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犯罪抑止力論ー応報刑か、教育刑かー

2008-01-05 23:31:45 | 随筆・論説
まず、死刑で殺人が抑止できない・・ですか?
あの・・抑止って完全に無くすってことではないですよ。
年間300件あった殺人が、299件になったら抑止効果ありでしょ(笑)

逆に聞きたいのですが、
終身刑や懲役刑に、殺人の抑止効果があると思われますか?

あと、死刑に殺人以外の犯罪を抑止する効果がありますか?


次に、懲役刑や禁固刑は教育刑だから、恐怖による犯罪の抑止効果は無い・・ですか?
あの・・いくら教育刑と言っても、懲役を受ける人は、失業しますよね?
家族や友人とも暮らせませんよね?
自由な行動もとれませんよね?
そして、これらのことを拒否することも、出来ませんよね?

これが『恐怖』でない!?
正直、ビックリしました(笑)

最後に、死刑は応報刑だから廃止すべきだが、
懲役刑や禁固刑は教育刑だから問題ない・・ですか?
では、終身刑は?
終身刑は認めるのでしょうか?
死刑廃止派の中には、死刑の代替として、終身刑をあげてる人もいますが・・?

[2008/01/04 19:10] URL | 田柄 [ 編集 ] TOP ▲

 1:「まず、死刑で殺人が抑止できない・・ですか? あの・・抑止って完全に無くすってことではないですよ。 年間300件あった殺人が、299件になったら抑止効果ありでしょ(笑)」

 これはいろんな人がコメントしていますよ。お読みください。

 一つ。死刑廃止国では、「俺は人を殺したよ。殺しても殺されないんだから、法律でそうなってるんだから殺して何が悪いんだ?ええ?って感じで居直って復讐殺人を犯す奴」が多発しているところはないということ。

二つ。死刑廃止国で凶悪犯罪の発生率が一律に上昇していることはないこと。

三つ。死刑廃止と凶悪犯罪防止策とは決して矛盾しているわけではないこと。

[2008/01/02 13:38] URL | 村野瀬玲奈 [ 編集 ] TOP ▲

 死刑には犯罪の抑止力がないだけではなく、死刑が犯罪の目的になっています。
宅間被告は自分を死刑にしてもらうために、何の罪もない児童たちを犠牲にしたのです。
死刑がなければ、子供たちは死なずにすんだでしょう。

またアメリカで多発し、日本でも佐世保で発生した銃乱射事件では、犯人は自殺することが多く、死刑は大量殺人の抑止力にはなっていません。

追い詰められて自暴自棄になった人間には、死刑は無力だと考えるのが妥当ではないでしょうか。

[2008/01/02 17:35] URL | MNG [ 編集 ] TOP ▲

 死刑による利益の筆頭として挙げられる一般予防効は、各種の統計データによってその有効性を疑問視される段階に至っています。アメリカにおける死刑廃止州・存置州の比較や、ある国での死刑廃止前後の比較において、死刑廃止が原因と見られるような死刑対象犯罪の顕著な増加が見られなかったことが、その根拠として挙げられています。

死刑廃止国・廃止州が、死刑を廃止したがために犯罪が多発し社会秩序が崩壊した、と言うようなケースは無かったこと(統計データによるとむしろ死刑廃止州より死刑存置州の方が凶悪犯罪は多いとのこと)などから考えても、死刑の一般予防効は無い、仮に有っても教育・雇用の確保・犯罪捜査能力の向上等の他の要素に比べれば微々たるものに留まる、というのが実情でしょう。

[2008/01/03 12:52] URL | trilemma [ 編集 ] TOP ▲

 。「死刑には凶悪犯罪を抑止する効果がある」とか「被害者感情を考えて死刑を支持する」とか物事を簡単に考えたいという誘惑に私は抵抗して、より深く考えて自分のブログでも死刑廃止関係の記事を書いています。よろしければごらんください。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-category-4.html

