岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

流氷の歌;佐藤佐太郎の短歌

2012年03月17日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
1962年(昭和37年)の佐太郎によるオホーツク、流氷の歌のうち「虚語」が効いている一首です。ぼくが初めて読んだとときには、先ず下の句から覚えたものでした。・・・ . . . 本文を読む

凍った海の歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年03月10日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎の短歌自註としては、「及辰園百首自註」「作歌の足跡」がよく知られています。その両方に収録されている短歌作品はそう多くはありません。ここに紹介する歌はその一つです。・・・ . . . 本文を読む

知床の海の歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年03月02日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐太郎の第7歌集「冬木」。ますます優れた叙景歌が展開します。特に北海道の知床の海を詠ったものには、緊張感のある叙景歌が多いと思います。これも、その一つです。・・・ . . . 本文を読む

流氷が海を閉ざす歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年02月22日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐太郎の第8歌集「冬木」。叙景歌が多く収められていますが、佐太郎みずからが「後記」で言うように、作者がすすんで対象をみようとしています。茂吉が言った「写生はパッシズム(受け身)」から一歩踏み出した事になります。 . . . 本文を読む

こころが静かになる歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年02月13日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
空を仰ぐ。さまざまな思いが交錯します。この短歌もそうです。「写生はパッシズム(受け身)」と斎藤茂吉がいった傾向がよくわかる一首でもあります。・・・ . . . 本文を読む

自分の「いびき」を聞きながら眠る歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年02月04日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
自分の「いびき」を聞きながら眠るなどと言うことは本当にあるのでしょうか。あるらしいのですが、それを短歌作品として残しているのは佐太郎独特のユーモアでしょうか。・・・ . . . 本文を読む

暗き階段の歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年01月27日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐太郎はときに幻想的な短歌作品を残しました。それは幻想性を出そうとしたのではないのですが、そのあたりが面白い所です。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎の難解歌:公孫樹の歌

2012年01月20日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎の作品のなかに、ときどき「難解歌」が出て来ます。理由ははっきりしませんが、おそらく「限定」「捨象」のし過ぎ、前衛短歌の影響ではないかと思います。それが却って読者の想像力をかきたてる面もあるのですが。・・・ . . . 本文を読む

項(うなじ)の汗をわびしむ歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年01月12日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
人は自らの「老い」を感じるとき、そこはかとなく侘しくなるもの(だそう)ですが、佐太郎も同じ。ただ短歌に詠むとき、その作品の様相は違ったように感じます・・・。 . . . 本文を読む

不思議な感覚の歌二首:佐藤佐太郎の短歌

2012年01月08日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐太郎の不思議な感覚の短歌を2首。いわば「写実派」らしくない作品ですが、これは「前衛短歌」への対抗だと僕は思います。「写実」といえば事実を写すだけのツマラヌものとお考えの方には是非読んで頂きたい作品です。そうか、佐太郎にもこういう作品があったのだ、と読んで頂ければ幸いです。・・・ . . . 本文を読む

富士山の歌:佐藤佐太郎の短歌

2012年01月04日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎の「富士山」の歌。昔から「一富士、二鷹、三茄子び」と言われ、目出度いものと相場が決まっています。新年だからこの歌を選んだ訳ではありません。なぜなら「富士山の歌」なのに「富士」という固有名詞がはいっていないからです。・・・ . . . 本文を読む

波をかぶる川の中洲の歌:佐藤佐太郎の短歌

2011年12月27日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
「写実派」でありながら、巧みに主観を詠み込む佐藤佐太郎。この作品は主観を直接表現せず、「叙景歌」に徹している強みがあります。・・・ . . . 本文を読む

寒き日の湖の歌:佐藤佐太郎の短歌

2011年12月20日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
1961年(昭和36年)、佐藤佐太郎は奥日光を訪ねました。22首の短歌作品が「群丘」に収められていますが、これもその一首。客観の中に主観が巧みにあらわされています。・・・ . . . 本文を読む

水源池の歌:佐藤佐太郎の短歌

2011年12月13日 22時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎は奥日光を詠んだ作品を残していますが、これはその一つ。「水源池」が何とも言えない透明感を出しています。これも佐太郎短歌の特徴の一つでしょう。・・・ . . . 本文を読む

鱒(ます)の歌:佐藤佐太郎の短歌

2011年12月06日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
日光の中禅寺湖には二種類のマスがいます。ニジマスとヒメマス。ニジマスは養殖が出来て淡水魚の白味魚の味、ヒメマスは天然ものだけでサケに似た色と味。どちらも観光名物です。・・・ . . . 本文を読む