悠々time・・・はなしの海     

大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

多摩産間伐材(かんばつざい)の活用

2005-09-14 14:00:54 | エコロジー

  

      上野公園、国立科学博物館前
                          → <行幸(ぎょうこう)道路の園路舗装

        ここに間伐材の活用を見た
                
・・・自然環境保全にも貢献

       
       最初の写真の看板には、次のように書いてあります。

                多摩産木材を活用した園路舗装
            公園づくりで多摩の森林を守ろう!
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                  
                 東京都東部公園緑地事務所


<間伐材>
間伐材というのは、以前から、山林を生かすために密生した森林の
木を伐採して、その間伐材を活用しようということで、たびたび話題
になるのですが、関係者が心配していろいろ活動されている割には、
なかなか思ったように進まないと聞いています。

色々な要因があって山で仕事をする人が極端に減少。木材自体の
需要も減ったため安い外国産を輸入することになり、結果は、山は
荒れ放題となり、木は育たず、山崩れや山火事が多発し、川は反乱
することになるわけです。自然を保護し、資源を守り、環境を維持す
るということは我々自身の生活のためにも必要なことですが、もっと
大事なことは、地球という宝、国土という財産、自然という資産を我
々の子孫に残すことです。放置すれば自然の望ましい循環が破壊
され、地球温暖化にもつながりかねません。最近の世界的な異常
気象は地球温暖化による自然破壊の進捗、と考えられます。これ
に対処するには国家的な取り組みが必要です。

<京都議定書>
世界がそのように認識したスタートが、「京都議定書」と言われてい
ますが、実は、個々の問題は非常に不公平であり、また極めて政
治的な決着であり、日本にとって達成困難と考えられるものもあり
ますが、しかし、何はともあれ今、世界的な観点から地球温暖化
防止を進めなければ、もはや解決の道筋はない、と考えなければ
なりません。それは、産業発展や人口増や負債や資源開発など
様々な利害を抱える先進国や中進国や発展途上国を全部ひっく
るめて合意するということは、京都議定書を改善してゆく方法以外
に、今後、とても考えられないことだからです。発展途上国に対す
る目標値が決められなかったことから、世界最大のCO2排出国で
あるアメリカは京都議定書から離脱し条約を批准しておりません。
京都議定書は、一定の条件を満たしたことによりアメリカ抜きで
発効しましたが、しかし、アメリカ抜きで世界的目標の達成ができ
るわけはありません。日本も
達成困難な数値がある、といっても
悲観する必要はないと思います。わが国は、京都議定書以前に
既に一部で世界のトップレベルの水準に到達している数値が多か
ったため、それ以上の排出削減が困難と思われる数値があるの
ですが、過去の経験を生かしつつ、長い目で取り組むことも必要
です。長くなりますのでここでやめますが、実は別に、1994年に
発効した、「気候変動枠組み条約」というものがあって、アメリカ
がこの条約を批准しているため、今後、京都議定書への参画に
望みをつないでいるわけです。


<循環型環境社会>
最近、NPOの方々が頑張って、ボランティアの方々を含めて間伐に
力を注いでくれているようです。
民間でも、色々工夫して、間伐材の新製品を開発されている企業が
増えてきているようです。
我々市民も、小さなことに真剣に気をつけて、日本の大事な自然、
資源を確保し、活用して、循環型の環境社会を構築できるように
頑張らなければなりませんね。


看板の写真はは圧縮してあり、文字が読めないと思いますので、内容を
要約します。

・東京都では、多摩の森林を保全するため間伐材を含む木材を
  活用しています。
多摩の森林を守る担い手を支援し森林の活性化、地球温暖化
   防止
のため、道路のガードフェンス、公園のベンチに多摩産木材を活用
  してきた。
・今回は、上野恩賜公園・行幸道路の舗装500平方㍍に、約55立方㍍の
  杉材を使用、間伐材約800本分に相当する。 
・木材はいずれは腐り、次の間伐材の消費が促進される。
・木製舗装は自然にも足にも優しく、温もりのある空を提供できる。



上野駅の公園口を降りると目の前が東京文化会館、その右手の建物が
国立西洋美術館。そこを通り過ぎて直ぐ右に曲がると左側は公園の林、
右側は今、曲がった国立西洋美術館。その先右手に国立科学博物館が
あります。

下の写真は、今、上で説明したところに立っています。
その写真の先の方に人物が歩いていますが、その地点から、逆にこちら
側を向いて写したものがその下の写真です。自転車が沢山置いてありま
すが、この写真の左側が国立科学博物館なので親子で来た人たちの
自転車だと思います。
この自転車の下に当たる部分、ここに、

   多摩産の間伐材が園路舗装として
        
活用されているのです!!!

私が歩いた感触はとてもしっかりしていて、木道かと思って
歩いたせいもあり、気分が良かったですョ。


しかし、初めてこの道を歩いたと推測される人たちは、説明看板があるの
ですが気付かずにコンクリートの方を歩いていた人が多かったように感じ
ました。私は、わざと、看板の前に立って、ジーッと説明文を読んだり、
木道にカメラを近づけて写したりして関心を寄せてもらおうとしたのですが、
大半の人は“何をやっているんだろう?”といった感じ程度でした。でも、
中には、どれどれ、何が書いてあるんだ?と言う感じで看板を読んでくれ
たご夫婦がいました。うれしくなりました。少しでも環境に関心をもって
くれる人が増えるといいですね。


    <茶色の部分が木材舗装道路>





 木材がブロック状に組み合わさっています





D51の後ろが国立科学博物館入口




   驚き!! 科学博物館の鯨!
      頭が下、高い方が尾びれ。



     [参考ホームページ]


      <ウッドデッキ>  
    http://www.riso-net.co.jp/401.html
 民間会社のホームページの一部ですが、間伐材活用の
施工例です。一番最後の方にある
    阪和自動車道・紀ノ川サービスエリア
という文字をクリックすると活用事例がよく分かります.


     <政府の環境白書>
  http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/

     


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2 コメント

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驚嘆 (弁天小僧)
2005-09-15 14:39:36
スローネットのメールありがとうございました。ウミキヨさんのブログにびっくりです。研究もすごい。なにもかもびっくりです。
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トラックバックとコメントありがとうございました (エコぐー)
2005-10-08 23:59:50
はじめまして。



トラックバックとコメントをありがとうございました。



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