帰ってくるジョー

と言ってもハタ坊ではなく、ましてや阿波弁で何かを説明しようというわけでもない。シアトルマリナーズの城島健司選手がついに日本へ帰ってくることになったのである。



・何処へ行くねんジョー

鷹ファンからすると今回の日本復帰はひじょうに複雑な心境だ。彼がいなくなってから毎年のように正捕手不在が嘆かれ、チーム最大のウィークポイントはキャッチャーであるとも言われていたわけだけどそれも去年までの話で、今年のように田上が台頭してそれなりの結果を残してしまった後ではどうなんだろうという感情はありますわな。

そらヘタな新外国人を連れてくるよりはよっぽと戦力としてアテに出来るけど、せっかく出てきた芽を摘んでまで「昔の名前」に頼るのもどうかという部分もあるしねー、ほんと悩ましい問題だと思うなあ。

しかも新聞に出ている阪神の獲得オファーの内容なんてもう破格も破格(__;)たぶんホークスはチームバランス上あんな条件ぜったい出せないと思うし（松中の５億、小久保の３億という線があるからおそらくこれが上限だろうし超えることはまずないはず）それをさっ引いてもジョーが「カネじゃないんだ、福岡に戻りたいんだ」って言ってくれたら、もうそこはファン心理として「よっしゃ！帰ってこい!」って言えるんだけどねえ。そんなきれい事じゃ済まない話だと思うのはまっとうな大人ならみんなわかってる事だとは思うけど(^_^;)

実際春のWBCで久しぶりにじっくりプレーしているところを見たけど、ホークスでのピーク時を１００とすると６０から７０くらいの感じだったし、正直少し選手としては下り坂に入ったのかなという感じがしたのだ（特に打撃面で）同じように５年ぶりに戻ってきた井口が今年あれくらいしかやれなかったところを見ると（足がまったく使えなかったのはチーム事情もあるにせよ「落ちたな」という印象はどうしても拭えなかった）たぶん城島もよくやって.280　20本くらいかなという予想は立つのだよ。

ホークスに戻ってくるならおそらくファンの殆どはそれでは満足しないと思うけど（なんとなくわかっていながら全盛時の影を見てしまうのは仕方がないわね。小久保が戻ってきたときもつい30本以上を期待してしまったし・・）阪神ならたぶんこの数字でも十分合格点をもらえることだろうし、そんなんも含めてふつーに考えたらジョーは虎の人になってしまうのかなというムードになりそうな感じなのだ。

青臭い幻想として夢物語を書かせてもらえば、ここは王会長の一声でホークス復帰を決めてもらい、年俸も三億くらいで阪神より安いけど(__;)「帰ってきました！」と記者会見で笑顔を見せて背番号２のお披露目をして欲しいなと。

たぶんそんな風にはならないだろうけど(^_^;)もしジョーが帰ってきたら来年のオーダー（この時期毎年書いてるけど）はこうなるのではないか（と、いうかこうしてくれ）

１．長谷川　８
２．明石　　９
３．松中　　７（→城所）
４．小久保　３
５．城島　　２（DHと併用）
６．オーティズ　４（→本多）
７．松田　　５
８．田上　　DH（２と併用）
９．川崎　　６

田上もキャッチャーとして使いつつ名前だけなら(^_^;)強かった頃のクリーンナップが並ぶわけで、ラインナップを見たときのワクワク感はそうとうなモンがあるんじゃないかと思うんだけどねー・・・

MLB ネーム&ナンバーTシャツ(JPN Ver)［シアトル マリナーズ /#2 城島 健司（ネイビー）］

さー、行くぞー、９～番

タイトルは菅原文太の声で読むように。

先月雨で流れた広島-巨人戦が今日に振替られ、日程の発表直後にその払戻金でチケットを押さえていたのだが、今回は都合でワシ一人の観戦となってしまった。しかもその直後にカープ・緒方の引退試合がこの日に決まったり、ブラウン監督の退任も決まったりですっかりカープのイベント試合的空気が大きくなってしまい、もう何日も前にチケットが完売という状態になっているとか。ホンマ早めに買っておいて良かったなあと思いながら貴重なものを見られる喜びも感じていた。

前回の結果的に下見となった広島ドライブでなんとなく現地の雰囲気は掴んでいたので、朝６時半に家を出たワシは予定通り１０時台に比治山公園に到着した。同じパターンの人もけっこういるのか公園内の駐車場はあんがい埋まっていて、なんとか置くことは出来たが次来るときはもう少し早く来た方が良いのかもしれない。

そしてここからは徒歩で３０分ほど歩いたところにあるマツダスタジアムを目指した。いちお地図は用意していたがほとんど公園を降りてからは一本道で行けてしまうので（しかもそこら中に球場への案内板が出ているし）ハッキリ言って必要はなかった。

公園近くには比治山下駅という路面電車の乗り場があるのだが、歩いていってもそんなに到着時間は変わらないと思って敢えて乗らなかった（途中で見かけた路面電車は乗車率が高くてすし詰めとなっていたしあれなら乗らなくて正解）



