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旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

日本最長距離普通列車で行く道東の旅20 室蘭まで

2015-02-22 07:18:05 | 日本最長距離普通列車で行く道東の旅
今度は、16時23分発千歳線普通苫小牧行に乗り換えです。
第15列車 千歳線 普通 苫小牧行 乗車距離65.4km  
始発 小樽 15:24発   
白  石          16:23着 16:23発
平  和(へいわ)     16:26着 16:27発
新 札 幌(しんさっぽろ)  16:29着 16:30発
上 野 幌(かみのっぽろ)  16:32着 16:33発
北 広 島(きたひろしま)  16:39着 16:43発
島  松(しままつ)    16:48着 16:48発
恵 み 野(めぐみの)    16:51着 16:51発
恵  庭(えにわ)     16:54着 16:54発
サッポロビール庭園 レ
(さっぽろびーるていえん)   
長  都(おさつ)     16:57着 16:58発
千  歳(ちとせ)      17:01着 17:01発
南 千 歳(みなみちとせ)  17:04着 17:05発
美  々(びび)      17:09着 17:09発
植  苗(うえなえ)    17:15着 17:15発
沼 ノ 端          17:20着 17:21発
苫 小 牧          17:28着 

 再び721系電車に乗って、白石駅を後にしました。


 次の平和駅は、両脇を函館本線の上下線が通っていて、ここを境に千歳線と分かれる形になっていますが、函館線の駅が設置されていないため、函館線と千歳線の分岐駅は白石駅です。
 北海道では、アイヌ語を語源とする地名が多く、それに由来する駅名のまたが多いのですが、ここ平和駅の由来は定かではありませんが、近くを平和通りが通っていることにあることと、その平和通側入り口のすぐそばに、北海道被爆者協会の「北海道ノーモア・ヒバクシャ会館」という建物があり、2階には被爆地の写真や犠牲者の遺品などを展示し、また、被爆体験などのビデオを見ることも出来る「原爆資料展示館」があるそうです。
 平和駅を出ると、札幌貨物ターミナル駅を右手に見て高架に入ります。

 新札幌駅手前で、時計台が出現します。

 札幌市の代表的な観光スポットの一つ白い壁と赤い屋根の「札幌市時計台」。三大がっかり名所のひとつとも呼ばれていますが、人気が高いところです。
 人気にあやかりたいのかどうか理由は定かではありませんが、道内各地に「ニセ時計台」も存在するそうです。
 ここもその一つ。正式には「新札幌時計台ビル」と呼ばれ、高架のすぐ脇の三階建ての白い建物の屋上に、時計台の時計塔の部分が設置されており、時計も動いていました。道外からJRを利用者して見た人がが時計台と勘違いする隠れたスポットとも言われています。
 新札幌駅を過ぎ上野幌駅に着いたときには、先ほどまで雨が降っていたようで、ホームが濡れていました。


 次は、北広島に停まります。「広島」の名前がつくとおり、明治17(1884)年に広島県人が集団移住し開拓のしたことから、鉄道が開通するときにすでに住所は広島村となっていて、山陽本線の広島駅との混同を避けるため「北広島」という駅名になったそうです。

(北広島駅・島松駅間)


 島松・恵み野・恵庭の各駅に停車し次の駅は、サッポロビール北海道工場に隣接したサッポロビール庭園駅。ここは通過。次の長都駅を過ぎると再び高架になり、千歳駅に停車。千歳駅を出ると高架を降り南千歳駅に到着。


 ここは、国鉄初の空港連絡駅として昭和55(1980)年に千歳空港駅として開業したところで、平成4(1992)年に新千歳空港新旅客ターミナルが開業し旧旅客ターミナルの廃止に伴い、新ターミナルに新千歳空港駅が開業したことを受け現在の駅名に変更になったところです。千歳線の本線と空港支線、石勝線の三線のの接続駅として特急列車が全列車停車する駅です。
 南千歳駅から4分で美々駅に止まります。同じ千歳市内にありながら、人家らしい人家も見当たらないところでした。


