在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

木の樽、その以前のオークに関して

2017-04-20 22:37:09 | イタリア・ワインABC
Civiltà del bere、今年の2冊を購入したわけだが、 第1号にとても興味深い、樽、オークなどについての特集があった。

この雑誌は以前からとても面白いとは思っていたが、ますます面白くなっている。



ちょっとこれから数日忙しくなりそうで、さわりだけ。

オーク関しては、当然知っていることも多いが 、実は知らないことの方が多いと認識。
いろいろな発見。

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木の樽の初めての使用は紀元前5世紀、エトルリア人によると思われる
広めたのはガリア人
そこで、フランスで発展している

高品質のバリックと質の劣る木樽は比較の対象にならない

もっとも良い種類は quercus sessiflora, quercus peduncolata
樹齢は180−240年のもの

それより若い場合は、木が熟していいない
それより年をとった場合は、木の繊維に弾力がなくなる

木はまっすぐ、きめ細かいものがよく、コブなどがあってはいけない
良いのは、痩せた土壌、砂質、雨量が少なく、温度が平均して低いところ

良質産地は、フランスの中央部に集約される
Allier, その中のTroncais(わずか12、5ヘクタールしかない)
そして、悪くないのはVosgi

18-30ヶ月の乾燥期間が必要
生の木は50%の水分を含む
少なくとも15%にまでにする必要がある
この乾燥には数年かかる
積み重ねた木は、上の方が乾燥しやすいので1年に1度は積み替える必要がある

この間、乾燥するだけではなく、木の中で生物学的変化が起こり、香りや味わいが変化する
1本の良い樫の木で得られるのは平均してバリック2つ分
それは20%程度で、残りの80%は他に使用される