typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

白澤中明朝体:習作の記録

2017年03月24日 | typeKIDS_Workshop
■書体見本

●参考にした資料
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号明朝活字見本を参考にしました。



●書体見本
白澤中明朝体の書体見本。この書体見本は、仮想ボディ48mmサイズで、基準となる12文字が並べられています。部首、画数などの参考となる代表的な字種である。これを観察して課題の字種を描いていきます。




■ 習作の記録

●下書き
白澤中明朝体の書体見本を見ながら下書きをしていきます。
練習用として制作している字種は、五号明朝活字見本の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。



●原字制作
築地活版五号明朝活字見本にあわせて千字文冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」を制作しています。下書き、メーキャップが終わり、いよいよ墨入れに入ってきました。




(吉田千恵さんによる習作)



●簡易文字盤製作
原字(ボディサイズ48mm)からダイレクトに文字盤用(ボディサイズ4.25mm、5mmピッチ)に縮小してネガフィルムに起こしました。簡易文字盤「四葉」の裏からネガフィルムを貼り込みました。白澤書体文字盤の簡易文字盤「四葉」を使用した白澤書体の集合文字盤の完成しました。







●テスト印字
この文字盤を写真植字機にセットしてテスト印字してみたかったのですが、そこまではできませんでした。
この漢字書体と組み合わせる和字書体、欧字書体も写研の写真植字機で印字できなければならないので、既成の文字盤から選択することにします。

和字書体:石井中明朝体・オールドスタイル大がな



欧字書体:E01-24(センチュリー・オールド・スタイル)







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