黄龍・五彩池
今年の支部協の行事の一つである海外旅行は8月2日から7日迄2004年10月にも訪れた中国四川省にあるユネスコ世界自然遺産に登録されている「九寨溝・黄龍」に14名が参加し実施(当初の参加登録者は25名、ちなみに前回の参加者は30名)。一行は8月2日成田空港を飛び立った。
1日目 全日空959便が予定より1時間20分遅れ15時20分成田発となり、上海浦東空港に17時10分着(現地時間)空港にはお馴染みのスルーガイド陳(女性)さんが出迎え。全日空が遅れたので予定した成都行きの飛行機には乗れず2時間弱遅くなる中国国際航空4502便20時10分発で成都空港に23時25分着。前回も宿泊したホテル「銀河王朝大酒店」に24時20分頃に着く。九寨溝の帰りもここに泊まることになっている。
2日目 ホテルを7時に出発し、成都空港発中国東方航空5869便8時55分で九寨溝黄龍空港に9時45分に着く。ここは標高3500㍍、現地ガイド何(女性)さんが迎え、何さんは九寨溝・黄龍のガイドをする。出迎えのバスに2時間30分乗り周囲の深緑、チベット族の風に翻える教範(タルチョ)、岷江(揚子江の支流)の源流等を見ながら今日と明日宿泊するホテル「星宇国際大酒店」で昼食を摂る。午後は2日間に亘り九寨溝見学に出発。先ずパスポートをガイドに渡しチケットを購入、入山するゲートの前は朝の通勤ラッシュ時並の観光客の多さ。自然保護の為に入山制限しているとか。入場ゲートを潜り天然ガス使用の巡回グリーンバスで九寨溝巡りへ。バスは通勤ラッシュ以上の混雑だったが、乗車の都度私たち高齢者に中国の若者、そして親に席を譲るように言われた子どもが席を空けてくれる。謝謝。(今後ツアーで行かれる方はバスがツアーの貸しきりか、乗り合いかを確認された方が良いです)
九寨溝はチベット高原の東端に位置し、地中の炭酸カルシウムにより浄化された水は透明度が高く多くの湖面が美しく彩っている。
今日のコースは入り口ゲート1996㍍から最高所の湖である3102㍍の長海(九寨溝でもっとも深い湖、面積93万㎡、平均水深80数㍍)迄行きバスを途中下車しながら五彩池(見る位置により水の色が微妙に変化)臥龍海(湖底に堆積した石灰は横たわる龍のよう)等をみながら下る。19時ホテルのレストランで夕食を摂るが高山病予防のため飲酒は各自ビール1本のみ。
3日目 前日バスの混雑を体験したので1人3500円を出し、一日貸し切りバスをチャーターし九寨溝を観光。ホテル8時30分出発し、9時入山ゲートからグリーンバスに乗車。今日は貸し切りのため自由が利くので、前回訪問し昨日漏れた所も見学することにした。標高2905㍍の天鵝海(天鵝とは白鳥のことで白鳥が飛来する湖)五花海(もっとも素晴らしい景観を誇る九寨溝の象徴)珍珠灘瀑布(21㍍下へ一気に落下する水も)を見学後、諾日朗観光センターにある大きなレストランで一人60元(780円)のバイキングによる昼食。午後は諾日朗瀑布(九寨溝の象徴の幅320㍍の滝)火花海(朝霧が散り、陽がでるとともに、湖面がきらきらと輝く)双龍海(木々の間から流れ込む水が水晶に見えた)等々を見学し、又、途中には豊富な水を利用し経文を施した多くの「マニ車」小屋が情緒を添えていた。夜は有志でチベット民族舞踊を観劇する。
4日目 ホテルを八時出発し黄龍に向かう。途中のチベット族村を訪れチベット族の部屋をみる。その後、高山病予防の酸素ボンベを全員に配布。黄龍に向かう道路最高地点の4007㍍で下車し石碑の前で全員の記念撮影をする。昼頃に今夜の宿の「黄龍華龍山荘」に着き昼食を摂る。午後は前回には無かったロープウエイで前回は積雪のため途中で断念した標高3553㍍の五彩地に向かう。帰りは下りなので徒歩でエメラルドグリーンの水が流れ落ちていく五彩地、争艶彩池、金砂舗地、盆景池等が棚田のように連なる湖沼を桟道から見て今回も感動する。ロープウエイを降りてから約4時間歩いて17時40分黄龍出口に辿り着く。
5日目 ホテルを8時30分出発し、九寨溝黄龍空港に向かう。途中4007㍍峠で下車し、岷山山脈の主峰標高5588㍍の雪をいただく雪宝頂がハッキリと見えたのでカメラに撮る。帰途酸素ボンベは使用せず返品。九寨溝黄龍空港発20分遅れの中国東方航空5864便11時50分発成都12時40分着。ここでも九寨溝と同姓の何さんのお迎え。市内のレストランで昼食後、三国志で有名な諸葛孔明、劉備玄の祠堂である武候祠を見学しその後、初めての本格的な買い物へ。夕食は四川名物の「麻婆豆腐」コース。前回同様に辛さランクAの麻婆豆腐を注文したが日本の激辛ラーメンの方が辛い。夕食後有志で顔の面が寸時に変わる等の「川劇」を鑑賞。
6日目 ホテルを7時出発し、成都空港発9時5分(日本時間10時5分)全日空948便成田迄の直行便で15時成田空港に着。途中機内放送で台風9号の目が見えるとのことで写真を撮る。台風の影響でスルーガイドの陳さんは上海空港閉鎖で帰れずゆっくり考えるとのこと。
九寨溝・黄龍は私の中国旅行40数回のうちで今一度行って見たい所でした。美しさから「童話の世界」と絶唱されている見事な景色です。今回は前回を反省しゆったりとした観光でした。
尚、神奈川県支部協議会の海外旅行も旧神奈川支部協時代の1985年から続いて、現在に至っております。参加者が56名の時もありました。昨今の参加者は15名前後となっています。今後、退職者の会行事として実施するのは時代の変遷で無理ではと思います。私も今期で退任をします。長い間のお付き合い有難う御座いました。 (野中美久記)
九寨溝の写真です
火花海のエメラルドグリーンの水の色
民族舞踊
黄龍に向かう標高4007メートルの石の標識の前でスルーガイドと参加者で
黄龍の写真です
5588㍍の雪宝頂
帰りの飛行機から見た台風9号の目(水色がかった所)
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