旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

小海線・大糸線・越後線・飯山線の旅14(完)~松本城 そして帰途

2018-08-04 08:45:46 | 小海線・大糸線・越後線・飯山線の旅
 平成30年6月29日 金曜日。
 今日は4日目、最終日です。


 最終日も朝食はホテルです。前日に和定食か洋定食か選ぶ方式です。
 朝食付大人1人4,850円ですから、軽めの朝食です。




 今日は、今回の旅の唯一の観光。松本城に行きます。
 途中に松本郵便局がありますから立ち寄って、風景印を押してもらいました。


 絵柄は、国宝・松本城、松本てまり、北アルプス槍ケ岳です。
 「松本てまり」は、江戸時代の中ごろに松本藩の武士の家の女性や子どもが、家計を助けるため作り始めたと言われている、代表的な民芸品のひとつです。


 帰り電車が決まっているので、開場時刻に合わせて早めに出かけます。
 現存する中で五重六階天守のあるお城は松本城と姫路城だけで、しかも松本城のほうが古く、日本で最古の五重六階天守のお城です。




 観覧料金は610円ですが、ホテルで400円購入できました。300名以上の団体割引でも420円ですからだいぶお得です。


 松本城は石川氏→小笠原氏→戸田氏→松平氏→堀田氏→水野氏→戸田氏の順に、23人の藩主が城主となりました。


 入場すると武将に分した「おもてなし隊」の方が出迎えてくれました。
 兜に笹龍胆(ささりんどう)の家紋ですから、初代藩主石川数正と思われます。




 敵に攻められたときに備えて、階段には色々な工夫がされているため、そんなに早くは上れません。




 最上階からは北アルプスを見ることができるはずなのですが。


 またしても残念!


 松本駅のスタンプ絵柄は、アルプスと松本城に松本駅の表札。


 北アルプスは見ることができなかったので、絵はがきを買ってきました。


 駅スタンプにも使われている表札は、現在も掲げられていました。


 松本駅の一駅一名物は播隆上人像。
 播隆上人は標高3,180メートルの槍ヶ岳開山で知られています。初登頂は1823年(文政11年)7月20日と言われています。
 駅前広場に建っています。


 松本駅から、篠ノ井線・中央本線上り 特急あずさ12号 新宿行に乗ります。


 「あずさ」に使われているE257系0番台の車両は、将来的には2017年(平成29年)12月23日から営業を開始した新型のE353系に置き換えられる予定です。


 車両の外観の特徴の一つは、ドア横の号車番号表示に沿線の風物が描かれていることです。
 基本編成は3号車から11号車までの9両編成で、附属編成の1号車、2号車を増結する列車もありますが、今日は基本編成の9両編成です。

 3号車「富士山」


 4号車「甲州市のぶどう」


 5号車「甲府市の桃」


 6号車「諏訪湖祭湖上花火大会」


 7号車は、イラストがなく車椅子対応の表示。


 8号車は、グリーン車と普通車の合造。普通車のドアには「松本城」。




 9号車「信州のりんご」


 10号車「道祖神」


 11号車「白馬村のスキー場」


 なお、1号車は「新宿の高層ビル」、2号車は「高尾山の紅葉」です。
松本       09:54発
南松本       レ
平田        レ
村井        レ
広丘        レ
塩尻       10:02着 10:02発
 塩尻駅から中央本線に入ります。


 特急しなの6号 名古屋行が分かれていきました。


 次に、辰野回りの旧線が分かれていき、こちらは新線を進みます。


みどり湖      レ
 岡谷駅手前で突然室内灯が消えました。
 ビックリ!原因の放送もありませんでした。


岡谷       10:10着 10:10発
下諏訪      10:14着 10:16発
 今日は諏訪湖がはっきり見えています。


上諏訪      10:20着 10:21発
茅野       10:26着 10:26発
青柳        レ
すずらんの里    レ
 この雲では、今日も甲斐駒ヶ岳は期待できません。


富士見       レ
信濃境       レ
小淵沢      10:40着 10:40発
長坂        レ
 信州に乾杯!


日野春       レ
穴山        レ
新府        レ
韮崎        レ
塩崎        レ
竜王        レ
甲府       11:05着 11:06発
 甲府城址を分断するように中央本線が通っています。駅の右手には、史跡として整備された舞鶴城公園に2003年(平成15年)に復元された稲荷櫓が見えます。


酒折        レ
 この辺はブドウの産地。


石和温泉      レ
春日居町      レ
山梨市       レ
東山梨       レ
塩山        レ
勝沼ぶどう郷    レ
甲斐大和      レ
笹子        レ


初狩        レ
大月        レ
猿橋        レ
鳥沢        レ
梁川        レ
四方津       レ
上野原       レ
藤野        レ
相模湖       レ
高尾        レ
西八王子      レ
八王子      12:03着 12:04発
豊田        レ
日野        レ
立川       12:12着 12:12発
国立        レ
西国分寺      レ
国分寺       レ
三鷹        レ
吉祥寺       レ
新宿       12:33着 

中央本線上り 快速 東京行に乗り換え。
 始発 八王子11:46  


新宿       12:40着 12:40発
四ツ谷      12:44着 12:44発
御茶ノ水     12:49着 12:49発
神田       12:51着 12:51発
東京       12:53着

 余裕を持たせて接続を1本遅らせ、東北新幹線下り はやぶさ25号 新函館北斗行
東京       14:20発 


 昼は、思い出の「チキン弁当」。
 1964年(昭和39年)10月。前回の東京オリンピック開催の年に発売開始した「チキン弁当」。
 今では珍しくなくなった、ごはんとおかずの二段重ねのパッケージ。当時は斬新なデザイン。値段も少々高めでした。
 二段重ねのパッケージは、1974年(昭和49年)まで10年程販売しましたが、以降現在の一段タイプになりました。


 発売当初もトマト風味のチキンライスでしたが、上にのっていたのはグリーンピースとスライスしたマッシュルームだったように記憶しています。
 おかずは、鶏唐揚、ポテトチップス(湿気を防ぐため包装されていました。)、生姜の甘酢漬。
 今では珍しくもないポテトチップス。人生で初めて食べたのがチキン弁当に入っていたポテトチップスです。
 お箸ではなく、先割れスプーンが付いているなど、全て初めて食べる駅弁で、簡単に上京できる時代ではありませんでしたが、機会があれば食べていました。
 特に、新幹線に乗って食べる「チキン弁当」。何となく優越感を感じたものでした。
 ようやく、東京を年に何回も通るようになった1974年(昭和49年)に、現在の一段タイプになり、残念でなりませんでした。
 現在も御飯はトマト風味のチキンライスですが、味付けが変わったり玉子そぼろをトッピングしたりと変化しています。
 唐揚げも味が薄味になったようです。付け合わせは、ポテトサラダにスモークチーズ、そしてレモン汁の袋が付いています。
 時代と共に内容も変化していますが、「チキン弁当」は思い出深い駅弁の一つです。


 思い出の「チキン弁当」を食べながら帰途につきました。

 最終日4日目の乗車距離918.7km、乗車時間6時間22分、乗換駅滞在時間は1時間43分でした。
 4日間合計は乗車距離2,374.1km、乗車時間28時間1分、乗換駅滞在時間は13時間42分でした。
 JR東日本管内82.5%乗ったことになります。完乗まで残り17.5%です。

 おしまい。

1 コメント

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羨ましい (Hotなta)
2018-08-07 11:34:24
松本城主 堀田の末裔?ウソ〜だよ
私は18切符で全国を廻りましたよ。
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