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故加藤周一さんの志受け継ぐ「九条の会」が全国講演会ー憲法の理想を根付かせよう-

2009-06-04 00:27:54 | 国際政治
憲法の理想 根付かせよう
「九条の会」が全国講演会
故加藤周一さんの志受け継ぐ

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 昨年12月に亡くなった「九条の会」呼びかけ人で、運動の牽引(けんいん)者として大きな役割を果たした評論家の加藤周一さんの志を受け継ごうと「九条の会講演会」が2日、東京・日比谷公会堂で開かれ、2千人を大きく超える人が参加しました。

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 10日で発足から5周年を迎える「九条の会」。講演会では、同会呼びかけ人の井上ひさし、大江健三郎、奥平康弘、澤地久枝の4氏が講演、梅原猛、鶴見俊輔両氏がメッセージを寄せました。加藤さんのパートナーで評論家の矢島翠さんもあいさつしました。

 井上さんは加藤さんの志を一つ拾い上げるとすれば「戦争で亡くなった友だちを裏切らないことだ」とのべ、「私にとっての親友中の親友である憲法9条、25条を裏切らないことが志を受け継ぐことだ」と発言。大江さんは、「知的で静かな」面影と9条の原理にたった加藤さんの提起を紹介しつつ、「憲法の原理を本当に守り、世界に認めてもらうならば、私たちの国と核兵器国の信頼関係を築くことはできるし、そういう状況が進展している」とのべました。

 奥平さんは、東京裁判を題材にした木下順二氏の演劇を見た加藤さんが多くの観客に「日本人もまんざらじゃない」と語った体験を紹介し、「加藤さんを本当に満足させよう」と呼びかけました。澤地さんは、「加藤さんは若者と手をつなぐ方向を探っていた。呼びかけ人とこの集会の参加者が九条の会と若者とのきずなの役割を果たそう」とのべました。

 矢島さんは、「世界の理想である憲法9条をゆるやかなネットワークのなかで根付かせることで遺志は達成される」とのべました。

 また、梅原さんは「九条の会の精神が大多数の日本人の信念になることを願ってやまない」、鶴見さんは「この時代の戦争に立ち向かう、九条の会を起こすことが彼の志となった」とのメッセージをそれぞれ寄せました。

 都内の私立大に通う男性は「加藤さんの最後の仕事が『老人と学生の共同』だという言葉をかみしめました」と感想をのべました。また、品川区で「九条の会」の運動をすすめる71歳と72歳の夫妻は「なんとしても会の活動を続けていかないといけないと決意を新たにしました」と語りました。

(出所:日本共産党HP  2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」)

九条の会にはどうしたら入れるの

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 〈問い〉 九条の会が盛んで何よりです。ところで九条の会への入会はどうなっていますか。有名人だけですか。入会金はとるのですか。会費はいるのですか。(東京・一読者)

 〈答え〉 「9条の会」は、日本国憲法9条「改正」の動きが強まるなかで、04年6月10日に結成されました。呼びかけ人は、井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の9氏で、改憲のくわだてを阻むために一人ひとりの努力をよびかけた「9条の会アピール」を発足時に発表しています。

 「アピール」をうけて、賛同する草の根の「会」やグループが、全国の自治体、学校区単位などの地域や会社・職場、大学・学校、分野に次々につくられ、1月5日現在、4079に達し、いまも増えつづけています。

 「9条の会」は、運動をどうすすめるかについての「訴え」をだしています。

 それは「各地、各界に9条を支持する広範な人びとの参加する『会』をつくり、相互に情報や経験を交流するネットワークを築く。9条の意味を学び、一人ひとりがバッジやシール、署名、意見広告、マスコミなどへの投書によって、9条改憲に反対する意思を表明する」(「9条の会」のリーフレット『憲法九条、未来をひらく』から)というものです。

 この「訴え」にこたえ、「9条の会アピール」に接した人びとが、それぞれ自発的に仲間を誘い合い、創意と工夫をこらし、ひろく入会をよびかけあって、名称も運営・会則・活動方法などもさまざまに「会」を結成して運動がすすめられているのが特徴です。

