一日中お庭で、チョキチョキやりな
がら、木に登ったりブロック塀の上を
猫のように歩いたり、剪定ゴミを運ん
だりしてますと、お客さんが、
「疲れないのですか?
しんどく無いのですか?」
なんて聞いてくる。
植木屋はそういう仕事ですよと答えま
すが、そういうもんです。
なので、疲れるとかしんどいとか、
そういうことは、業種問わず作業者に
は言わないで、ご苦労様で〆るのが日
本国ではお約束です。
ところで、不人気庭木筆頭の黒松です
が、ほったらかしが目立ちます。
木を伸ばすということは、ゴミの増産
になる訳ですが、今年は自分で切った
枝葉ゴミを捨てて欲しいという問合せ
が例年に無くありました。
剪定代をケチりたいが、ゴミの片付け
や袋詰めなんて面倒でやってられない
というのが理由だろう。
気持ちは分からないではありませんが、
剪定屋さんではゴミ捨てのみはやりま
せん。
植木屋は日当で働いてますが、ゴミ捨
て掃除も手間の内です。
だから業者は、掃除が捗るようにシー
トを敷いてから作業をし、飛散防止に
ネットを張ったり、ブロアなどの機械
を使って効率良く作業をする。
ちなみに、クリーンセンターは分別に
うるさくて、細枝と太い枝幹は分けな
きゃならないし、長さも短くしなきゃ
ならない。
パッカー車やダンプトラックじゃ無け
れば、積んだゴミは自分で手降ろし。
センター職員は見てるだけです。
なのに、ノコギリのブツ切りで太枝が
ドスン、バサッ。
ノコギリ一本で手早く剪定作業が終わ
りましたよということで、
植木屋さんゴミ捨てお願いと言われて
もねェ。そういうのはゴミ回収業者に
問い合わせ下さい。
さて、94歳婆様の黒松を剪定しまし
たが、その婆様、弱ってきたとはいえ
自分の足で歩けてボケ知らず。
落ち葉掃除が出来て草引きもできる。
植木屋にお茶も出せて手間賃も払える
んだから大したもんです。
でも来年は庭仕舞いかもしれませんね。
ではでは。