ネタバレ注意。
高校生モノを連チャンしてしまった…と少し後悔。
作中作に仕掛けられた「人物の非同一性」はいとも容易く見破れた。呼称などの伏線も、読み進むのと同時進行に。ちょっと軽率だと思う…。しかし作中作の外側の仕掛けに至っては無理だったが、そもそもそちらには意味があるのか疑問です。俺が分かってないだけでしょうか?
今時舞城がミステリをコケにする時ぐらいしか使わないような、捨て・機械トリックは笑えた。
小説として、最初は古風でシックな少女モノかと思って面白そうだと思ったら、どんどんインモラルで狂騒的な方向に突っ走ってしまい、呆気にとられた。『バラバの方を』とか『ラミア虐殺』とかさ、この人こういうの好きだよね…。『殉教カテリナ車輪』、『冬のスフィンクス』あたりの静謐が好きだなあ。狂的な静謐。
山本タカトの装画は、グロテスクかつエロティックでとても素敵です。この作家はさすが自身画家だけあって絵のチョイスが素晴らしい。普通文庫本の表紙で会田誠になんてお目にかかれませんぜよ。
作品の評価はCプラス。
高校生モノを連チャンしてしまった…と少し後悔。
作中作に仕掛けられた「人物の非同一性」はいとも容易く見破れた。呼称などの伏線も、読み進むのと同時進行に。ちょっと軽率だと思う…。しかし作中作の外側の仕掛けに至っては無理だったが、そもそもそちらには意味があるのか疑問です。俺が分かってないだけでしょうか?
今時舞城がミステリをコケにする時ぐらいしか使わないような、捨て・機械トリックは笑えた。
小説として、最初は古風でシックな少女モノかと思って面白そうだと思ったら、どんどんインモラルで狂騒的な方向に突っ走ってしまい、呆気にとられた。『バラバの方を』とか『ラミア虐殺』とかさ、この人こういうの好きだよね…。『殉教カテリナ車輪』、『冬のスフィンクス』あたりの静謐が好きだなあ。狂的な静謐。
山本タカトの装画は、グロテスクかつエロティックでとても素敵です。この作家はさすが自身画家だけあって絵のチョイスが素晴らしい。普通文庫本の表紙で会田誠になんてお目にかかれませんぜよ。
作品の評価はCプラス。
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