なのに、もう、他のことは眼中にない。

そこで、他の部隊で、同じくレジスタンス活動をしているジョルジョに聞く、と決心。

恋って、こういうものだよね〜

彼女に聞けばいいのに、そうしない、そうはいかないのが恋。。。(笑)

しかし、ジョルジョはファシストに捕まっていて、彼に聞くには彼を救い出すしかない。。。。

親友だから助けたい、ではなく、本心を聞きたいために救わなきゃ、が、三角関係。。。。

嫉妬の塊を、ルーカ・マリネッリ(ジグロボの悪役)が見事に演じる。

最後はちょっと尻切れトンボのような感はあるが、これは、作家が2ヶ月後に亡くなったため、未完成作のかもしれない、という話もあるらしい、に共通。
しかし、その後はどうなった?と想像の域を残すのも悪くない。

ジョルジョはファシストに殺され、ミルトンはフラヴィアとハッピーエンドになるか
私が好きだったのはやっぱりジョルジョ、と、ミルトンはフラヴィアとはハッピーエンドになれないか
ジョルジョが生きて戻り、フラヴィアと結ばれ、ミルトンは失意の元に町を去る。。。とか

ランゲ地方は霧が有名だが(だから、ネッビア、霧、ネッビオーロ(品種)でバローロが造られる)、画面に霧、霧、霧。。。。

今回のインタヴューには、お兄さんのヴィットリオ氏は体調が悪く、パオロ氏のみの出席。

Barbanico 2016 Balter

2018-02-08 10:26:28 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Barbanico 2013 Balter



バルテルは、トレンティーノではスプマンテが有名。

イタリアのスプマンテというと、最近はフランチャコルタの知名度が世界的に高まっているが、そうなると値段も高くなるのは当然。
比べて、品質で引けを取らないのがトレントDOC。(同じ、瓶内二次発酵方式)
フェラーリがトレントDOCなのだが、こちらはブランド名が独り立ちしすぎている感があり、トレントDOCというブランド名の認識度はイマイチ。
しかし、その分、値段がフランチャコルタに比べるとまだだいぶ安く、トレントDOCの生産者の中でバルテルは、かなり良いスプマンテを造っている。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、南のトレンティーノと北のアルト・アディジェに行政区が分かれるのだが、バルテルは南のトレンティーノに属し、その分、しっかりした味わいの強さを持ったスプマンテとなっている。

さて、そのバルテルが造っているスプマンテではなくワインの方。
どれも、ラベルが可愛いというか、吹き出したくなるほど面白いデザイン。
別に凝っているわけではないが、版画風の図柄がなんだか親しみを感じさせる。


HPから

バルバニコは土着品種ラグレインにカベルネ・ソーヴィニオンとメルローをブレンド。
面白い名前だーと思ったら、二人の子供、バルバラとニコラの名前をくっつけただけだった。(笑)
妻の名前に始まり、子供の名前、お父さんお母さん。。。結構あるある。

ごめんなさい、なのだが、最初にぐぐっとバナナの皮の香り。
もちろんチェリー、スパイス、少し土っぽい香りに、だんだんとカフェ、カカオの香りも出てくる感じがある。
それとカフェなどの黒っぽい香り。甘い香りもふわっと出てくる。
インパクトが心地よい。強さがあり、こちらもほのかな甘さ(まろやかさ)とタンニンのコントラスト。
味の方に、よりカフェ、カカオ、グリーンのさっぱり感が出ている。と思うと、バニラの香りもあり、フィニッシュもしっかり、太さを持ち、長さも申し分なく、満足感がある。
ちょうど飲み頃、全体のバランスが良い。++++




Capolemole 2016 Marco Carpineti

2018-02-08 00:01:03 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Capolemole 2016 Marco Carpineti




マルコのところでグラス売りをしていたので、飲んでみる。
カルピネーティは久々。
賛否両論のワイナリーだと思う。

正統派ビオ(という言い方もなんだが)で、それほど極端ではなく、つまり、ビオにしては比較的飲みやすい方だと思うが、好きという人とあまり好きではないという人がいつもいる。

別なところで、カルピネーティのスプマンテをグラス売りにしていた時、やはり同じだった。
好きで飲む人、どうも好きではないと言う人。
私は好きな方に入る。

さて、嬉しいことにカポレモーレはお財布にも優しい。
この値段(マルコのところではグラスで3ユーロ)で、この品質。



品種はベッローネ。

色は輝きのある綺麗な麦わら色。
すぐに柑橘、黄色い小さな花、奥行きとか複雑性というのではないが、程よい強さを持ち、まずまずの香りの長さがある。
アタックは存在感があり(ビオに良くある優しい感じではない)酸味もあるが、硬めのミネラル、そして塩味が酸味を覆い隠す感じがある。ややほろ苦さを感じさせる余韻がとても心地よい。+++(+)


海外に一般クレジットカードだけで来るのは自殺行為に等しい

2018-02-04 22:40:17 | 何故か突然海外旅行保険とイタリアの医療
海外に一般クレジットカードだけで来るのは自殺行為に等しい

何を言いたいのかというと、
ー海外旅行保険をかけないでくる
ークレジットカードに海外の保険機能が付いているのは知っているが、そのカードが一般カード
という例である。

もう何度か、海外旅行保険加入のススメは書いているが、

いままでこれだけで大丈夫だったから〜

と、クレジットカードの保険だけを頼りにする人がいる。
それがゴールドカードなら良いのだが、そうでない場合もある。
若ければまだしも、60歳を過ぎてもある。
若くても事故、怪我、突然の病気はあり得るのに、年をとっていると確率が上がる。


さて、団体旅行なら、旅程パンフレットを送ってくるときに、おそらく海外旅行保険加入のおすすめのようなチラシが入っているのではないかと思う。
できればここで、自分は大丈夫と思わず加入してほしい。

もちろん、ネットなどでもっと安いものを見つけ、自分で加入手続きをするのでも構わないが、その場合は、何かあったら添乗員に頼らずに自分で電話をしたりすること。
それに自信がない場合、つまり、添乗員にできればたくさん助けてほしいと思うのであれば、やはり旅行会社が勧める保険に加入する方が絶対にベター。

もちろん保険金がおりないケースもあるが、おりるケースの場合、よほどのことになっても、保証額には問題がない場合が多いはず。

それでも、カードの付帯の海外保険があるからいい、と思う人もいるだろう。
カードがゴールド以上なら、補償額が悪くはないので、たいていの場合なんとかなる。

しかし、一般カードの場合、補償額が低い。
(また、カード付帯の保険の場合、査定に時間がかかる場合もある)

カードによって違うが、多分100万円程度。
海外で、100万円をこえる治療費がかかるケースは割とある。
限度額を超えたら自費、この支払いは容赦ない。

治療費に200万円かかった場合、100万円が自費となる。

その時になって、海外旅行保険に加入してればよかった。。。と嘆いても遅いのである。

どうか、捨金になるかもしれないが、海外旅行保険にはぜひ加入してきてほしい。