旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

道南いさりび鉄道 鉄印の旅 4 函館駅から上磯駅へ

2020-09-25 11:12:16 | 道南いさりび鉄道線の旅
函館本線・道南いさりび鉄道線上り 普通 木古内行 122D
 道南いさりび鉄道が保有する車両は、JR北海道から譲渡されたキハ40形1700番台気動車9両です。そのうち2両(1793・1799)はについては観光列車「ながまれ号」用の車両として車体の塗装変更と内装の簡易改造をおこなって運行しています。


 「ながまれ」とは、道南地域の方言で「ゆっくりして」または「のんびりして」を意味します。
 日本旅行が企画からサービス提供の全てを手掛ける予約式の観光団体列車としても月に1・2回運行されており、車内では沿線の提携レストランで調理された食事が提供されるほか、茂辺地駅のホームでの海産物バーベキューや、上磯駅での立ち売り実演販売などが行われているそうです。


 普段は定期列車に使用されていて、観光団体用に使用する際はテーブルやヘッドレストを設置した特別仕様となるそうです。
 「ながまれ号」は安い改造費をカバーする沿線の協力による演出に支えられていることから「日本一貧乏な観光列車」と呼ばれることもあるそうです。
 テーブルやヘッドレストが付いていないとごく普通の車内です。


 テーブルの差し込み口がある程度の室内の改造でしょうか。


 道南いさりび鉄道線に転換されてから乗車するのは、2016年(平成28年)3月26日の開業当日以来2度目となります。

函館 ハコダテ            10:34発
 カーブした函館駅のホームからゆっくりと発車すると、左手に 函館運輸所が過ぎていきます。




五稜郭 ゴリョウカク     10:39着 10:39発
 発車し間もなく左に単線が分かれていきますが、この線路は俗に「有川支線」などと呼ばれている五稜郭駅から西へ1kmほど離れた有川埠頭にある函館貨物駅へ続く路線である。


 その後、函館本線に別れ左にカーブして、道南いさりび鉄道線に入り、北海道函館水産高等学校が左に見えると七重浜駅に着きます。


七重浜 ナナエハマ      10:44着 10:44発
 島式ホーム1面2線を持つ無人駅で、駅舎とホームとは跨線橋で連絡しています。
 駅名の由来は、アイヌ語の「ヌアンナイ」(豊かな沢)に由来し、七飯駅と由来が同じであり、区別のために「浜」を付けたとされています。


 以前は、左手に函館湾を挟んで函館山が見えましたが、現在は住宅が増え殆ど見ることができません。
 加えて雨も強くなってきました。


 右手にコスモ石油物流基地が広がっていますが、木が視界を遮っています。


東久根別 ヒガシクネベツ   10:48着 10:48発


 単式ホーム1面1線の無人駅で、駅舎はワフ29500形貨車を改造したものです。


 引き続き、国道228号を挟んで函館湾に沿うように弧を描いて進んでいますが、ほぼ住宅街で景色は楽しめません。

久根別 クネベツ      10:50着 10:51発
 駅名の由来は、アイヌ語の「クンネペッ」(黒い・川)に由来します。現在の久根別川がいつも濁っていたため、あるいはひどい泥水であったためとされています。


 次の清川口駅までは1.1kmの最短区間。ようやく函館山が見えてきました。


 大野川を渡ると、清川口駅に着きます。


清川口 キヨカワグチ     10:53着 10:53発
 単式ホーム1面1線を持つ無人駅ですが、駅舎の外観は「ながまれ号」のデザインで塗装がなされています。




 駅前には北斗市役所、線路を挟ん建っている北斗市総合文化センター「かなでーる」には、図書館の他に大・小のホールと大・小の会議室があり、中でも大ホールは本格的なスクリーンや音響設備が完備されていることから、音楽コンサートや演劇、映画の試写会などとさまざまなイベントが行われています。そのため、駅には「北斗市役所・かなで~る前」の副称が付いています。


 戸切地川を渡ります。


 間もなく、上磯駅に着きます。
 つづく


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