【手火山 かつおめし】
[製造元]日本エアポートデリカ(株) 平成30年12月23日 東京駅 駅弁屋祭で購入 価格880円
創業明治20年「焼津かつおぶしのやまじゅう」のおかかを使ったお弁当です。
手火山」とは、鰹節の伝統の製法「手火山式焙乾製法」のことだそうです。
詳しくは栞に書いてあります。
メインは「手火山造りかつお飯」のおむすび5個。鰹だしで炊いた御飯に鰹節が入っています。食べ始めはやや薄味に感じますが、噛んでいる内に鰹の旨味が口の中に広がって 「鶏の塩糀焼」が串に刺してあります。肉汁が光って見えていて、食べても肉汁が残っていてジューシーです。
「田舎風玉子焼」は、ちょっと甘みのある玉子焼です。
「乱切り筍 手火山煮」。所謂、筍と人参・椎茸の土佐煮です。
「飛竜頭」。「ひりゅうず」はポルトガルから戦国時代に日本に伝わったお菓子の「フィリョース」に漢字を当てたもので、後に豆腐を使って油で揚げた精進料理「豆腐巻」が「飛竜頭」と呼ばれるようになり、いまでは「がんもどき」を指します。これも鰹だしで炊いてあります。
煮物に「梅麩」がのり、醤油のもろみにを使った「くぼて漬」が添えられています。
鰹節上手に使ったおむすび弁当といった感じの美味しいお弁当でした。
羽田空港の空弁「籠かつお飯」(掛紙は「空弁マーク」付)を製造している会社が、名前と容器は違うものの見た目も、中に入っている鰹節の説明書がお品書きを含め全く同じ物なので、これを駅弁に分類していいのかどうか悩みました。
こちらの掛紙には「空弁マーク」が付いていませんので、羽田空港での販売はなく首都圏の「駅弁屋」店舗での販売と思います。駅弁マークの有無にかかわらず、駅構内や列車内で販売されている鉄道旅行客向け弁当を「駅弁」と考えていますが、今回は様子見で番外編として扱いました。