typeKIDS Report

活字書体を使う人のための勉強会

白澤太アンチック体:習作の記録

2017年03月26日 | typeKIDS_Workshop
■書体見本

●参考にした資料
『富多無可思』(青山進行堂活版製造所、1909年)所収のアンチック形活字(グレーで覆った文字をのぞく)を参考にしました。



●書体見本
白澤太アンチック体の書体見本。この書体見本は、仮想ボディ48mmサイズで、基準となる12文字が並べられています。部首、画数などの参考となる代表的な字種です。これを観察して課題の字種を描いていきます。




■習作の記録

●下書き
白澤太アンチック体の書体見本を見ながら下書きをしていきます。練習用として制作している字種は、千字文の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。




●原字制作
メーキャップをしているところです。これから墨入れを進めていきます。




(濱亨さんによる習作)



●簡易文字盤製作
原字(ボディサイズ48mm)からダイレクトに文字盤用(ボディサイズ4.25mm、5mmピッチ)に縮小してネガフィルムに起こしました。簡易文字盤「四葉」の裏からネガフィルムを貼り込みました。白澤書体文字盤の簡易文字盤「四葉」を使用した白澤書体の集合文字盤の完成です。



●テスト印字
この文字盤を写真植字機にセットして、テスト印字してみたかったのですが、そこまではできませんでした。
この漢字書体と組み合わせる和字書体、欧字書体も写研の写真植字機で印字できなければならないので、既成の文字盤から選択することにします。

和字書体: アンチック体(中見出し用)


欧字書体: E41-44(スタイミー・ボールド)



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白澤太ゴシック体:習作の記録

2017年03月25日 | typeKIDS_Workshop
■書体見本

●参考にした資料
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号ゴチック活字見本を参考にしました。



●書体見本
白澤太ゴシック体の書体見本。この書体見本は、仮想ボディ48mmサイズで、基準となる12文字が並べられています。部首、画数などの参考となる代表的な字種です。これを観察して課題の字種を描いています。




■習作の記録

●下書き
白澤太ゴシック体の書体見本を見ながら下書きをしていきます。練習用として制作している字種は、白澤中明朝体千字文の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。



●原字制作
白澤中明朝体にあわせて千字文冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」を制作しています。下書きが終わり、メーキャップ、墨入れに進みます。墨入れは初体験だそうです。




(吉田大成さんによる習作)



●簡易文字盤製作
原字(ボディサイズ48mm)からダイレクトに文字盤用(ボディサイズ4.25mm、5mmピッチ)に縮小してネガフィルムに起こしました。簡易文字盤「四葉」の裏からネガフィルムを貼り込みました。白澤書体文字盤の簡易文字盤「四葉」を使用した白澤書体の集合文字盤の完成です。



●テスト印字
この文字盤を写真植字機にセットして、テスト印字してみたかったのですが、そこまではできませんでした。
この漢字書体と組み合わせる和字書体、欧字書体も写研の写真植字機で印字できなければならないので、既成の文字盤から選択することにします。

和字書体: 石井太ゴシック体・大がな


欧字書体: E08-44(ニュース・ゴシック・ボールド)



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白澤中明朝体:習作の記録

2017年03月24日 | typeKIDS_Workshop
■書体見本

●参考にした資料
『活字と機械』(野村宗十郎編輯、東京築地活版製造所、1914年)所収の五号明朝活字見本を参考にしました。



●書体見本
白澤中明朝体の書体見本。この書体見本は、仮想ボディ48mmサイズで、基準となる12文字が並べられています。部首、画数などの参考となる代表的な字種である。これを観察して課題の字種を描いていきます。




■ 習作の記録

●下書き
白澤中明朝体の書体見本を見ながら下書きをしていきます。
練習用として制作している字種は、五号明朝活字見本の冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」です。



●原字制作
築地活版五号明朝活字見本にあわせて千字文冒頭12文字「天地玄黄宇宙洪荒日月盈昃」を制作しています。下書き、メーキャップが終わり、いよいよ墨入れに入ってきました。




(吉田千恵さんによる習作)



●簡易文字盤製作
原字(ボディサイズ48mm)からダイレクトに文字盤用(ボディサイズ4.25mm、5mmピッチ)に縮小してネガフィルムに起こしました。簡易文字盤「四葉」の裏からネガフィルムを貼り込みました。白澤書体文字盤の簡易文字盤「四葉」を使用した白澤書体の集合文字盤の完成しました。







●テスト印字
この文字盤を写真植字機にセットしてテスト印字してみたかったのですが、そこまではできませんでした。
この漢字書体と組み合わせる和字書体、欧字書体も写研の写真植字機で印字できなければならないので、既成の文字盤から選択することにします。

和字書体:石井中明朝体・オールドスタイル大がな



欧字書体:E01-24(センチュリー・オールド・スタイル)






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typeKIDS Exhibition 2017 内覧会

2017年03月21日 | typeKIDS_Exhibition
日時:2017年3月19日(日)13:00−15:00
場所:東京・新宿区 榎町地域センター 小会議室
    
2015年3月7日(土)に表参道画廊で開催した「typeKIDS Exhibition Spring 2015——漢字書体の変遷とその復刻」展から2年。TypeKIDSの総決算として、「typeKIDS Exhibition Spring 2017——和字書体の景勝とその復刻展」を開催することになりました。




■「和字書体の景勝とその復刻」展

ひらがな48字を重複することなく全部つかい、しかも全文がひとつの文脈になっているのが「いろはうた」です。近藤春男さんは、「いろはうた」の別バージョンを120篇ちかく作られています。これを私は「いろいろいろは」と呼んでいます。
「和字書体三十六景」として制作した36書体を、近藤春男さん作の「いろいろいろは」から36篇を選んで組んでみました。書体のイメージと「いろいろいろは」の内容がぴったり……とはいきませんでしたが。
これをB5サイズに漢字かな交じり文とともにレイアウトして、プリンター用の和紙(さくら)に出力し、ハレパネ(スタンド付)に貼付しました。





当日は近藤さんにも来ていただきました。展示し終わると近藤さんを交えて、駆け足でしたが typeKIDS メンバーと内覧会をひらきました。




■「白澤書体で写植文字盤をつくろう」発表会

typeKIDS で2年にわたって取り組んできた「白澤中明朝体」「白澤太ゴシック体」「白澤太アンチック体」の写植文字盤化プロジェクト。下書きから墨入れまで行った原字(それぞれ12文字)をネガフィルムに起こし、簡易文字盤「四葉」として製作しました。



あわせて、書体見本の下書き・原字・原版をホワイトボードに掲示、石井中明朝体、石井太ゴシック体などの写植文字盤(メインプレート、サブプレート)を展示しました。





※ネガフィルム作成は株式会社真映社、文字盤は株式会社文字道に提供していただきました。白澤書体の簡易文字盤を使って実際に印字したかったのですが、残念ながら間に合いませんでした。


【特別企画】

2年前に「貘1973−B」の3Dプリンター活字とその印刷物を発表しましたが、あまりうまくいかなかったという反省から、今回はタイプフェイス部分を樹脂凸版、ボディ部分をメタルベースにして、それを合体させることを試みました。



制作をすすめていたすべての字種、和字書体(ひらがなとカタカナ)、欧字書体、漢字書体(120字)が完成しました。



樹脂凸版の製作および印刷では、株式会社真映社にたいへんお世話になりました。ありがとうございました!



typeKIDSの活動拠点だった榎町地域センターは、印刷との関わりがあるところでした。和室には活字を使った坪庭があります。




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