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YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

霜降る頃の北多摩の森〜アザミと葉っぱとルリタテハ〜

2021-10-25 22:29:00 | 昆虫や蜘蛛など


青空が広がった日曜日。
北多摩の森へ。



枯れ草色の森の中、ひっそりと咲くアザミ。

ほとんどは綿毛になって旅立つ準備。



葉っぱの上にできた模様はハムシの仕業かイモムシの仕業か…


虫食いの葉っぱが作る影!!


こちらは黄色い差し色



木々の葉が美しく彩られる季節。散りゆく前の最後の輝き♪


光が刺せば殊更に美しい!!

そんな暖かな日差しに誘われてルリタテハたちが集まってきました



その数1匹…2匹…3匹!!!
気づけばスズメバチも樹液を求めて忙しなく動き回っていました。

果敢に攻めるルリタテハ。それを威嚇するスズメバチ。ちょっとした攻防が展開中?
↓↓↓





今日はすっかり夜になっててしまいました。

皆様良い夢を!!!





アリを食べる蜘蛛〜アオオビハエトリグモ〜

2021-10-07 07:31:00 | 昆虫や蜘蛛など




今日のお話はアリを襲うクモ。
クモのアップ写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

アリを襲うって、人間からしたら大したことなさそうな話なのですが、アリって攻撃性が高く、しかも蟻酸を持っているので、昆虫が捕食することは滅多にない生き物なのです。



ススキの写真を撮っていたら、葉の上で動く影あり!!

小さすぎて肉眼ではよくわからなかったのですが、写真で見るとわずかに金属光沢を放つ緑がかった綺麗なクモでした



アオオビハエトリグモ。体長さ4〜7mmの小型のクモです。「ハエトリグモ」なのにハエではなくアリを専門に捕食します。



やたら忙しなく、葉っぱの上を行ったり来たり…。前脚(第一脚)を持ち上げているのは、「私の脚は6本よ〜。アリなのよ〜」というアピールなのか???

アリの列の後ろを2〜3cmの距離でついて行き、隙を見てアリの足に噛み付いては距離を取り、再び噛み付いては距離を取り…。

そうして動きが鈍くなってきたアリを仕留めるのだそうです…



いわゆる蜘蛛の巣は作らず、徘徊したり、アリの巣の前だ待ち伏せしたりして、獲物を捕獲するとのこと。

それにしてもやたらと落ち着きのない動き…。人影を感じて慌てているのでしょうか?
↓↓↓



同じハエトリグモの仲間には「アリグモ」という一団もいます。

こちらはアリにそっくりな姿形。
わざわざアリの真似をするのは、ありが襲われにくい生き物だからと考えられます。



以前、偶然に撮れた1枚。
右側がアリ、左側がアリグモ。

アリグモはアリに擬態はしますが、アリは食べません。ショウジョウバエなどの小さな昆虫を食べています。

それにしてもよく似ています!!

ちなみにアリグモもいわゆる蜘蛛の巣は作りません。これはハエトリグモ全般に言えるようですが、巣は造らなくても糸は持っています。

一般的なハエトリグモは跳躍力抜群で、時には体長の10倍もジャンプできるものもあるのですが、その際にはお尻から命綱のように糸を出しているのだそうです。

といっても、アオオビハエトリグモはジャンプは苦手みたいです。そして、アリグモはほとんど跳べません。どこまでもユニークな生態です。



【今朝のおうちごはん】

・トーストwith発酵バター
・温野菜とレタスのサラダ
・パンプキンスープ
・蜜柑

今日もいい日になりますように!



稲妻を作る蜘蛛〜ナガコガネグモのお話〜

2021-10-03 08:45:00 | 昆虫や蜘蛛など



昨夜は想定外の雨。
自然観察教室の仕事帰りに駅前カフェでくつろいでいたらとんでもない事態に!!



稲光がビシバシと光るのを眺めながら、長居して雨をやり過ごしました。

稲妻といえば、「蜘蛛の巣の稲妻模様」って、なんのことか分かりますか?



以前、ナガコガネグモが巣に作るこの白い糸の塊(隠れ帯)を「稲妻」と表現したお客様がいました。

素敵なセンス!

この隠れ帯がなんなのかというと、自分の身を隠すためとか、網の張りを調節するためだとか、紫外線に反射させ獲物を集めているとか…、いろいろ言われております。つまり、まだはっきりと解明されてないようなのです。

この巣を棒で軽くつついてみると、網をゆすって威嚇してきます。おもしろいのですが、蜘蛛にとっては迷惑な話なので、ほどほどに…(^^;;



蜘蛛の糸はとても丈夫で、トンボやセミも捕まえてしまいます。

ちなみに、蜘蛛は獲物をバリバリ食べるわけではなく、まず後でぐるぐる巻にして動けなくした後、毒液を注入し、弱ってきたところで体液を吸うんだそうです。

だから蜘蛛の巣にはひからびた残骸がたくさんついていたりします。

そして、秋はいよいよ繁殖のシーズン。



上の写真はジョロウグモです。上にいる小さいやつがオスです。下にいる大きいのがメス。大きさの違いに驚かされます。

この体格差ですから、オスはメスの寝こみや弱ったところにこっそりしのびこみ、交尾をします。

卵を産むために栄養を蓄えなくてはいけない雌にとっては動く物全てが子どものための栄養なのです。

最近読んだ記事によると、あるクモでは交尾にかかる時間が10秒を超えるとオスは食べられてしまうんだとか。しかも雄の体は一生に2回しか交尾できない構造になっているのだそうです。

そのため、雄は相手を見極めるために慎重になり、それが、回り回って近親相姦を避けることにつながっているんだとか(近親者は体の作りが交尾に時間がかかるようになっているんだそうです)。
まだ仮説の域かなと思うのですが、そうだとしたらなんて厳しい世界!!

