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YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

ユーカリから広がる新たなる目的

2023-01-16 17:34:00 | 植物
先週末、八王子の小宮公園で見つけたユーカリの木。


背が高いですよね。
もっともユーカリといってもさまざまで、900種くらい(2022年現在諸説あり)確認されているとのこと。

オーストラリア原産のユーカリは乾燥に負けないよう、根を深く伸ばすようで、そのため成長も早いんだとか。



実の形もさまざまで、今回拾ったものはずいぶんと小ぶり。

今日気がついたら、十字の部分が開き、種子が見えていました。



中から出してみると、ケシ粒のような種子


小さ〜い。
比較に私の指↓



山火事の多いオーストラリア。ユーカリの種子は、山火事の後の降雨で発芽すると言われていますが…

もう種子が出てきたって言うことは、このまま土に蒔いたら発芽するのかなぁ?

Wikipediaによると、ユーカリを人工的に発芽させるためには種子をフライパンで炒ったり、熱湯をかけたり、用土を燻煙処理したり…なんて方法もあると書かれているのだけれど…。



う〜ん。比較実験してみたいような…。もっとも「そのような処理をしなくても発芽するものがほとんど」との記載もあるので、やっぱり蒔けば発芽するのかな?

気になります。



ちなみに今回調べて知ったのですが、オーストラリアで山火事が多いのは、ユーカリがあることにも関係があるんだとか…

以外Wikipediaより引用

ーカリの葉はテルペンを放出するが、気温が高いとその量が多くなるので、夏期にはユーカリ林のテルペン濃度はかなり上昇する。テルペンは引火性であるため、何かの原因で発火した、燃え広がり山火事になるのである。樹皮が非常に燃えやすく、火がつくと幹から剥がれ落ちるので、幹の内側は燃えずに守られる。根に栄養をたくわえており、火事の後も成長し続けることができ、新しい芽をつけることもできる。

へぇー。ユーカリの樹皮が剥がれ落ちるのには、そんな理由があったのですか???


ユーカリの森で見かけた剥がれ落ちた樹皮
@スペイン

さらに調べると、オーストラリアにはブルーマウンテンズという、全世界の13%のユーカリを有する山があり、木から放出される霧状の油分(テルペン)で青く霞んで見えるんだそうです。

な、何ですか、それ?
しかもシドニーから日帰り可能?
行ってみた〜い!!!!!

公園散策のちょっとした拾い物から世界が広がってきましたーーー(≧∇≦)


思わず調べてみましたが円安だから高いです…(^^;;
でも、楽しそ♪

この流れはコロナ禍前のハスから始まるミャンマー旅行を思い出します。

あんな風にまた旅に出られるといいなぁ。そろそろパスポートを更新に行こうかな。←去年期限が切れている。


【日曜日の友達ごはん】
友人宅で新年会
我が家の食卓とはレベルが違いすぎ










雑草たちの冬

2023-01-05 20:13:00 | 植物
寒い季節、雑草たちも生きるのに必死。背を低くして北風を避け地面を這うように花を咲かせていたタンポポ。



葉が赤紫になっているのは、光合成にかかるエネルギーを減らすために葉緑素を減らしているんだそうです。

こちらも↓






赤と緑でクリスマスのようです。

地面にばったりと張り付き放射状に出ている葉はロゼット(根生葉)と呼ばれています。

この季節何も生えていないと思う地面にも、よく見るとたくさんのロゼットが張り付いていたりします。

その姿だけを見て種名が分かればかっこいいのですが、なかなか難しいものです。

おまけ。
通りがかりのお庭の鉢植え。
オキザリスのようですが、キャンディーのようなかわいい蕾♪







【今日のお昼ごはん】

・野菜たっぷりラーメン

明日もいい日になりますように!









植物多様性センターで冬芽探し

2022-12-23 15:28:00 | 植物
神代植物公園のすぐ隣に分園である「植物多様性センター」があります。本園は入園料500円ですが、こちらはなんと無料!!!



