You talkin' to me ? β ~野球狂のウダ~

HawksとGiants中心にああ言えばこう言う屁理屈と結果論だらけなオッサンのブログです。

雨のインディゴ慕情

2014年07月08日 | 【球場生観戦リポート】男どアホウ観戦記
7/5の土曜日、近所のオロナミンC球場(このネーミングの語感の悪さはなんとかならんのだろうか・・・)で四国アイランドリーグ主催の定期交流戦・徳島インディゴソックス対福岡ソフトバンクホークス三軍の試合を見に行ってきた。

※当日試合データ※

○徳島インディゴソックス 3-0 ●福岡ソフトバンクホークス

いつでも見に行ける距離にいながら地元であるインディゴソックスの試合は今まで殆ど観戦しておらず、これまで2005年のリーグ開幕戦意外はこういうNPBとの交流戦のみを狙って行くようにしていたのだ。リーグがスタートした当初はもっと地元色を色濃く出して、メンバーの半分くらいは四国出身のプレイヤーを揃えてくれれば応援のしがいもあると思っていたのだけど、やはり最終目的がNPBへの選手派遣になっている以上、どうしても実力優先で選手を揃えたチーム編成をしていかねばならず「四国」という拘りは年々薄くなっていたような気がするのだ。おそらくはそこが観客側の思い入れを阻み観客増に結びつかないジレンマも生んでいたのでは無いかと思うのである(現にこれほどの野球好き人である私がそれほど食いついていないという)

僕個人はこういう独立リーグというのは制約を取っ払ってもっと自由な発想で展開してみても良いと思っているのだが、それこそプロ予備軍の選手を探すのはもちろんのこと例えば各チームに「地元草野球枠」というのを一人分用意して毎月トライアウトのような形で「四国草野球チームのヒーロー」を採用してみるというのも試みとしてはアリなのでは無いだろうか(トライアウト参加費用は受験者が払い、合格したらノーギャラで1試合フル出場できるようにする)

或いは既に引退している四国出身の元プロ野球、元学生野球の花形選手を地元枠で採用しこちらも優先的に出場してもらうようにするとか、もっと言えば女子野球の選手も同じように枠を設けて入れ込んでみるとか、こうやってちょっと考えてみただけでもやりようはいくらでもあると思うのだから、アレはダメこれもダメの紋切り型の運営じゃない、ある種突拍子もないアイディアを取り入れてみるくらいのチャレンジ精神があってしかるべきだと言いたいのである(それこそ球界の慣例や常識に囚われないような形で、人材集めは幅広く性別年齢キャリア等に対してはフラットに、しかし地域性についてはもっとシビアにとかね)

つまり独立リーグの野球に客が何を求めているかというとそれは決して「勝つこと/優勝」だけではないと僕は思っているのである。勝った負けた以前に、たとえば徳島ならインディゴソックスが徳島で絶対に必要なスポーツ文化のひとつとして、もっともっと県民から愛される存在になることを目指すべきでは無いのかと。今のままではこの日のようにNPBのチームを招いた試合であっても主催者発表451人という寂しい数字しか残らないわけでねー・・・

と、今後の同リーグの行く末を心配しながら試合を見たがローソンで前売りを買うと800円/一人で入場可能なのでこの日は夫婦二人で1600円。しかも全席自由なので好きなところに行ける自由度の高さは観戦ポジションを色々と楽しめて面白い。途中小雨が降り出してからは屋根のあるエリアに避難も出来たし。

ホークスは少し前まで一軍にいた育成上がりの飯田が先発し無難なピッチングを見せたが、初回二回とマウンドが合わず球が高めに浮いていたようでそこを痛打され先に失点した。徳島側もさすがに失投は見逃してくれない打線を持っているようである。

また、以前見たときよりインディゴ側の選手の体が平均して大きくなっているところからしてもおそらくトレーニング体系がこの10年でしっかり根付いてきたと言うことなのだろう(ウェートに力を入れているであろうことは歴然)この日インディゴの小林(19歳にしては凄いパンチ力)が放った場外ホームランなどはNPBのホークスに対し全くひけを取らないパワー全開の一撃でもあった。