 次の植苗の駅名の由来は、アイヌ語の「ウェン・ナイ」(悪い川)言われています。何が「悪い」のか、飲用に適さない、魚が獲れないなどの理由が考えられるのですが、少し離れたところに野鳥など集まる場所として有名なウトナイ湖があることから、なぜアイヌ民族が「ウェン・ナイ」と読んだのか不明です。 
 植苗駅を出て、室蘭本線と合流して走ると間もなく沼ノ端駅。

(植苗駅・沼ノ端駅間)



 正確にはここまでが千歳線となり、この先は長万部まで続く室蘭本線となります。
 次は終点苫小牧駅。17時28分の到着。

第16列車 室蘭本線 普通 東室蘭行 乗車距離58.0km  
苫 小 牧          17:37発
青  葉          17:40着 17:41発
糸  井          17:43着 17:44発
錦  岡          17:48着 17:49発
社  台          17:54着 17:55発
白  老          17:59着 18:00発
萩  野          18:05着 18:05発
北 吉 原          18:08着 18:09発
竹  浦          18:12着 18:12発
虎 杖 浜          18:16着 18:17発
登  別          18:20着 18:21発
富  浦          18:24着 18:24発
幌  別          18:29着 18:30発
鷲  別          18:36着 18:36発
東 室 蘭          18:39着

 ここで再び711系の赤い電車の乗り換え。



今度の電車は、17時37分発室蘭本線普通東室蘭行です。函館行特急スーパー北斗18号に先を譲っての発車です。
 苫小牧駅の隣は、青葉駅。アイヌ語に由来した駅名ではないようです。
 次の糸井駅は、小糸魚(こいとい)信号所としてできたのが、駅に昇格するとこに「小」をとっただけでなく「糸魚」を「糸井」に変えたようですが理由は分かりません。

(樽前山-糸井駅・錦岡駅間-)


 駅名が変わったと言えば、次の錦岡(にしきおか)駅もその例。開業当時は「錦多峰(にしたっぷ)駅」で、現在でも「錦多峰川」「錦多峰公園」が存在しているようですが、なぜ変更したかは分かりません。
 錦岡駅を出ると一直線に社台駅へ。

(岡駅・社台駅間)


 社台駅の駅名由来は、アイヌ語の「シャ・タイ・ペッ」(浜側の森の川)と言われています。
 「社台」といえば、千歳市にある競走馬生産の「社台ファーム」が有名ですが、その社台グループの創業者吉田善哉の父が白老町社台に土地を購入しサラブレッド生産を始めたことから、「社台」という名称を使っているようです。


 沼ノ端駅から続いた直線も、左にカーブすると間もなく白老駅。
 夏の18時。天気が良ければそれなりに景色も楽しめたのでしょうが、はっきりしない空模様が続く中、白老駅を発車。
 萩野・北吉原と過ぎ竹浦駅手前で前方に窟太郎山が見えてきました。山の向こうには摩周湖に次いで透明度第2位の倶多楽湖があります。

(窟太郎山-北吉原駅・竹浦駅間-)


 虎杖浜駅を過ぎ、伏古別トンネルを抜けると、「登別マリーパークニクス」の観覧車が見えてくると間もなく登別駅。


 この先、短いトンネルを抜けて振り返ると蘭法華岬が見え富浦駅に到着。


 更に進み、鷲別岳が見えてくると幌別に着きます。


 国道36号と平行するように進むと、左手にJR貨物鷲別機関区が見えてきます。
 ここには、北海道内で運転される貨物列車を牽引するディーゼル機関車のすべてが所属しています。


 鷲別機関区を過ぎ、鷲別駅に停車すると次は終点東室蘭駅。
18時39分の到着。


 ここで26分の待ち合わせで、いよいよ本日最後の列車、19時5分発室蘭本線普通室蘭行に乗り換えます。

第17列車 室蘭本線 普通 室蘭行 乗車距離7.0km  
東 室 蘭          19:05発
輪  西(わにし)     19:08着 19:08発
御  崎(みさき)     19:11着 19:12発
母  恋(ぼこい)     19:14着 19:15発
室  蘭          19:17着



 室蘭駅まで12分間の乗車。19時17分に室蘭駅に到着しました。

 つづく


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