1972年(昭和47年)6月、翌月の自由民主党総裁選挙に向けて田中角栄先生が所謂「日本列島改造論」を発表しました。これを受けて、昭和40年代から50年代にかけ、
日本列島改造ブーム(「列島改造景気」)が起き、地価が急激に上昇し、この影響で物価も上昇しました。加えて1973年(昭和48年)10月の第四次中東戦争をきっかけとしオイルショックに伴い、「狂乱物価」と呼ばれる物価高騰が起きました。
鉄道運賃も毎年のように上がっていきました。
<普通乗車券 名古屋市内→青森>
1974年(昭和49年) 3,380円
1976年(昭和51年) 4,310円
1977年(昭和52年) 6,700円
3年余りで、約2倍になりました。
40年余り経った現在の普通運賃は13,180円で、約2倍です。
当時の物価高騰が「狂乱物価」と言われた所以が、普通運賃の値上がりからも分かると思います。