urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

JLEAGUE DIVISION2 第18節 モンテディオ山形 0-0 ベガルタ仙台

2005年06月27日 | soccer
2005.6.25 山形県総合運動公園陸上競技場

さて、祖父の介護のために帰省したわけですが、せっかくのみちのくダービーということで、行ってきました聖地ベスパ(べにばなスポーツパーク)。
地元を離れて以来、突如ローカリズムが勃興し、モンテサポーターと化しているわけですが、生観戦は初でございます。勇躍バックスタンドに乗り込むことも考えましたが(理由はよく分からないながら、おそらくゴール裏がピッチから遠く、観戦にもサポートにも不利だからではないかと思いますが、我がチームのウルトラな方々はバックに陣取っているのです)、初参戦ということでおとなしくメインに座って観戦。
さすがダービー、この日の入場者数は今季J2最高の19,418人。ほぼ満員のスタジアムは、しかし半分以上がベガルタカラーで埋まっていました。まあ致し方ないとはいえ、ゴール裏からの圧倒的な声量と、監督インタヴューの場内放送に合わせてコールを開始するその不敵さにメインで一人苦笑いする初心サポ。
しかし、選手たちがアップに姿を現すと、我らがバックスタンドからもそれに負けないコールが。多分声出しサポの絶対量は半分程度、しかしその「声」は、選手たちを励ますに充分なものだったと思います。メインの初心サポも勇気付けられました。満員のスタジアムで、自分の応援するチームの試合を観戦できる幸福。瑞穂でも、日産スタジアムでも得られなかった興奮。モンテディオ山形万歳。
僕がキックオフ二時間前ぐらいに入場した時には閑散としていたホームのゴール裏も、選手入場までには埋まっていました。そしてこの後、今日の目玉、コレオグラフィーが行われます。

モンテディオ山形コレオグラフィー。サポーターたちが青と白の紙を掲げて、モンテカラーに染まったスタンドで選手たちを出迎えようという企画です。
以前から主導的なサポーターの方のサイトを拝見していて、この企画の存在と、前ホームゲームで一定の成功をみたことは知っていました。入場時に青い紙(プラスチック素材? モンテのロゴと選手、スタッフ全員のサインが印刷してある)を受け取り、「おお、今日もやるのか」と興奮したのですが、実際に参加してみての感激は相当なものでした。
入場曲「Over the rainbow」が流れるのと共に、一斉に青と白のストライプに染まるスタンド。自分も青の紙を掲げながら、その光景に少し涙ぐむぐらいの感激をおぼえていました。前回はバックスタンドでのみ行われていたらしいのですが、今回はゴール裏、さらにはメインまで。サポーター一人一人が参加でき、サポートに実感を持つことのできる、非常に素晴らしい企画だったと思います。主導的立場のサポーター諸兄にはマジで頭が下がります。
秀逸だったのはベガルタサポの反応。「VAMO NIPPON」や「アイーダ」を合唱してさんざんいじくってくれました。ムカつくべきところではあるのでしょうが、笑ってしまいましたよ。ええまあね、ダービー楽しんで帰って下さい。

さて、試合前の描写に行を裂きすぎた感がありますが、肝心の試合はスコアレスドローでございました。まあ雑感程度に書き記します。
モンテは実にいいサッカーをしていました。ダイレクトでパスを繋ぎ、スペースが空けばサイドを突く。美しいムービングサッカーで内容は圧倒。特に高桑さんは「いつまで使ってんだ」とか言ってましたけど永井篤志。そしてミスターモンテ、高橋健二の中盤でのテクニックが印象的でした。あとは最も見たい選手であった阿部祐太朗。高校年代でのプレイに大きな期待を抱き、そして前回ワールドユースでのヘタレぶりに失望させられ、マリノスを出されて(名目は修行、でしょうけど)モンテ入団のニュースに非常に複雑な気持ちになった選手。この試合では柔軟なテクニックと共に、やや強引にもっていったシュートがポストを叩くなど、以前の彼には見られなかった貪欲さが見られ始めているようにも感じられ、今後が楽しみになりました。いつの間にかレギュラー取ってるし。原竜太が帰ってくる前に結果が欲しいところではありますが。
この試合は臼井が出場停止で、鉄人太田が久しぶりのスタメン。積極性は見られたものの、ミスも同時に目立ち、守備でも一番狙われていたような印象。臼井が見たかったなあ、正直。
ベガルタは見所がなかったですね。ポストに救われたシーンはありましたが、攻撃の形がまったく見えませんでした。前線のブラジル人三選手頼みですか。そうですか。菅井を見せてください。多分この日のボランチの人より使えると思います。自信はありませんが。

で、そういうふうに内容は良く、チャンスも何度かありながら決めきれない、というジリジリした試合。後半途中で林、その後待ちに待った佐々木勇人投入。ユウタロウと並んで一番見たかった、「今季J2最大の衝撃」。しかしサイドバックの位置に入ってしまい、得意のドリブル突破を堪能するには至らず(小林の投入は遅かったんじゃないかね)。しかしオーバーラップのシーンで、背後に土煙と「ドドドドドド」とかの書き文字を付けてあげたくなるような、怒涛の走りが見られました。速かった。うん、実に面白そうな選手ですね。もっと長く見てみたい。
結局スコアレスで試合終了。うーん、決めきれない。しかしいいサッカーを見せてもらったので、なかなか満足度の高い初生観戦となりました。あとはゴールと、もっと長い時間佐々木が見たい。うーん、西京極にでも行くか…?

1 コメント

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追加。 (Urt)
2005-06-27 22:39:24
ああそう、後半見せた小原のインターセプトにはシビれました。守備陣も頑張ってたので追記。
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