typeKIDSは7年目を迎えました。来るものは拒まず去る者は追わずということで、多少の入れ替わりはありますが現在は十数名で、ゆるやかに、じっくりと、活動を継続しています。
講座でもなければ塾でもないので、先生でも生徒でもありませんし、課題を提出して終わりということでもありません。それでも目標がないと張り合いがないので、冊子(PDF)をつくったり、展覧会などのイベントの企画に参加したりしています。
書体制作をしていますが、いきなり「創作」などということはしません。何ごともまずは基本から。共同制作で、コツコツと積み上げていくことから始めています。
白澤中明朝体、白澤太ゴシック体、白澤太アンチック体は、築地活版五号活字と石井書体を参考にして制作をすすめています。金属活字、写植文字盤から、デジタルタイプに継承する可能性のある書体です。
白澤中明朝体
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号明朝活字見本を結法の参考にすることにしました。この見本を48mmボディ・サイズに拡大し、これを見ながら下書きしています。筆法は、書体見本12字の下書き(原字はまだ制作していないので)を参考にしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/35/ed8bc92c923b969ea450b35dc710d07c.jpg)
※練習用として制作している字種は、五号明朝活字見本の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。
●築地活版五号明朝活字見本
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e1/723c0b8b623bd71423f8351812179afa.jpg)
●石井中明朝体見本
『文字をつくる』(中村征宏著、美術出版社、1977年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/67/db91c31ab07b926747cbd81beabd6fd6.jpg)
白澤太ゴシック体
白澤中明朝体と同じく『活字と機械』所収の五号ゴチック活字見本を結法の参考にすることにしました。この見本を48mmボディ・サイズに拡大し、下書きしています。筆法は、書体見本12字の下書き(原字はまだ制作していないので)を参考にしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/9d/bdcc4cc7dc1d5d39e82587e5a8d3438b.jpg)
※練習用として制作している字種は、五号ゴチック活字見本の冒頭12文字「檜芳遊企輪飽鞄鹸何儀哲脊」です。
●築地活版五号ゴチック活字見本
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/3c/065de38192162ec196f7f673f4a8a35a.jpg)
●石井太ゴシック体見本
『文字をつくる』(中村征宏著、美術出版社、1977年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a2/7a19fa2f21fbe62da09a51c1d9a5abae.jpg)
白澤太アンチック体
『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)所収のアンチック形活字があるのですが、これには依らず、欧字書体のスラブ・セリフ体にあわせて、より現代的に解釈することにしました。結法の参考にしたのは『活字と機械』所収の五号明朝活字見本および五号ゴチック活字見本、筆法の参考にしたのは書体見本12字(下書き)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1b/8e158c2537d2883ee6f6d475cca60f63.jpg)
写植文字盤のアンチック体(中見出し用)との和漢混植を前提として、日本語の文章が組めるようにしたいと考えました。メンバーごとに任意の文章を選び、漢字60字(簡易文字盤「四葉」に入る字数)以内の範囲で制作することにしています。
このメンバーが選んだのは、島崎藤村『夜明け前』の冒頭の文章です。
この文章が組めるようにするには、「木曾路山中岨行崖道数十間深臨川岸尾谷入口一筋街森林地帯貫」という28字を制作する必要があります。これから試作してみることにしたようです。
(白澤書体はtypeKIDS の学習用としてテスト的に制作しているものです。商品化することは考えておりません)
【参考】
築地活版五号明朝・五号ゴチック形・五号アンチック形活字見本
『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/18/096b29b31ffe4734166b39187481cb81.jpg)
欣喜堂の復刻書体(試作)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/2d/03cdb79fa620c7b32ff75605970c0441.jpg)
講座でもなければ塾でもないので、先生でも生徒でもありませんし、課題を提出して終わりということでもありません。それでも目標がないと張り合いがないので、冊子(PDF)をつくったり、展覧会などのイベントの企画に参加したりしています。
書体制作をしていますが、いきなり「創作」などということはしません。何ごともまずは基本から。共同制作で、コツコツと積み上げていくことから始めています。
白澤中明朝体、白澤太ゴシック体、白澤太アンチック体は、築地活版五号活字と石井書体を参考にして制作をすすめています。金属活字、写植文字盤から、デジタルタイプに継承する可能性のある書体です。
白澤中明朝体
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号明朝活字見本を結法の参考にすることにしました。この見本を48mmボディ・サイズに拡大し、これを見ながら下書きしています。筆法は、書体見本12字の下書き(原字はまだ制作していないので)を参考にしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/35/ed8bc92c923b969ea450b35dc710d07c.jpg)
※練習用として制作している字種は、五号明朝活字見本の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。
●築地活版五号明朝活字見本
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e1/723c0b8b623bd71423f8351812179afa.jpg)
●石井中明朝体見本
『文字をつくる』(中村征宏著、美術出版社、1977年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/67/db91c31ab07b926747cbd81beabd6fd6.jpg)
白澤太ゴシック体
白澤中明朝体と同じく『活字と機械』所収の五号ゴチック活字見本を結法の参考にすることにしました。この見本を48mmボディ・サイズに拡大し、下書きしています。筆法は、書体見本12字の下書き(原字はまだ制作していないので)を参考にしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/9d/bdcc4cc7dc1d5d39e82587e5a8d3438b.jpg)
※練習用として制作している字種は、五号ゴチック活字見本の冒頭12文字「檜芳遊企輪飽鞄鹸何儀哲脊」です。
●築地活版五号ゴチック活字見本
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/3c/065de38192162ec196f7f673f4a8a35a.jpg)
●石井太ゴシック体見本
『文字をつくる』(中村征宏著、美術出版社、1977年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a2/7a19fa2f21fbe62da09a51c1d9a5abae.jpg)
白澤太アンチック体
『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)所収のアンチック形活字があるのですが、これには依らず、欧字書体のスラブ・セリフ体にあわせて、より現代的に解釈することにしました。結法の参考にしたのは『活字と機械』所収の五号明朝活字見本および五号ゴチック活字見本、筆法の参考にしたのは書体見本12字(下書き)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1b/8e158c2537d2883ee6f6d475cca60f63.jpg)
写植文字盤のアンチック体(中見出し用)との和漢混植を前提として、日本語の文章が組めるようにしたいと考えました。メンバーごとに任意の文章を選び、漢字60字(簡易文字盤「四葉」に入る字数)以内の範囲で制作することにしています。
このメンバーが選んだのは、島崎藤村『夜明け前』の冒頭の文章です。
木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。
この文章が組めるようにするには、「木曾路山中岨行崖道数十間深臨川岸尾谷入口一筋街森林地帯貫」という28字を制作する必要があります。これから試作してみることにしたようです。
(白澤書体はtypeKIDS の学習用としてテスト的に制作しているものです。商品化することは考えておりません)
【参考】
築地活版五号明朝・五号ゴチック形・五号アンチック形活字見本
『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)より
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/18/096b29b31ffe4734166b39187481cb81.jpg)
欣喜堂の復刻書体(試作)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/2d/03cdb79fa620c7b32ff75605970c0441.jpg)