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YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

寒い朝は温室!

2022-12-13 13:08:00 | 植物
発達した低気圧の影響で、気温がぐっと下がった朝。

火曜日は森カフェの日ですが雨も降っているので、電車とバスを乗り継いで神代植物公園の温室へ。




天国でした!!!








沖縄へ行きたくなりますね。

でも本日の目的はこれら南国の花ではなく、こちら!!!



熱帯ハスの花じゃないですよ

↓↓↓




開花直前のショクダイオオコンニャクの蕾です!!!



まだ開花していないので、スイレン室は貸し切り状態。雨の朝いちばんもいうのも味方したのか…

というわけで
あらゆる方向から観察というか、鑑賞











こんな写真まで(笑)



大きさこそ前回2019年に開花した249cmの半分ほどですが、なんと、葉と花が同時に出現。世界2例目だそうです。

まもなく開花ということで、植物園の皆様も今か今かと熱が入っているもよう。



9:30の開園時、入り口には当日朝8時の写真が!!!

Twitterでも随時情報が流れているようです。興味のある方はこちらで確認するのが良さそうです。

開花はわずか2日間。
開花当日は8:30からの繰り上げ開演とのこと

見たい〜!!!






甘い蜜は奥に隠す〜ツリフネソソウの距〜

2022-10-25 07:20:00 | 植物
ツリフネソソウの赤い花が咲いていました。


帆を張った船の形に似ているからと言いますが、花器の「吊り舟」にもよく似ています。


吊り舟

つまり吊り下げた舟。
可愛らしい形の花ですが、なかなかの戦略家。

甘い蜜を奥の奥に隠し、虫を誘い込み、花粉をたっぷり運んでもらう作戦。

蜜が隠されている場所はここ。



後ろに突き出た部分は「距(きょ)」と呼ばれますが、そこが丸まってさらに複雑な形。

この蜜にたどり着けるのはハナバチや長い口吻を持つホウジャクの仲間たち。



頭を花に突っ込んで吸蜜中。

ホウジャクの口吻はこんなに伸びます。






これはボタンクサギの蜜を吸っているところですが、長さがよくわかるかと思います。



この長い口吻でも、ツリフネソソウが隠した蜜を吸うためには、花の中に頭を入れないと吸えないのです。

ツリフネソソウの花びらにある黄色い模様は「蜜標(みつひょう)」と言って、「蜜があるよ」と虫たちに教えるサイン。



花の上の部分に雌蕊の柱頭が見えています。その手前に花粉をつけた雄蕊があるはずですが、残念ながら写真ではよく分かりません。



入り口には弁のようなものがついていて、行きはよいよい…。

どんどん細くなる花から出てくるには、後ずさりするしかなく、さらにこの弁に引っかかるため、背中が上部の雄蕊にぶつかり、花粉をたっぷりつけて出てくることになります。

そして、次の花から出るときにその花粉は雌蕊につき、さらに新しい花粉が再び背中につきます。


頭いいなぁ…

この花の形にそんな機能が備わっていたのか!!!

ちなみにツリフネソソウの実は、弾けて種子を飛び散らせるタイプ。



これまた、頭のいい作戦。

海外では「タッチミーノット」なんて呼ばれるくらい、実にもインパクトのある植物です。

北多摩ではちょうど実が弾ける季節。見つけたら触ってみてください。


【今朝のおうちごはん】

・野菜たっぷり中華スープ
・チョコフランス
・ヨーグルトwithアンズジャム

今日もいい日になりますように!



