あれは、暑い夏の今ごろでした。
6,7才だったと思います、友達3人で浜辺で遊んでいた時の事です。
空も海も青く、おだやかな日です。一人の子が、「あれ、入道雲かな?」
指差す空に、手に届く位の所に、雲がもこもこと、育ちはじめています、
「ねぇ、船の形になったよ」。見上げる空の雲は、どんどん形を変え、
人の顔になっていました、「鼻が伸びたよ」、「口が動いた」3人とも、
砂浜を、後ずさりしながら、見ていると、その雲は、こちらの方へ、
向って来ます、3人は、泣きながら、家へと、走り始めます。
振り返ると、その雲は、追いかけて来ました、「ぎゃー」と言う悲鳴に、
なっていました。ようやく、家に着き、「あの雲がねぇ、船でねぇ、
顔にねぇ、、、」泣きじゃくっていますので、会話になりません。
母親は、「いつも、遊んでばっかりいるから、ボーとして、夢でもみたんだろう」
いつの間にか、どこを見ても、雲ひとつ無い、青空です。
何十年か過ぎましたが、空を見上げた時は、あの雲に、いつか会える、と
信じていますが、なかなか出て来てくれません。
今頃になると、想い出す、夏の思い出です。 つづく
6,7才だったと思います、友達3人で浜辺で遊んでいた時の事です。
空も海も青く、おだやかな日です。一人の子が、「あれ、入道雲かな?」
指差す空に、手に届く位の所に、雲がもこもこと、育ちはじめています、
「ねぇ、船の形になったよ」。見上げる空の雲は、どんどん形を変え、
人の顔になっていました、「鼻が伸びたよ」、「口が動いた」3人とも、
砂浜を、後ずさりしながら、見ていると、その雲は、こちらの方へ、
向って来ます、3人は、泣きながら、家へと、走り始めます。
振り返ると、その雲は、追いかけて来ました、「ぎゃー」と言う悲鳴に、
なっていました。ようやく、家に着き、「あの雲がねぇ、船でねぇ、
顔にねぇ、、、」泣きじゃくっていますので、会話になりません。
母親は、「いつも、遊んでばっかりいるから、ボーとして、夢でもみたんだろう」
いつの間にか、どこを見ても、雲ひとつ無い、青空です。
何十年か過ぎましたが、空を見上げた時は、あの雲に、いつか会える、と
信じていますが、なかなか出て来てくれません。
今頃になると、想い出す、夏の思い出です。 つづく