[2008/01/03 15:22] URL | 村野瀬玲奈 [ 編集 ] TOP

2:「終身刑や懲役刑に、殺人の抑止効果があると思われますか? あと、死刑に殺人以外の犯罪を抑止する効果がありますか? 」「次に、懲役刑や禁固刑は教育刑だから、恐怖による犯罪の抑止効果は無い・・ですか? あの・・いくら教育刑と言っても、懲役を受ける人は、失業しますよね? 家族や友人とも暮らせませんよね? 自由な行動もとれませんよね? そして、これらのことを拒否することも、出来ませんよね? これが『恐怖』でない!? 正直、ビックリしました(笑)」

 殺人や犯罪への抑止力は福祉政策、教育政策、雇用政策などの組み合わせです。その一環として犯罪者を隔離して教育する刑罰があるのです。これが教育刑論から言う犯罪抑止力です。福祉政策、教育政策、雇用政策などの組み合わせが犯罪を減らしもするし、無くしもするのです。犯罪・殺人がなくなるという根拠は人間は生まれながらに犯罪者ではないという事実にあります。

 刑務所に隔離されて教育刑を受けることは恐怖が恐怖でないかといえば隔離されるわけであり、恐怖ですね。しかし、恐怖が犯罪を抑止しているのではないというわけです。犯罪を抑止するのは恐怖ではなく福祉、教育、雇用政策などの組み合わせなのです。恐怖が犯罪を抑止するというというのは人間を恐怖で支配するということですから、事実無根です。人間は生まれながらに犯罪者でもなければ恐怖で支配できる存在でもないのが事実です。人間は生まれながらに自由だということです。

 3:「最後に、死刑は応報刑だから廃止すべきだが、 懲役刑や禁固刑は教育刑だから問題ない・・ですか? では、終身刑は? 終身刑は認めるのでしょうか?」

 原則としては仮釈放ありの無期懲役刑です。人間は生まれながらに犯罪者ではなく、社会に原因があるので更正教育によって社会復帰できるというのが原則だからです。しかし、具体的な社会状況の中で、無期懲役の受刑者に更正教育を実施しても仮釈放の基準に到達しない場合のありますので、この意味で終身刑もありうるということです。

[2008/01/05 00:20] URL | 東西南北 [ 編集 ] TOP ▲

う~ん・・恐怖が犯罪を抑止してるのではない。事実無根だ・・ですか?
つまり、捕まるのが怖いから、罪を犯さない人などこの世にいない・・ということですね。
では、国が駐車違反の取り締まりを止めます!と宣言しても、違法駐車は増えないと思いますか?
捕まるのが嫌で、交通ルールを守っているドライバーなどいないのでしたら、増えないでしょうね(笑)

そして、恐怖で人を支配できない・・ですか?
では、なぜナイフを突き付けられて、財布を渡す人がいるのでしょうか?

恐怖に支配されていませんか?

次は、えーと・・死を覚悟した人間に死刑は無力・・ですか?
無力なのは死刑だけでなく、全ての法律ですね。
何故、無力なのか? それは、死を覚悟した人間には、法の恐怖が通用しないからでしょう。
つまり、一般の人間には恐怖が通用するってことですね。

最後は、死刑を廃止しても凶悪犯罪は増えないから、死刑に意味はない・・ですか?
え~・・ここに三つの刑罰があります。
死刑、終身刑、懲役刑です。
このうち、死刑を廃止しても犯罪は増えなかったわけですね。
あの・・増えなかった理由は、終身刑(ロングの懲役刑含む)があったからでは?
仮に、死刑ではなく、終身刑を廃止しても凶悪犯罪は増えないでしょう。
それは死刑があるからですね。
そのデータは、死刑が無意味なのではなく、死刑と終身刑が同等の効果を持つことを示しているのでは?

もし、死刑も終身刑もロングの懲役刑も、全て廃止したらどうなるでしょう?

何をしても懲役10年までとなったら、凶悪犯罪は増えないでしょうか?