東京の野生植物保全の拠点としてつくられ、島部を含む東京都の野生植物が見られます。



いわゆる雑草に至るまで、園内の植物には名前がつけられています。
なかなかないですよね。


















館内の展示も充実。セルフ観察シートやパンフレット類もたくさんありました。自然観察会も行っているとのことなので、時間を合わせて行ってみたいです。

さて、この季節の展示として「冬芽」が取り上げられていました、







園内を回って、植物名を埋めていくクイズシートがあったので挑戦。名前は分かるのに実物が見つけられない地図の読めない私(^^;;

見事クリアし、缶バッジをゲットしてきました♪

周りながらかわいい冬芽と葉痕(葉が落ちたことで見える維管束のあと)も発見しました。








シマガマズミは伊豆諸島の固有種とのこと。園内には伊豆諸島ゾーンがあり、島に行かなくても島の植物が見られることも魅力です。



ガガイモかと近づいてみると、蔓性ではなく直立していてびっくり。イヨカズラという島や海岸部に生えるガガイモの仲間だそうです。多年草。

この冬、大島へ行く計画を一度立てたのですが流れてしまったので、改めて島に行く計画も練らないと…。まずはこちらのセンターで勉強から始めます。





異例の開花!ショクダイオオコンニャク

2022-12-21 15:49:00 | 植物
神代植物公園のショクダイオオコンニャクがついに開花しました。
寒い朝は温室! - YNWC的な多摩暮らし

葉と花が同時に出てくるのは、極めて稀らしく、世界の植物園も含めて、まだ2例目の展示だそうです。
※1例目は2017年、オーストラリアの植物園

というわけで特別開園8:30に合わせて行ってきました!この日(偶然にも事情で仕事が休みになった)に咲いてくれてよかった♪



仏炎苞が開くと、内側は濃い赤紫色をしています。この表面がつるつると滑り、花の匂いに集まってきた甲虫が這い上がれずに、転がり落ちるんだとか。だから漏斗状に開くのですかね?まるで蟻地獄の植物版です。


ただし、今回は異例の開花。葉の根元から花が咲いたため、仏炎苞はいつものようには開ききらなかったようです。

去年咲いた時の実物台パネルがこちら↓



花序の高さは239cmあったそうです。今回は148cm。

花序の姿が蝋燭立てのようなのでショクダイ。そしてサトイモ科のコンニャクの仲間。インドネシアのスマトラ島の固有種です。こんな巨大なものがジャングルの中にあったら、さぞびっくりすることでしょう。しかも中は虫だらけ?

現地で見てみたいな〜。



さて、この花序がどんなつくりをしているかというと…。ドクダミやミズバショウなどと同じ「肉穂(にくすい)花序」というつくり。


ミズバショウの花

花穂に小さな花が無数に集まって咲きます。ですから、単体の花では「世界最大の花」ラフレシアの大きさに遠く及ばないわけですが、花穂の上部に付属体と呼ばれる器官が長く伸び、それも含めると「世界最大の花序」となります。



1つひとつの花はというと、仏炎苞に隠れて見えない位置に密生しています。最下部にある雌花(萼片も花弁もないので雌蕊だけ)が先に咲き、それに続いで、その上にある雄花(こちらも雄蕊だけ)が咲くと花粉が出て、脱出できずにいる虫たちに降り注ぐようにできているようです。

そして、2日ほどで花が枯れ、崩壊すると花粉まみれの虫たちが脱出。…とWikipediaには書いてありました。

ただ、植物園で見た開花から枯れるまでのビデオでは、開花後は仏炎苞が閉じているように見え、虫が脱出できるのか疑問が残ります。

なお、見事受粉が完了すると、サトイモ科らしい赤い実ができるようです。今年の10月、中国の植物園で結実に成功したというニュースがありました。ニュースなのでいつまでリンクが繋がっているかはわかりませんが詳しくはこちら↓

ちなみにこちらはムサシアブミ(サトイモ科)の実↓


2022.12.20@野川公園

さてさて、ショクダイオオコンニャクといえばその香り。「世界でいちばん臭い花」とも言われています。



↑こんなのありました。

東大の研究によると、ショクダイオオコンニャクは咲き始め1〜2時間は断続的に腐った果物のような香りを出し、花が完全に開花する4時間後くらいにはその香りが最高潮になるそうです。しかも中心部が40℃近くまで上昇(ザゼンソウと同じだ!)。

さらに開花から8時間くらい経つと、付属体から液体分泌物が出てその匂いが魚の腐ったような腐肉臭とのこと!!!!

