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ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』文藝春秋

2005年09月13日 | reading
ネタバレ注意。

白状してしまうと、僕はこのネタ、某作家さんのサイトで反転部分をうっかり見てしまい、事前に完全なるネタバレを食らっていました。
ということで、当たり前の話ながら特に感激はなかったです。カタルシスありましたか? これ。評価、と言うか人気の高い作品なので多分あるんでしょうね。いいなあ…。まあ負け惜しみくさいですけど、チープな探偵劇ですがそれなりにリーダビリティがあって、なかなか楽しんで読むことはできましたよ。初読から再読みたいになってしまいましたが、ケータイの機種に関する伏線などはなかなか面白いですね。らくらくホンか。
タイトルは考え過ぎの感があって(グレイプバインの「想うということ」の方がキレイじゃないか)好きになれなかったのですが、読後はいい味わいを醸し出してるように思えました。

作品の評価はB。

4163217207葉桜の季節に君を想うということ
歌野 晶午

文芸春秋 2003-03
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