道中を歩きながら広島市内を観察できたのもこれはこれでなかなか楽しい（しかし市街地は思いの外飲食店が少ない）途中時間潰し＋トイレタイムでビックカメラにも寄れたりしたし(^_^;)←何も買わずにウンコだけさせてもらったビックカメラには申し訳なかったが・・・



しばらくして到着したマツダスタジアムでは既に人がわらわらと押し寄せていて、そこら中にカープのレプリカユニフォームを着た人たちが歩いている。開門はしていたのでまずは中に入り自分の席を確認。今回のワシの席はビジターパフォーマンスと呼ばれるエリアで、この建物内では最上階の部分となるところ。

※ワシは下の写真「中国ろうきん」の”き”あたりの列に座っていた。



食料を買ってから席に着きたかったので、コンコース内の売店でお好み焼きを買ってから入ろうとしたら、どういうわけかビジター席は１１時３０分にならないと入れないなどと言われて（そういう決まりなんだから仕方ないけど、ホーム内野席の客はどんどん入れているのに・・・）ワシは仕方なく地べたに座ってお好み焼きを食い、ゲートが開くのを待つしかなった。ちなみにお好み焼きの方は広島風とのことで中身は殆ど焼きそば。さらにどういうワケかイカの姿揚げなんかも入っていて、なんとも新鮮な味わいが(^_^;)

時間がきてゲートも開いたのでどうにかこうにかで自席を確認し、ようやく落ち着くことが出来たので少し球場内を歩いてみることにした。今年出来たばかりの球場なので設備面は充実しているし各シートや通路廻りもひじょうにゆったりしている。また広島駅からスタジアムに直結されたプロムナードがあって電車移動の人がとても来場しやすい作りになっていた。



いちばんビックリしたのはこの１塁側／３塁側にそれぞれ設けられた「パフォーマンス」シートなのだが、ここの球場は基本鳴り物は禁止らしい。唯一ホーム・ビジターの応援団が鳴り物応援を出来るエリアがこのシートと言うことらしいのだ。事実試合時間が近づくとワシのゾーンはビジターなので、巨人の応援団がどんどん集結しだしてラッパや太鼓を鳴らし始めた（踊り場が広く設計されていて最初からそれを想定した作りになっていることにたいへん感心した）



ゲームの方は正直勝ち負けはどうでもよくって(^_^;)それなりに両チーム見せ場があればそれで良いなあとという感じだったのだが、これがまたどちらの先発も内容が良く投手戦になってしまい、ヒットはおろかランナーすらろくに出ない展開。ちなみにゲームの詳細はこちら。

※この日のスタメン。ビジョンに表示されるPVは若干センスが良くないように思えた・・



結局1-0でカープがリードしたまま8回表にこの日の主役である緒方がセンターの守備に登場。モノスゴイ大歓声を受けてポジションについたのだが、ジャイアンツのバッター木村拓也（彼は元・カープの選手）が気が利いているというか何というかしっかりセンターフライを打ち上げて惜別の挨拶代わりにしていたのはやるなと(^_^;)（ビジョンに映ったキムタクの顔は笑っていた）

・広島カープ　緒方孝市とは？

その裏緒方の最後の打席が訪れ、ホームラン狙いでフルスイングしてくると思っていたら初球をきっちり右中間に運んで三塁打にしてしまった。サードまでの足はヨタヨタしていたが普段通りの打撃をこんな場面でもやり通す緒方にプロ根性を感じて、ちょっとぐっと来る物があったなあ・・・さらにゴンザレスのワイルドピッチでホームに突進した緒方は、足がもつれてヘッドスライディングが届かず(^_^;)あっさりアウトになってしまったのだが、こういうのも引退試合としては微笑ましてよい。

※スリーベース打つ直前のバッターボックス



試合はそのままスミ一でゲームセット。カープ大竹が完封で今季10勝目をあげた。さらには試合時間も2時間を切るという早さで、まるでこの後のセレモニーの露払いのような感じで試合は終了してしまった感じだ。

・カープ公式の引退試合詳細

・「すぽると」の当日ダイジェスト

※挨拶する緒方選手



緒方の引退セレモニーは粛々と進み、最後は花束を持って奥さんと子供達が登場。スター選手の最後を生で見ることなど初めての経験だが不覚にも泣きそうになってしまったほど感動した(T^T)特に彼はワシと２歳しか変わらない同世代の人間でもあるし、同じアラフォーとしてまたひとり４０代現役選手がいなくなることの寂しさもあったのかもしれないなあ。ホンマにお疲れ様でした。

あとどうでも良いことだが緒方選手の奥さんは元・アイドルの中條かな子なのだが、むかしテレビで見ていた頃と全然変わってなくて驚いた。とてもあんな大きなお子さんが三人もいるとは思えないくらいだし、あれだけキレイならまだテレビ出ようと思えば出られるんちゃうかと(__;)（地元の広島ではちょろちょろメディアにも出ているそうだが）



今年の野球観戦もこれで終了。関西遠征は行けなかったがどの試合も勝ち負けは別にして充実した観戦だったなと満足している。初めて行った球場もあったし、やはり生で見るプロ野球は最高というのをあらためて痛感した１年でもあった。まだまだCSや日本シリーズもあるけど、ひとまず選手・ファンの皆さんには自分も含めてお疲れさんと言うことで。

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