二度目の金木犀と白い木犀たち

2022-10-18 10:17:00 | 植物
先週末、土曜日の夜。
夜道でふっと香ってきたキンモクセイの香り。

家路を急いでいたのでゆっくりと眺める間もなかったのですが、翌朝見に行くと…



鮮やかなオレンジ色の小花が、しっかり開花していました。

キンモクセイは、年によって二度、または三度花を咲かせることがあります。

今年は9月30日頃が1度目の満開でした


その時と比べると今回の開花は、かなり数が少なかったように思います。木によっては、開花していないものもありました。

この二度咲き現象は気温の上昇によるものではないかと考えられているようですが、まだ研究例は少ないようです。

一度散った後、再び花芽が形成される場合みと、すでにある花芽が時間をずらして咲く場合があるとのこと。

ちなみに去年は1回目が練習で、2回目が本番なのかと思わせる満開ぶりでした。その年の気候によって、さまざまな開花の仕方をするようです。

ささて、二度咲きの金木犀の隣でヒイラギモクセイの白い蕾が膨らんでいました。



ヒイラギとつくのは葉の縁に鋭いギザギザがあるためです。


このギザギザがないものは「ギンモクセイ」という種になります。

同じくギザギザのない葉で薄黄色の花をつけていればウスギモクセイ



これらの白〜黄色の木犀はそろそろ見頃を迎える頃です。

11月になると本物(?)のヒイラギの花も開花します。



あのギザギザの葉が妙に印象的なヒイラギもキンモクセイと同じ「モクセイ科」の樹木です。

花を見るとよく似てますよね。
どの花も小さく、そしてキンモクセイほどの香りはないため、目立たずひっそりと咲いています。

そのため、身近で咲いていてもなかなかかっいてもらえないようです。北多摩ではそろそろシーズン。ぜひ探してみてください。

【今朝のおうちごはん】
・チーズオムレツ
・ベーコン
・ニンジンピクルス
・米粉はパン
・ミニクロワッサン
・ヨーグルトwithチョコバナナチップ
・コーヒー


今日もいい日になりますように!





本日十三夜〜ススキの花を観察してみた〜

2022-10-08 07:59:00 | 植物
お月見といえばススキ。
あれって、ススキを稲穂に見立て、豊穣を祝って飾っているんだそうです。

今週の北多摩散歩ではススキの花をたくさん見かけました。ちょっと遅い?

これが花↓



黄色く垂れ下がっているのが雄蕊です。



うっすら見える白いブラシのようなものは雌蕊の柱頭。写真ぶれぶれですみません。

とにかく小さいのです。

受粉後は雄蕊は落ち、雌蕊は茶色くなるようです



ススキの花は雌蕊と雄蕊鱗片状の苞葉(穎ーえい)に包まれています。花びらはなく、小さな花が穂状に集まっています。



花が咲くのが9〜10月。

種子が熟すのが10〜11月ごろで、この頃になると白銀に揺れるススキの原が見られます。

なお、ススキの花は気象庁が毎年開花日をチェックしています。東京の今年の開花日は9/15、横浜は9/22とされています。



鞘から出てきた穂が全体の20%になった時点を開花とするそうです。

ちなみに気象庁が行っている「生物季節観測」は2020年に大幅に種数が削減されることが発表され(ススキは残された植物6種のひとつ)、話題になりました。現在も継続推進派が新たな観測体制を模索中のようです(←すみません。しっかり理解しているわけではありません)。

2020年に書いた記事↓

さてさて、今夜のお月見、晴れるかなぁ???


【今朝の旅ごはん】

新幹線乗車率100%超え
まさかの通路席!!

今日もいい日になりますように!


台風の後のお楽しみ〜木の実パラダイス〜

2022-09-23 09:11:00 | 植物

今週末もまたまた台風。
予定変更でがっかりです。

でも、まぁ、台風も悪いばかりではないわけで、ある意味必要悪的な…。もちろん被害がない方がいいことに違いはないので、無事を祈るばかり…。

そんな台風明けのお楽しみは拾い物


ムクロジ

特に9月も半ばを過ぎると木の実がたくさん落ちてきます。

ムクロジの実は「ソープナッツ」とも呼ばれ、サポニンを多く含んでいて石鹸としても使われます。中に入っている真っ黒な種子は羽付きの羽の頭の部分。



手の届かないところで真っ赤に実ったホオノキの実

普通はそのまま種子を鳥に食べさせてから落ちるのですが…



台風の風で落下。
実はこんなに大きいんです。

ラッキーなことにほとんど傷のない実も見つけました。



これだから台風の後の森歩きはやめられません。

ホオノキの種子はこの実の中から糸(人間でいうへその緒)にぶら下がって外に出ます。そして風にゆらゆら揺れながら鳥たちの目を引くのです。





こちらが落ちるのはまだ先かなぁ…↓


ヒマラヤスギの球果(シダーローズ)

去年はあまり拾わなかったから、そろそろストックが尽きてしまいます。今年はたくさん実っているようですし、たくさん拾えるといいなぁ。

来週は何が拾えるかなぁ…

なんて、考えて過ごす雨の休日です。


【今朝のおうちごはん】

・ハムエッグ
・コリンキーの甘酢漬け
・ミニトマト
・リュスティック(パン)
・カフェオレ

今日もいい日になりますように!