逆に死刑と終身刑を残して、懲役刑を廃止したら?
窃盗も詐欺も痴漢も、全て死刑か終身刑です(笑)

犯罪自体が減るとは思いませんか?

まさに、恐怖による犯罪抑止ですね(笑)

[2008/01/05 07:32] URL | 田柄 [ 編集 ] TOP ▲

いや、すでにもう判っていらっしゃると思います。つまり、「一般の人間には恐怖が通用するってことですね。」

 これがすべてですよ。恐怖が通用するということは人間は生まれながらに犯罪者ではないということです。ですから、恐怖が犯罪を抑止しているように見えますが、実は人間の本性が犯罪を抑止しているんです。人間が生まれながらに自由な存在でなけければ恐怖を与えても抑止できないでしょ?つまり、犯罪抑止が効くのは人間が恐怖によっては抑止できない存在だからです。

 ですから、恐怖による抑止ではなく、福祉、教育、雇用政策などの一環として犯罪者を隔離し、その更正を図るのが教育刑です。恐怖によって人間を更正させるのは事実無根だし、恐怖を与える応報刑こそ犯罪の原因だと知るべきです。

[2008/01/05 09:16] URL | 東西南北 [ 編集 ] TOP ▲

・人間には恐怖が通用する
・恐怖が通用するのは生まれながらの犯罪者ではないから
・犯罪が抑止できるのは、人間が恐怖では抑止できないから
・応報刑こそ犯罪の原因・・

う~ん・・どなたか、これを解説できる方は、いらっしゃいますか?
私には、まったく解りません。
唯一解ったのが
『応報刑を無くせば、犯罪が無くなる』
ことです(笑)

すでに判っていらっしゃるはず・・って・・・まったく解らないのですが?(笑)

[2008/01/05 18:56] URL | 田柄 [ 編集 ] TOP ▲

人間が人間を殺そうとしてその瞬間、犯罪を実現しようとするその瞬間、心に芽生える感情と理性が犯罪抑止力であり、それは「恐怖感、怯え」ではありえないのです。人間が犯罪を抑止するのは人間の温もり、愛情、人命尊重の社会環境の中で育てられることに起因するのです。社会環境が人間に「恐怖」を与えてもそれは犯罪を抑止する力にはなりません。無力です。東西は恐怖が犯罪を抑止し、恐怖が家庭の秩序を保ち、恐怖が職場の秩序を保ち、恐怖が国家の秩序を保つ。恐怖は犯罪抑止力になるんだ、という態度については、深い悲しみに襲われるのです。涙が出るくらいです。そうではないんじゃないか?人間が人間の犯罪を抑止していくには人間が人間に対して恐怖を与えるのではなく、思いやり、ぬくもりを与え、人命を尊重してありのままを抱きしめる態度以外にありえないのではないか。人間が人間に恐怖を与えて保つ犯罪抑止って何なんだろうか?東西は虚無しか感じないです。深刻な闇と悲しみ。子供が実の両親を殺害することを決意したその瞬間に涙が流れて止まらないのは決して死刑の恐怖感が作動して抑止されているのではない。両親から受けてきたぬくもりや愛情の欠片がぬぐいがたく真実として心にあり続けているからです。他方、涙も流れないで表情も変化しないで両親を殺してしまう子供があるとして、それは社会による恐怖がたりなかったから恐怖と制裁による犯罪抑止力が足りなったから子供は両親を殺す瞬間に冷酷だったんでしょうか?そうではない。ここに犯罪抑止力の真実があるのであり、人間の真実があるんです。それは恐怖によって実現する犯罪抑止力ではなく、教育、福祉、雇用政策などの組み合わせの一環として実現される教育刑だということです。人間は生まれながらの犯罪者ではない。犯罪者の人間性を押しつぶしてきたのはまさに、応報刑などにもあらわれる国家の恐怖支配、死刑に極言される社会的な無関心、排除、抹殺、放置ではないでしょうか?

[2008/01/05 23:05] URL | 東西南北 [ 編集 ] TOP ▲
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