typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

白澤太ゴシック体:習作の記録

2017年03月25日 | typeKIDS_Workshop
■書体見本

●参考にした資料
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号ゴチック活字見本を参考にしました。



●書体見本
白澤太ゴシック体の書体見本。この書体見本は、仮想ボディ48mmサイズで、基準となる12文字が並べられています。部首、画数などの参考となる代表的な字種です。これを観察して課題の字種を描いています。




■習作の記録

●下書き
白澤太ゴシック体の書体見本を見ながら下書きをしていきます。練習用として制作している字種は、白澤中明朝体千字文の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。



●原字制作
白澤中明朝体にあわせて千字文冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」を制作しています。下書きが終わり、メーキャップ、墨入れに進みます。墨入れは初体験だそうです。




(吉田大成さんによる習作)



●簡易文字盤製作
原字(ボディサイズ48mm)からダイレクトに文字盤用(ボディサイズ4.25mm、5mmピッチ)に縮小してネガフィルムに起こしました。簡易文字盤「四葉」の裏からネガフィルムを貼り込みました。白澤書体文字盤の簡易文字盤「四葉」を使用した白澤書体の集合文字盤の完成です。



●テスト印字
この文字盤を写真植字機にセットして、テスト印字してみたかったのですが、そこまではできませんでした。
この漢字書体と組み合わせる和字書体、欧字書体も写研の写真植字機で印字できなければならないので、既成の文字盤から選択することにします。

和字書体: 石井太ゴシック体・大がな


欧字書体: E08-44(ニュース・ゴシック・ボールド)




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