旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション163 「発芽玄米鯛めし 鯛のいなり手箱」(加賀温泉駅)

2022-05-12 10:00:45 | 駅弁コレクション
【発芽玄米鯛めし 鯛のいなり手箱】(加賀温泉駅)
                            2022.5.12投稿

2012年(平成24年)7月25日 金沢駅で購入 価格900円
                       [製造元](株)高野商店

 商品名とキャッチフレーズが書かれた掛紙を、竹皮製の小さな手箱に巻き、竹皮風針金でしばっています。


 発芽玄米に鯛のほぐし身を加えた鯛めしを、味が染み込んだ油揚げに詰め、その上に皮を炙って甘辛く煮付けた鯛の切り身が載ったいなりが5個入っています。
 おかずの煮物は、里芋・蒟蒻・蕗・椎茸・人参・ウズラの卵の煮物です。


 「鯛めし」に鯛の煮付けがのっている鯛づくしなのですが、甘辛い油揚げと鯛めしが意外に合います。
 2005年(平成17年)8月の発売ですが、次の月に発行されたJTB時刻表2005年(平成17年)10月号で取り上げられています。


 『本州一周普通列車の旅』5日目の夕食として、金沢駅で購入しました。

 製造・販売の高野商店は、福井県南条郡今庄町で「大黒屋」の屋号で代々旅籠を営んでいました。
 1896年(明治29年)今庄駅開業と同時に、今庄駅ホームで竹の皮に握り飯と漬物を包んだ弁当を5銭で販売を開始しました。
 1962年(昭和37年)北陸トンネル完成を機に、弁当製造工場と家を大聖寺駅(石川県加賀市)裏に移設し、駅弁販売業務も大聖寺駅に移しました。
 そして1970年(昭和45年)、特急停車新駅として加賀温泉駅(石川県加賀市)が新設開業したため、本拠地を大聖寺駅から再度加賀温泉駅に移し、現在に至っています。


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