今日の1句

人を皆幸せにする桜かな　　　つゆ草

暖かくなるというので、六義園の桜を見に行って来ました。門を入ってすぐの枝垂れ桜は3部咲きでしたが、下の方は見事に咲いていました。ライトアップがもうされているとか・・、満開になったらさぞかし綺麗な事でしょう。その他の桜はまだ蕾で、それでも今日は大勢の人が来ていて、お花見団子やら桜茶を楽しんでいました。日本人は本当に桜が好きな事が解り、満開が待ちきれない人々がこんなにもいる事に何だか嬉しくなります。ちなみに目黒川の桜も、我が街の遊歩道の桜もまだ蕾が目立ちます。来週1週間は街中が桜色に染まることでしょう。

今日の1句

春のあらしちらざる花はちらぬなり　　　加舎白雄

先日の稀勢の里の優勝決定戦は、本当に感動しました。読売新聞のコラムにこんな俳句の記載があったので紹介です。又、昨日のニュースでは那須スキー場で悲惨な高校生達の記事が飛び込んできてこれまた驚きました。実はここは私の故郷で、亡くなった大田原高校は地元でも優秀な男子高なのです。私の父は大田原女子高校の教師で叔父は大田原男子高の教師でした。ですので、他人事では無く、将来有望な若い生徒達の命が散ってしまった事は、本当に残念でなりません。昨日の朝は東京でもみぞれが降り、冬に逆戻りの寒さでした。指導の先生達の判断を責めても仕方ないことですが、訓練は止めるべきだったと今さらの様に思います。桜が咲き始めた昨今、一方では嬉しいニュース、一方では悲しいニュース、複雑な春の嵐でした。

今日の1句

声変はりまだせぬ吾子も卒業す　　　つゆ草

昨日は上の孫の卒業式でした。風邪気味なのに頑張って行ったため今日又調子が悪くなりましたが、とても感動的で成長が嬉しかったです。6年生は子供が減ったとはいえ、２クラス70名の子が巣立ちました。Ｍ君はまだ声変わりはしておらず、澄んだ良く通る声ですが、引き締まった顔立ちは少し大人っぽく見え、何だかジンとくるものがありました。私の息子の６年生の時を思い出し、似てきたことも嬉しい事です。クラスの半分は塾通いで受験したとか・・、でもＭ君は親の教育の一環で地元の中学に入学するようです。中学の入学式では代表で答辞を述べる事が決まっているらしく、又これは楽しみです。いろいろな可能性を秘めているＭ君の成長を、ジッと見守りたいと思った昨日のことでした。

今日の1句

母と子の蒲公英絮の行方かな　　　つゆ草

油断して2，3日風邪をひいて寝込みました。その間お彼岸のお墓参りにも行ったので、花粉症もひどくなり、もはやどちらの症状かわかりません。いろいろ用事が入っているのに寝ている場合ではないのですが、何しろ鼻水は止まらないし、喉は痛いし、微熱も出て今日も起きたり寝たりだったのですが、明日は6年生の孫の小学校卒業式もありその後息子宅でお祝いをするとかで、何とか這いつくばっても行かなくてはと思っています。いつの間にか小さかった孫が少年になり、嬉しい事です。蒲公英の絮の行方を見守りたい心境なのです。

今日の1句

春灯の秘めごと零しつつ消ゆる　　　つゆ草

雪国の続きです。ランタン祭の会場はスキー場でした。春の雪が一面拡がる中、彼方の方から松明を持ったスキーの列が現れると歓声が上り、音楽をバックに雪を仄かに染めながらだんだん近づいて来る光景は、夢の如くでした。アッという間でしたが、美しさに目を奪われ、春の夜の夢物語が始まる如くで感心をしていると、一緒にランタンに寄せ書きをした70代の方が、昔自分もオリンピックのイベントとして滑った事があると言うのには尚更驚きました。他にもサプライズとして花火があがったり、おもてなしとして地酒と甘酒が振舞われたりなかなか楽しいイベントでした。残席1つしかない中申し込んだ甲斐があったという、雪国の旅の話です。