出典は2016年のナショジオのニュース記事→こちら

一見静かな秋の森では、今まさに壮大なドラマが展開中なのです。


【今朝は公園カフェ】




今日もいい日になりますように!



蛾なのに華やか〜アメリカピンクノメイガ〜

2021-08-22 09:42:00 | 昆虫や蜘蛛など



本日横浜市長選。
というわけで、一昨日の夜から横浜に戻っています。

今日は我が家の小さな庭に来た可愛い蛾を紹介。可愛くても苦手という方は気をつけてください。



鮮やかなセンニチコウの花にピンクのドレスを着たお客様。


ね。可愛いですよね( ´ ▽ ` )
体長1cmくらい。この蛾は去年あたりから急浮上してきた北米原産の外来種。

図鑑はもちろん、ネットで調べてもまだ情報が少なく、あの有名なウィ○ぺディアにも掲載されていないようです。Twitter情報によると去年の2月に和名がついたばかりとのこと。

名前は「ピンクの螟蛾」ではなく「ピンク野螟蛾」。「ノメイガ(野螟蛾)」の仲間はは日本で300種類以上もいるそうです。在来種にもピンク色をしたマエベニノメイガというのがいますが、これは体の中心部の白が目立ちます。

「野螟蛾」の「螟」は音読みで「メイ」、訓読みで「ずいむし」。
つまり植物の茎の芯を食べる虫という意味で、いわゆる害虫として扱われています。

何を食草にしているのか調べると、いくつかのネット上の記事にサルビアという記述がありました。

どうやらネタ元はアメリカ版のWikipediaのようです。

グーグル先生に訳してもらうと↓

Pyrausta inornatalis

翼幅は約13mmです。 前翅は均一な淡いワイン(ワイン色)の赤または赤みがかったピンクです。 後翅は淡い粘り気がありますが、基部は淡く、外側の縁に沿ってほのかな赤があります。成虫は3月から11月まで翼に記録されています。
幼虫はサルビアファリナセアを含むサルビア種を食べます。

我が家のブルーサルビアにも産卵してるのかしら?

この勢いで増えていくと、ものすごい数が発生しそうな気もしますけれど…

今後の動向が気になる蛾です。



【昨日のひるごはん】
・野菜たっぷり焼きそば
・スイカ


今日もいい日になりますように!


台風一過〜木の実を探して虫に出会う〜

2021-07-28 05:52:00 | 昆虫や蜘蛛など



台風がかすめて過ぎ去った後、
青空に輝くうにまる号。

風が吹いた後の森に木の実を探しに…


木の葉や小枝は多数落ちていますが、さすがにまだ木の実には季節が早い?



かわりに変な虫発見!!

め、目が〜っ

やたらと大きくて、飛び出した目の持ち主は、おそらくエルモンヒラタカゲロウ。成虫を見たのは初めてです。

幼虫時代、やたら平べったい体をしているのでヒラタカゲロウ。羽にL字の紋があるのでエルモンというらしのですが、そこは確認できず。

それよりもなんで奇妙な複眼!!!



失礼して前かも撮影。
撮影に応じてくれる良い子ですが、小さい上に、風も強く、ピントは完全に合わせられず‥

いったいどんな形状なのかっ!?

前脚もやたらと長い



この後もいろいろな昆虫を発見

羽が完全に透けているのは、スケバハゴロモ。



これも初見!
繊細なガラス細工のような羽が美しすぎます。



ベッコウハゴロモもいました。



同じハゴロモ科。姿形がよく似ています。羽だけ付け替えたみたい。

こちらはアオバハゴロモ科。



ピンクの縁取りが美しいアオバハゴロモ。学名にはgeisha(芸者)という言葉も使われている艶やかな虫。

ハトムシなんて呼ばれることもある、よく見かける虫ですが、なんと鈴生りになっていました。



みんなで植物の芽に擬態しているのかな(写真は一部)?

こちらは体長わずかに5mmのカキゾウムシ。



ずんぐりとした体につぶらな瞳がとってもキュート。

今日紹介した虫たちは、正直なところ肉眼ではよく見えません。



スマホのカメラの性能が上がったおかげで、虫探しはますます楽しくなりました。







こんな瞬間だって撮れちゃうんですもの♪

さてさて、当初の目的の拾い物。それほど期待はしていなかったものの、それなりに収穫あり。



やはり風が吹いたら森へgoですね。北多摩に越してきて、森が近くなったのでこれからの季節に期待大!!少しずつためてリースを作る予定です。


【昨日の晩ごはん】

・焼き野菜のせ素麺
・はんぺんの磯辺風チーズ焼き
・トマトと玉ねぎの冷製スープ

今日もいい日になりますように!