飯岡車塚古墳のすぐ隣にある古墳は、ここ古墳群の中央のほぼ頭頂部に位置し、ゴロゴロ山古墳と呼ばれた径60mの中期の大型円墳(前方後円墳とする説もあるらしい) です。 すこし上っていくと、そこには椀子王古蹟と刻まれた石碑があります。 先に紹介した飯岡車塚古墳が上殖葉王墓であり、ゴロゴロ山古墳は継体天皇皇子・椀子王墓であるとの伝承があるようです。 椀子王は継体天皇と妃・倭媛(三尾君堅楲の女)との間にうまれた皇子で三国氏の祖にあたる人物です。
ところで、この古墳群東にある薬師山古墳(五世紀の径38mの円墳)は欽明天皇皇子桜井皇子の墓、東端の咋岡神社にある古墳は孝元天皇皇子武埴安彦命の墓、さらに東にあるトヅカ古墳(径20mの円墳)は、欽明天皇皇后石姫皇女墓、 先に紹介したチコンジ古墳は継体天皇皇子・菟皇子の墓、チコンジ山古墳の南にある大住南塚古墳(前方後円墳)は継体天皇皇子・耳皇子の墓というように伝承があるようで、この古墳群は再度じっくりと訪れたいと思います。