特に徳島の先発だった河本ロバートはホークスのスタンリッジを彷彿させるフォームからかなり力のある投球を見せていて、結果的にはたった一安打で完封勝利を飾ってしまったのだった。後から聞いたら彼はこの日が初先発だったそうだけど、外国人とはいえこんな奴も独立リーグにはおるんだなと驚かされた気分。同じ独立リーグ出身のマエストリがオリックスでやってるんだから彼にもチャンスがあるのではないかね。


それに対してホークス側には見所が全然無くて期待はずれ。四番に入った白根の長打を見たかったのにトータルで一安打ではなあ・・・ しかし地元でホークスの試合を見るのも妙に新鮮で楽しかったので、今度は阿南の試合で交流戦があるとき見に行こうかなと思っているところである。

※試合中客席に登場した謎のUMA、インディゴソックスのマスコット"インディゴスパイダー"。このヤル気のない佇まいが何とも言えず哀愁がある。


反対側がこんなに快適だったとは

2014年07月02日 | 【球場生観戦リポート】男どアホウ観戦記
先週の土曜日(6/29)は阪神甲子園球場へ阪神-中日戦を見に行ってきた。実に三年ぶりとなる甲子園観戦である。

※ゲームデータ※

●阪神タイガース 1-2 ○中日ドラゴンズ 

勝利投手:山井 ( 7勝0敗 )
敗戦投手:福原 ( 2勝3敗 )
セーブ:岩瀬 ( 13セ )
本塁打:[中]エルナンデス 5号 ( 1回1点 岩崎 )

-当日観戦の別の方がアップしていた動画。一塁側内野席あたりかな?-


前回は夏のデーゲーム、しかも客層の悪さでは定評のある外野席でエラい目に遭ってしまい、もう二度とこんな傍若無人で失礼なエリアでは見ないぞと思っていたので、今回チケットを押さえたときは三塁側内野指定(所謂「ブリーズシート」とよばれるゾーン)を選んでいたのだ。

球場がリニューアルしてから内野席に座るのは初めてで(改修前は「オレンジシート」と呼ばれていた場所に座ったことが何度かあった)どんなもんかと思っていたが、これが予想していたより遙かに快適。なによりデーゲームの強敵である暑さと直射日光を銀傘がカットしてくれ、前後からは爽やかな風が吹き抜けてくれるおかげで観戦中はあまり発汗も無く過ごすことが出来たのだった。

ゲームの方は投手戦になり、好投の岩崎を100球未満で早々に引っ込めた阪神が1-2で敗戦。こういう僅差のゲームは先に動いた方がアカンね。投手継投はやはりドラゴンズに一日の長があるというのを認識したよ。

なにより生観戦して感じるタイガースの(というよりは和田監督の)芯の無い采配ぶりというのかな、他チームのファンである僕からしてもそれが凄く気になってしまった。たとえば直前に西岡と福留を同時昇格させて後半戦のスタートを開幕戦に近いオーダーで臨もうと考えたのはわからないでもないのだが、試合を見ていると福留の取り扱いがじつに中途半端で、そこには指揮官の拘りというのがあまり伝わらないように見えてしまうのである。

そもそも彼をファームに落とした段階で、本気で後半戦に勝負をかけるならこんなに早く昇格させる事はなかったとも思うし、ましてや調子が上がったわけでも無いのに(ウェスタンでもフル出場して二割程度、しかもホームランなし)良太を落としてでもスタメンに戻したわけであるから、本来ならこのまま「福留と心中、これでダメならオレが腹を切る」くらいの覚悟があってしかるべき流れだと思うのだ。

それなのにこの日みたいにチャンスで左ピッチャーが出ただけで代打を出すような用兵ではなんのためにこいつをここに入れているのかと言いたくなってしまうのだよ(落とされた良太が不憫だと思わないのか)結果はともかく使う以上は腹決めてやれよと。

言い方変はだけどまあ余所の家のことなんで僕がああだこうだ言っても仕方ないのだが、どうも今の首脳陣は大局じゃなくて目先のことしか考えてないような気がしてしょうが無いんだけどね。そこいら虎ファンの皆さんの目にはどう映っているのでしょうな。