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爆笑問題『爆笑問題の日本史原論 偉人編』幻冬舎文庫

2005年07月27日 | reading
かつて一番最初の『日本原論』に腸も捻じ切れんばかりの大爆笑を提供してもらって以来、太田光という芸人はずっと僕の信頼の対象だったのですが。最近の著作はどうもパワーが減退している感が否めませんな(つっても単行本が出たのはだいぶ前ですが)。全著作に目を通しているわけではないのですが、この擬漫才形式の「原論」シリーズは、やはりずっとオチてきていると思う。ところどころ笑いのポイントはあれど(紫式部のとこの短歌には爆笑したけど)、一コラム通して楽しめるのは千利休ぐらいではないか。

解説はあっていいと思うのですが、漫才の構造レベルの解説はいらないと思います。《一度ハズしたネタをもう一度わかりやすく説明している――!》ってなる恐れが。

掲載誌が「ダ・ヴィンチ」ってのもよくないんでしょうか。もっと猥雑な雑誌なら、より猥雑なパワーが発揮されるのかも。

作品の評価はCプラス。

4344406478爆笑問題の日本史原論 (偉人編)
爆笑問題

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