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typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

typeKIDS Meeting Autumn 2018

2018年09月30日 | typeKIDS_Meeting
2018年9月29日(土)、東京芸術劇場(Tokyo Metropolitan Theatre)のMeeting Room 2にて「typeKIDS Meeting Autumn 2018」という書物と活字についての座談会を開催しました。今回は定員いっぱいの12名が参加されました。



●「TYPE90」DVD上映
むかし撮りためていたVideo 8からDVDにダビングしていたところ、その中の1本に1990年に開催されたATypIのイベントの記録ビデオがありました。その中で、ワークショップ(ストーンカッティング、カリグラフィ、金属活字製造、初期のデジタルタイプ制作)などは、今見ても興味深い内容でした。



●「學のまちkawagoe」のイベントの報告
ことし8月17日に開催された「學のまちkawagoe」のイベントを、制作予定の『REJOICE! 2019 活字書体をつくるひと』のパイロット版(全ページ出力物)によって報告しました。とくにワークショップ(金属活字版印刷体験、写真植字機実演、DTP展示)が興味深い内容でした。



●自家出版の初校出力物公開
『活字書体の履歴書[青春朱夏編]』の全ページ出力物を公開しました。書体見本、写真などを追加し、完成に近づいています。また、『活字書体のできるまで』に関連して、活字書体のイメージについてのアンケートをしました。この集計結果については後日あらためて記したいと思います。



●制作中書体のチェック用出力物公開
現在制作中の漢字書体「陳起」、和字書体「もとおり」「ひふみ」「にしき」「こみなみ」、欧字書体「K.E.Aries-Medium」のチェック用出力物を公開しました。これらを統合した日本語書体も完成に近づいています。



●書体見本帳の閲覧
モノタイプの書体見本帳(欧字書体中心)と方正字庫の書体見本帳(漢字書体中心)を持っていきました。そして、欣喜堂『和字書体総覧 あ-ん、ア-ン』の構想について話しました。

「活字書体設計師」という理由

2018年09月02日 | typeKIDS_Tidbit
数年前から中国で講演する機会が何回かありました。そのときに、冒頭の挨拶ぐらいは中国語でやればツカミとして受けるんじゃないかと考えたわけです。
  我是字体设计师。(我是字體設計師。)
職種についてはこのように言います。英語では(英語で挨拶する機会はありませんが)次のようになります。
  I am a typeface designer.
プロフィールに職種が掲載されることもありますが、英語ではtypeface designer、中国語では字体设计师(字體設計師)となります。そこで、日本語でプロフィールを記すときも、このふたつの呼び方を併用するようにしました。
ただ日本の場合、「字体」ということばは、例えば「学と學との違い」というような意味で使うことが多いので、混乱をさけるために「字体」を「活字書体」に変えています。「活字組版」を「活版」というように、「活字書体」を省略して「字体」となったとも捉えられるかなと(こじつけですが)思っています。
「活字書体」にするもうひとつの理由として、「書体」だけにすると、書写でいう「楷書体や隷書体の違い」と混同されることが考えられるからです。ここでいう「活字」とは、金属活字に限った狭義の意味の「活字」ではなく、書字・レタリングに対しての広義の意味の「活字」で、写真植字、デジタルタイプも含まれています。
また英語のtypefaceと対応させて、typeということを強調したいということもあります。英語ではtype designerということもあります。短くする場合には、「書体設計師」とするより「活字設計師」あるいは「活字体設計師」とするほうが望ましいと思っています。むしろ「活字体設計師」の方がいいかなあと思えてきました。中国語の「字体設計師」に活を入れる!だけなので……
実は、英語、中国語由来ではなく、日本オリジナル(和語)の呼び方にできないものかと考えたことがあります。例えば「まなかなのたくみ」とか……。どうもしっくりきませんね(笑)。