 同会のニュースでは、多様な「会」の活動や賛同者が広がっている様子が紹介され、入会希望者に近くの「会」を案内した経験も掲載されています。

 同会事務局の連絡先は、電話03(3221)5075、ファクス03(3221)5076、ホームページhttp://www.9-jo.jp/です。

 日本共産党は、「立場の違いをこえてこの運動が広く、発展するように、その一翼をになって積極的役割をはた」(「第24回党大会決議」)したいと考えています。(本)

(出所:日本共産党HP 2006年2月15日(水)「しんぶん赤旗」)

憲法九条と自衛隊 どう考える?

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 〈問い〉 2月19日付本欄で、憲法9条と自衛権の問題について書かれていました。日本共産党は、自衛隊について、どう考えているのでしょうか?(東京・一読者)

 〈答え〉 自衛隊は「(日本は)陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めた憲法第9条第2項に明白に違反する「戦力」=軍隊そのものです。日本共産党の綱領は「自衛隊については、海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第9条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」としています。

 日本共産党は、この「自衛隊の解消」を、国民の合意を得ながら3つの段階を経てすすめることを提起しています(第22回党大会決議)。

 第一は、現在の、安保条約=日米軍事同盟下の段階です。この段階では、戦争法の発動や海外派兵の拡大など、憲法九条をこれ以上踏みにじることを許さず、軍縮に転換することをめざします。

 第二の、安保条約をなくした段階では、自衛隊の民主的な改革―米軍との従属的な関係の解消、公務員としての政治的中立性の徹底、抜本的な軍縮などに取り組みます。

 そして第三が、いよいよ、国民の合意で、憲法9条の完全実施=自衛隊の解消にすすむ段階です。日本の独立・中立を達成したこの段階では、民主的政権が、非同盟・中立という世界の流れに参加し、世界やアジアの諸国と対等・平等・互恵の友好関係を築き、日本の中立・平和・安全の国際的保障の確立につとめながら、憲法9条の完全実施についての国民的合意が成熟することを見定めて、自衛隊解消に本格的に取り組みます。

 こうして自衛隊解消に取り組む過渡的な時期に、仮に急迫不正の主権侵害があったり、大規模災害にみまわれるなど、必要にせまられた場合には、可能なあらゆる手段でこれを排除する一方策として、そのときに存在している自衛隊を活用するのは、国民に責任を負う政府の当然の責務です。

(出所:日本共産党HP 2005年5月18日(水)「しんぶん赤旗」)

京都府学連 新入生歓迎祭典
哲学者・ヘーゲルを引きながら
「科学は自由を拡大する」
ノーベル賞 益川さん学生に講演

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 京都府学生自治会連合主催の新入生歓迎祭典が31日、京都市中京区で開かれ、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏(京都産業大学教授)が記念講演を行いました。300人が参加しました。

 益川氏は、「なぜ学ぶのか」と提起し、哲学者・ヘーゲルの言葉などを引きながら、「科学は必然性を明らかにし、人間の自由の範囲を拡大する。学問とは、みなさんが自由を獲得していく過程だと思います」と強調。

 科学者らのエピソードを交えながら、基礎科学を身につける大事さ、平和に対する科学者の役割を語った益川氏。「友人同士で『それは違う』と議論することは人間の幅をつくっていくうえで重要。おとなになるとできなくなってくる。議論できるのは若い時代の特権だ」とメッセージを送りました。

 学生の「人生の哲学論は?」との質問に、益川氏は「勉強することを何かに役立てようと考えると狭くなる。どれだけ横道にそれることをやっても時間の無駄ではない。若いあいだは時間が無限にある」と応じました。

 学費や平和、就職難の分科会では、ジャーナリストや大学教員らを講師に迎え、学生が感想を交流しました。

 立命館大学1回生の女子学生(18)は、「貴重な話だった。遊びの精神を持って広い見地で学んでいきたい」と話しました。

(出所:日本共産党HP 2009年6月1日(月)「しんぶん赤旗」)
コメント (11)
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