つまり、こちらこの展示ってその分泌液が綿に染み込ませてあったということですかね?



昼過ぎにもう一度訪れると、展示方法が少し変わり、綿に鼻が近づけられるようになっていました。朝は大してにおわなかったので、油断して、思い切り鼻を近づけたところ…。強烈に臭かった〜(>_<)

刺激臭ではなく、じわじわと攻めてくる?…そんな感じの臭さです。

そしてその臭いの強さなのですが、朝の時点では、なんと熱帯スイレン室に入った途端、プワ〜ンと異臭が漂ってくるほどだったのですっ!!!!!



この広い部屋いっぱいに充満するほどの臭いって!!!たった一株ですよ∑(゚Д゚)

近くにいたスタッフさんに聞いてみたところ、早朝いちばんで入ったときには息苦しいほどの臭さだったというのです。息苦しい???

そしてこちらの記事によると、昨夜は温室に入った途端に異臭に気づいたとのこと。入り口からスイレン室までって、間に扉が2つもあるのに…。こちらもいつまでリンクがつながってるかなぁ↓



ちなみに、この日ラッキーなことに仕事が休みになった私は午後も臭いを確認に行きました。

無臭ーーーーー!

仏炎苞も心なしかしぼみつつあるようです。



苞のふちも少し茶色?
20時間ほどしか開花していないというのが実感できました。


葉(これで1枚)

ショクダイオオコンニャクは通常1枚の葉のみを展開させ、その葉で作ったでんぷんを芋に貯めます。そして数年かけて芋に十分にでんぷんが貯まると、葉芽の代わりに花芽が形成され、子孫を残すことになります。



これたけ大きな花ですから、そりゃエネルギーが必要ですよね。臭いを生み出すのにもエネルギーがいるのだとしたらそれも含めると相当なものになるはず…。

ちなみに今回咲いた株は、昨年神代植物公園最大の239cmの花序をつけたものだというので、相当な貯蓄量があったということになります。栽培方法が確立してきたということなんでしょうか。

国内25例目となる今回は、これまでにない異例の咲き方だったため、植物園の方も開花予想が難しく、「もうすぐ開花」の第一報から3週間後の開花となりました。スタッフさんたち、お休み返上で大変だったことでしょう。

ちなみに、私たちが食べているコンニャクも同じような生態で、同じような花序(小さいけれどそれでも大きい)をつけるそうです。


蒟蒻畑@群馬県昭和村2018.6.10

ただ、通常は肥大した蒟蒻芋は、我々のお腹に入ってしまうため、花をつけた姿は見かけないですよね。



葉っぱが伸び始めた蒟蒻畑。
これが葉芽でなく花芽だったら…。きっと壮観でしょうね!!!

来年は日本の蒟蒻畑を眺める旅にも挑戦したいものです。コンニャク情報がありましたら、ぜひ教えてください。

…というわけで、ショクダオオコンニャク、満喫させていただきました。想いが溢れてだいぶ長文(^^;;
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!


【本日の北多摩カフェ】
すいとんランチ650円

今年は今日で終了とのこと。
淋しいなぁ〜




今日もいい日になりますように!











花咲く火曜日

2022-12-20 09:05:00 | 植物
おはようございます
北多摩もついに氷点下



空は快晴。

これは期待できますね。




ぬかるみには薄氷。
この場所で見るのは初となります。




ありました、ありました。
落ち葉の間に白い塊!!



やはり氷が張るくらいの寒さが必要なんですね
















さまざまな形の氷柱(氷華)。

さてさて、開花したのはシモバシラだけではありません



神代植物公園のショクダイオオコンニャクが昨日ついに開花しました。
通常は夕方に開花するらしいのですがなんと正午から仏炎苞が開き始めたとのこと。

間もなく対面♪

ワクワク

その様子は明日のブログでお知らせします。

バラの花もゲット↓


シダーローズとドイツトウヒ

さあ、あと一息!


それではまた明日!!