草むしりしながら

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今日は晴れ、でも草むしりできない

2024-07-08 11:07:05 | 草むしりの「ジャングル=ブック」

今日は晴れ、でも草むしりできない

 ご無沙汰しております。また猛暑の夏がやってきましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 私の方は自分の頭の中に棲む猫のことを、書いては消し消しては書いてを繰り返しております。それでも少しずつですが、話が前に進んでいます。私の頭の中でぼんやりとしか存在しなかった猫も、今では姿がはっきりと見えてきました。

 さて今日はひと休みして、実在する猫であるハナコについて書いてみました。ハナコは以前にも書きましたように、かなりのお婆ちゃん猫です。でもしぐさが可愛くて、仔猫のように可愛いのです。

 これはたぶん飼い主の欲目って奴なのでしょうが、もうひとつ他に比べる猫がいないということもあります。ところがある日、その比べる対象が出現したのです。

 それは数日前の、梅雨の晴れ間の蒸し暑い日でした。庭の草むしりをしていた時のことでした。草むしりは五月の連休以来でしたので、庭はまるでジャングルのように草が生い茂り、庭木の枝は伸び放だいでした。

 田舎の家は広くて、屋敷の周辺はもっと広いのです。このジャングルのようになってしまった庭、どこから手をつけて行けばいいのかしら。途方に暮れてしまいますね。

 私はこんな時は、庭の西側の草むらから攻めていきます。鶏小屋の跡だったからでしょうか、それとも後先考えずにいろんな苗木を植えたせいでしょうか。広い庭の一番の難所です。でもそこさえ終われば、後はその流れで何とかなるのです。

 早速庭の西側に行ってみたのですが、その日はそこに一匹の若い猫がいました。仔猫よりは大きく成猫よりは小さい中猫です。ただし猫だけならば特別驚きもしないのですが、猫の傍には大きなヘビがいました。我が家の倉の二階に住んでいる青大将くらいの大きさでした。どっちかっていうと、腹ペコの痩せっぽち猫の方が、飲み込まれてしまいそうです。

「猫とヘビ」最悪の取り合わせだと思いませんか。もう見たくもないし、傍にも近づきたくもありません。見ないふりをして草むしりをはじめたのですが、違う場所からのスタートなのでどうも調子出ません。けっきょく庭の草むしりは丸二日かけてやっと終わらせた次第です。

 それにしても炎天下の中の草むしり。体には良くないですね。今日になっても今ひとつ体調が戻りません。年は取りたくないのですね。とつくづく思いました。

 いっぽうヘビに飲み込まれるのではないかと心配された中猫ですが、どうしたものかその後三日ほど我が家の庭をうろついておりました。見た目はやせっぽちの腹すかしにしか見えない猫ですが、若いということは素晴らしいですね。

 バラやブルーベリーの株の間を猛スピードで走り抜け、土地の境に張られた金網にぶつかって吹っ飛んでしまいました。でもなんてことないように走り去って行きました。

 実に躍動感のある若い走り披露してしれました。若さの爆弾がはじけたって感じですね。ハナコも昔はこんな感じだったのを思い出しました。

 やっぱりハナコも年を取っていたのですね。いつまでも若い若いと思っていましたが、本当の若さにはかなわないものですね。もうネズミ退治も引退してしまったので、ネズミホイホイか殺鼠剤でも出そうかと姉と話しました。ハナコの目の前で……。  

 その翌朝です。ハナコは小さなネズミを捕まえておりました。きっと私たちの話を聞いていたのでしょうね。猫は若ければいいってものではないですね。ハナコにはいぶし銀の可愛さがあります。