今日の１句

新元号待ちて俄かに花咲けり　　つゆ草

平成も明日で終わり、いよいよ新時代がやって来ます。今日は随分と肌寒いですが、地元では俄かに桜祭りを始めました。桜はそこそこ咲いているのですが、お花見をするには寒いのです。きっとそちこちで新しい年号の話が盛り上がっている事でしょう。昭和生まれの私は益々昭和が遠のく思いで、年月の流れをただ傍観するのみです。名称が変わっただけで、人々の暮らしが良くなるとは信じられませんが、せめて明るい未来がやってきて欲しいものです。

今日の１句

黎明の兆し微かに春の空　　つゆ草

一昨日から山陰の方に旅行に行って来ました。目的はかねてからの娘の希望で、出雲大社に一度行きたいという事で、初日は鳥取砂丘、翌日は足立美術館と出雲大社が主なる予定でしたが、その何処も何か神憑りの空気感があり、癒されました。若い時一度砂丘には行っているのですが、あの広大な砂丘を登り切った向こうにコバルトブルーの日本海が見えた時は、新たな感動に包まれました。又泊まったホテルが大山の所で、窓からは雪を残した大山の姿が大きく見え、素敵でした。そして翌日は足立美術館という枯山水の庭が素敵な上、横山大観を始め著名人の画家たちの絵を鑑賞し、いよいよ敬虔新たな出雲大社に参拝し、ツアーで行った為合同祈祷をしてもらえてなかなか良い体験でした。2日間とも天気に恵まれ、いろいろ予定があり忙しい日が続いて少々疲れましたが、行った甲斐はある内容の濃いものでした。

今日の１句

ふくよかな笑顔懐かし春寒し　　　つゆ草

世の中の無常さを痛感しています。kさんのお別れ会に出席出来ずでしたが、その日、ある祝いの席に参加しなくてはならず、一方では悲しみの席、一方では祝いの席、とっても複雑な気持ちでした。kさんは少しふくよかで色が白く、俳句の時も椅子に座りいつもにこやかな笑顔でした。そんなお顔が頭から離れず、静かに一人でお別れさせて頂きました。暖かかった昨日と打って変わって今日は寒く、世の中の無常の流れが身に沁みる心地です。明日から出雲大社の旅です。これもかなり前からの予定です。平成も残り少なくなってきた昨今、なにがあるか分からない毎日です。

今日の1句

大往生８３歳彼岸の日　　　つゆ草

又一人俳句の仲間が逝きました。83歳と聞いております。お彼岸に亡くなるなんて、大往生と思います。又と言うのは大切な方を亡くした後だったのですが、我が俳句の会には私も含め高齢者が多いのです。仕方ないとは思いますが、やはり悲しいです。痛みに苦しみながらの最後では無かったと聞いておりますので、それはそれで良かったかと思い、ご冥福をお祈り致します。

今日の１句

褒状の知らせ届きしクロッカス　　　つゆ草

書道の謙愼会展覧会の入選が届きましたので、池袋のサンシャインに行って来ました。仲間はもっと上の秀逸という賞を取っているのに、私は実力不足でその下の褒状という賞なのですが、やはり大変だった分、嬉しい気持ちです。全国の書道家の作品は圧倒されますが、こんなにも大勢の書を愛する人たちがいるのを、何時もながら感心します。池袋の地下通りで花展をやっており、クロッカスが綺麗でしたので、今日の1句です。