明日は大晦日。時は音も無く流れていく。
いったい何のためなのか、いったい誰の得になるというのか「愛子内親王を天皇に」と推す声が止まない。
愛子内親王を天皇に、というだけならまだしも、その理由に「秋篠宮は傍系。傍系に皇位が移るなどトンデモない。」と言う。
それは大きな間違いである。秋篠宮殿下も徳仁天皇も平成の天皇の直系男子である。
何故、秋篠宮殿下を傍系!傍系!と言い立てるのか。
それは、以下のような親族図が頭にあるからではないか。
このような親族図を見る時、ひとは、無意識に図中の自分、本人を中心に図を理解しようとする。
しかし、本人の兄弟と親の関係も直接的な親子関係である。
このような親族図を見る時、それはあくまでも本人、自分と親族の関係を見るものであることを忘れている。忘れているから、本人、自分の位置に他の者が入れば、他の者を中心とした親族関係になるということに思い至ることがない。
直系・・・血筋が親子で繋がる上下直線の系統。
傍系・・・自分と同一の始祖から分れた系統。
尊属・・・自分より前の世代。
卑属・・・自分より後の世代。
姻族には尊卑の区別なし。
天皇の血族の流れ(貴種の継承)を語るには、せめて六世の祖、六世の孫まで書かれた図でないと流れを視覚化できないが、良いものが見つからない。
とりあえず、ボケボケだが、
秋篠宮殿下を傍系、傍系と言い立てる者は、この図の自分・本人の位置に徳仁親王(令和の天皇)を置くから、秋篠宮殿下を傍系と言うのでしょう。
しかし、この図の本人・自分の兄弟もまた同じ父母と親子関係で繋がった直系の子孫です。この図の誰でもよい、兄弟の位置にあるものを本人・自分の位置に置けば、また違う直系の流れがある。
血族の流れ(貴種)を伝える直系という観点からみれば、平成の天皇を父として生まれた徳仁親王と文仁親王の間には全く差はありません。
秋篠宮殿下を傍系としか見えない人がいる理由にはもう一つあります。
それは、皇位(貴種)継承と家督相続の違いが理解できていない。ということです。