YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

アリを食べる蜘蛛〜アオオビハエトリグモ〜

2021-10-07 07:31:00 | 昆虫や蜘蛛など




今日のお話はアリを襲うクモ。
クモのアップ写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください。

アリを襲うって、人間からしたら大したことなさそうな話なのですが、アリって攻撃性が高く、しかも蟻酸を持っているので、昆虫が捕食することは滅多にない生き物なのです。



ススキの写真を撮っていたら、葉の上で動く影あり!!

小さすぎて肉眼ではよくわからなかったのですが、写真で見るとわずかに金属光沢を放つ緑がかった綺麗なクモでした



アオオビハエトリグモ。体長さ4〜7mmの小型のクモです。「ハエトリグモ」なのにハエではなくアリを専門に捕食します。



やたら忙しなく、葉っぱの上を行ったり来たり…。前脚(第一脚)を持ち上げているのは、「私の脚は6本よ〜。アリなのよ〜」というアピールなのか???

アリの列の後ろを2〜3cmの距離でついて行き、隙を見てアリの足に噛み付いては距離を取り、再び噛み付いては距離を取り…。

そうして動きが鈍くなってきたアリを仕留めるのだそうです…



いわゆる蜘蛛の巣は作らず、徘徊したり、アリの巣の前だ待ち伏せしたりして、獲物を捕獲するとのこと。

それにしてもやたらと落ち着きのない動き…。人影を感じて慌てているのでしょうか?
↓↓↓



同じハエトリグモの仲間には「アリグモ」という一団もいます。

こちらはアリにそっくりな姿形。
わざわざアリの真似をするのは、ありが襲われにくい生き物だからと考えられます。



以前、偶然に撮れた1枚。
右側がアリ、左側がアリグモ。

アリグモはアリに擬態はしますが、アリは食べません。ショウジョウバエなどの小さな昆虫を食べています。

それにしてもよく似ています!!

ちなみにアリグモもいわゆる蜘蛛の巣は作りません。これはハエトリグモ全般に言えるようですが、巣は造らなくても糸は持っています。

一般的なハエトリグモは跳躍力抜群で、時には体長の10倍もジャンプできるものもあるのですが、その際にはお尻から命綱のように糸を出しているのだそうです。

といっても、アオオビハエトリグモはジャンプは苦手みたいです。そして、アリグモはほとんど跳べません。どこまでもユニークな生態です。



【今朝のおうちごはん】

・トーストwith発酵バター
・温野菜とレタスのサラダ
・パンプキンスープ
・蜜柑

今日もいい日になりますように!




最新の画像もっと見る