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typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

typeKIDS Exhibition 2018 内覧会

2018年04月01日 | typeKIDS_Exhibition
日時:2018年3月31日(土)13:00−17:00
場所:東京・豊島区 東京芸術劇場 ミーティングルーム3




■「欧字書体の定番とその復刻」展







パングラム (pangram) とは、アルファベット26字をすべて使って、なるべく重複が少なくなるように作った短文のことです。全部の文字が一度しか使用されないパングラム(完全パングラム)とありますが、難易度が高く、一般的には使用されない単語や略語を使わざるを得ないようです。書体見本などでは、パングラムを使うことが多く見られます。
「欧字書体十二宮」として制作した12書体プラス1書体で、パングラムから選んで組んでみました。書体のイメージとパングラムの内容がそぐわないのですが……。
これをB5サイズにレイアウトして、プリンター用の洋紙に出力し、ハレパネに貼付しました。


■「吉備書体で読む電子書籍」発表会







竹久夢二の『童話集 春』から三作品を選んで、私が20年前ぐらいに制作していたデジタルタイプ、「いぬまる吉備楷書W3」「さるまる吉備隷書W3」「きじまる吉備行書W3」を使って、電子書籍(PDF)を作成してみました。
あわせて、それぞれの組見本をプリントアウトして展示しました。


typeKIDS Exhibition 2017 内覧会

2017年03月21日 | typeKIDS_Exhibition
日時:2017年3月19日(日)13:00−15:00
場所:東京・新宿区 榎町地域センター 小会議室
    
2015年3月7日(土)に表参道画廊で開催した「typeKIDS Exhibition Spring 2015——漢字書体の変遷とその復刻」展から2年。TypeKIDSの総決算として、「typeKIDS Exhibition Spring 2017——和字書体の景勝とその復刻展」を開催することになりました。




■「和字書体の景勝とその復刻」展

ひらがな48字を重複することなく全部つかい、しかも全文がひとつの文脈になっているのが「いろはうた」です。近藤春男さんは、「いろはうた」の別バージョンを120篇ちかく作られています。これを私は「いろいろいろは」と呼んでいます。
「和字書体三十六景」として制作した36書体を、近藤春男さん作の「いろいろいろは」から36篇を選んで組んでみました。書体のイメージと「いろいろいろは」の内容がぴったり……とはいきませんでしたが。
これをB5サイズに漢字かな交じり文とともにレイアウトして、プリンター用の和紙(さくら)に出力し、ハレパネ(スタンド付)に貼付しました。





当日は近藤さんにも来ていただきました。展示し終わると近藤さんを交えて、駆け足でしたが typeKIDS メンバーと内覧会をひらきました。




■「白澤書体で写植文字盤をつくろう」発表会

typeKIDS で2年にわたって取り組んできた「白澤中明朝体」「白澤太ゴシック体」「白澤太アンチック体」の写植文字盤化プロジェクト。下書きから墨入れまで行った原字(それぞれ12文字)をネガフィルムに起こし、簡易文字盤「四葉」として製作しました。



あわせて、書体見本の下書き・原字・原版をホワイトボードに掲示、石井中明朝体、石井太ゴシック体などの写植文字盤(メインプレート、サブプレート)を展示しました。





※ネガフィルム作成は株式会社真映社、文字盤は株式会社文字道に提供していただきました。白澤書体の簡易文字盤を使って実際に印字したかったのですが、残念ながら間に合いませんでした。


【特別企画】

2年前に「貘1973−B」の3Dプリンター活字とその印刷物を発表しましたが、あまりうまくいかなかったという反省から、今回はタイプフェイス部分を樹脂凸版、ボディ部分をメタルベースにして、それを合体させることを試みました。



制作をすすめていたすべての字種、和字書体(ひらがなとカタカナ)、欧字書体、漢字書体(120字)が完成しました。



樹脂凸版の製作および印刷では、株式会社真映社にたいへんお世話になりました。ありがとうございました!



typeKIDSの活動拠点だった榎町地域センターは、印刷との関わりがあるところでした。和室には活字を使った坪庭があります。





typeKIDS Exhibition 2015 内覧会

2015年03月08日 | typeKIDS_Exhibition
typeKIDS Exhibition 2015 内覧会
日時:2015年3月7日(土)19:00-19:30
場所:東京・表参道 表参道画廊+MUSÉE F

2014年12月に表参道画廊での展示の話をいただき、TypeKIDS としても日頃の活動を発表するまたとない機会だと考えて快諾しました。これまで少しずつメンバーに話をしていた漢字書体の変遷を総合的に整理するとともに、多くの人が「漢字書体」に興味を持つきっかけにしたいと思ったのでした。

■「漢字書体の変遷とその復刻」展

 課題は「原資料の画像と復刻書体を、A3サイズのポスターとしてレイアウトすること」です。現役の学生や若手のデザイナーを中心として、各々の持ち味があらわれた作品に仕上がりました。





漢字書体の変遷を時代別に12分類し、それぞれに説明文を加えた構成にしました。



隷書体・行書体・楷書体・宋朝体・元朝体・明朝体・清朝体・過渡期明朝体・近代明朝体・銘石体と経典体・呉竹体(ゴシック体)・安智体(アンチック体)

全体として年表のようなイメージになるように構成しています。



展示し終わるとポスターのデザイン担当者を交えて、駆け足でしたが typeKIDS メンバーと関係者で内覧会をひらきました。ここではデザインの評価ではなく、漢字書体の簡単な説明と復刻書体の設計意図の紹介が中心でした。







「貘書体で初号活字をつくろう」発表会
typeKIDS で1年半にわたって取り組んできた「貘1973-B」ひらがな書体の3Dプリンター活字とその印刷物について、その制作の過程と苦労話を担当の山田知子さんより報告がありました。





【特別展示】
展示した24書体のうち「金陵」(細・粗)、「龍爪」「蛍雪」は、北京北大方正電子有限公司から簡体字版として発売されています。同社の協力を得て『書体見本帳』を展示できることになりました。同社の豊富な漢字書体について紹介しました。





●typeKIDS Exhibition Spring 2015
「漢字書体の変遷とその復刻」展

会期: 2015年3月9日-14日(土) 12時-19時(最終日は17時)
場所: 東京・表参道 表参道画廊+MUSÉE F



※たくさんの方に来場頂きまして、ありがとうございました。