urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

森博嗣『カクレカラクリ An Automation in Long Sleep』メディアファクトリー

2006年09月15日 | reading
ネタバレ一応注意。

ドラマと併せて書こうかと思ったんだけど、理系男子っぽいいたなさがまったくないオトコマエ二人に観る気を削がれ(俺あの平岡くんって子が生理的にダメだわ。鳥羽潤以来)、録画だけして寝てしまったので、その話はまたいずれ。

で、小説の方は純粋に「楽しい」作品でした。カリカチュアされた舞台設定、魅力的な「謎」、愛らしいキャラクタ。謎解きはそう高いクオリティのものではありませんが(暗号一瞬で分かった)、エンタテインメントとしての性能は高い小説です。主人公がもっと若ければミステリーランドになってたとこ。
「隠れ絡繰り」の正体はとても地味なものだけど、だからこその感動を演出する術はこの作家の技巧…つうか思想の面目躍如の感。
ラストも素敵です。

ちなみに名古屋駅の某書店に行くと、僕の書いた下手なポップが見られるみたいですよ。

作品の評価はB。

カクレカラクリ―An Automation in Long Sleepカクレカラクリ―An Automation in Long Sleep
森 博嗣

メディアファクトリー 2006-08
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2 コメント

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INOUE (Unknown)
2006-09-19 16:28:28
ドラマは観ない方がよいよ。

この小説の素晴らしいところは、120年間作動し続ける機構を当時の技術でいかに成し遂げるか、をあーだこーだ論じ合うところだと思うのだが、ドラマはそのことについてはまったくスルー。「ホントに小説読んで脚本書いたの?」と言いたくなるよ。だからといってそれをメインに据えたドラマも逆に観たくないけれどね。



いやしかし、なんで男前を持ってくるかなぁ?

姉妹はチョー美人(あるいは可愛い)で男(主役)はちょっとかっこ悪いという、なんというか森博嗣の用意した男のロマンってやつはなぜいつも蔑ろにされるのか!



あの暗号だってね、本当は線対称と点対称というきれいな収まりで書かれてたのにね、それなのにねドラ・・・・・・
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…すいません観ました。 (urt)
2006-09-19 20:38:26
カラクリ関係無かったですもんね…。

詳しくはレヴューをアップします!
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