つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2012-04-22 07:19:43 | 日記
深呼吸すれば春の調べあり

昨日は近くのレストランを借り切って「岡井隆を語る会」とやらがあり、参加してみました。岡井隆という歌人のことはあまり知りませんでしたが、その容姿は御髭の似合うとても紳士的で素敵な方だという印象があり、今回の事で短歌集も何冊か読み、私としてはすっかり惚れ込んでしまいました。発表した方は「未来」という結社のベテランで参加者も歌人や出版社の人や短歌に関連する人ばかりで、私は場違いの所にいる感じでしたが、若い頃から現代に至る岡井隆の作品の特徴を解説して下さり、朧げにその作品の素晴らしさを知ることが出来ました。とにかく難しい歌の数々ですが、魅かれるものも沢山あります。3回も結婚を繰り返し、それにより歌の傾向も変化したとの事で、詩人の背景にあるものを垣間見た思いがし、有意義な春のひと時を楽しみました。

   耐へ耐へてことのすぐるを待つごとしアガパンサスのつぼみふくらむ 岡井隆

   美しい詩だと一生思ってみる藁灰になったあとでも麦だ    岡井隆
コメント
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