今日の1句

降りそそぐ囀りの下むかし道　つゆ草

昨日は良い天気だったので、娘と玉川上水の近くの隠れ家のお食事所に行って来ました。玉川上水は昔娘が大学が近いというので住んでいた所で、久しぶりに歩きました。自然が豊かな、特に青葉若葉の頃は散歩に最適なところなのです。こんなところに「いろりの里」というお食事所があり、ミニSLがお食事を運んでくれる一風変わったところで、小鳥の声も小川のせせらぎもあり、とっても雰囲気が良く、ミ二会席も美味しかったです。初めて鶯の声を聞きました。近くには平櫛田中彫刻美術館もありと、素晴らしい彫刻と、残っている自宅も見学してきました。たまには都会の喧騒を離れてこんなミニ旅も良いものです。これから良い季節が訪れると思うと、それだけで少し気持ちが軽くなり、嬉しいことです。

今日の1句

咲き満ちてこぼるる花もなかりけり　　　虚子

今日は風も無く穏やかな日和だったので、中目黒の桜を見に行って来ました。毎年の事ながら、物凄い人出で一方通行になっていて、川沿には出店も沢山出て、午前中からワインやビールを片手の人が多く、大賑わいでした。満開の状態で、本当に高浜虚子のこの句がピッタリで、一昨日当たりは五分咲きだったのに昨日一気に咲いたようです。川沿を歩いて行くと、夫はこの先の高台に西郷公園があるというので行ってみると、見晴らしの良い公園があり驚きでした。ここにも桜は咲いていて家族ずれがゆっくりお花見できるなかなか良い所でした。なんでも西郷どんの弟が買った土地との事でした。１週間の命と言われる桜ですが、目黒川がピンクに染まる散り際も良いものなんです。先に亡くなった俳句仲間のYさんも去年行った事を思い出しました。

さまざまの事おもひ出す桜哉　　　芭蕉

今日の1句

嫋やかに生きよ生きよと雪柳　　　つゆ草

お彼岸の中日には思わぬ雪が降り冬に逆戻りの寒さでした。その日以前からの予定で、書道のお祝い会が有って、仕方なく外出したのですが、有名な偉い先生にお会いできた事は嬉しい出来事でした。私の書道の先生の恩師なのですが、風格も人格も素晴らしく、若い私達の先生とは違ってこんな先生に習ったらどれ程楽しいか等思っていまいました。今の先生は字は超一流なのですが、感情の起伏がありちょっと・・なのです。今日は珍しく息子の体が空いていたので、車で鎌倉墓地までお墓参りに行って来ました。雪柳の花が真っ白でキレイでした。高台なので少し寒いのか桜はまだあまり咲いてはいませんでしたが、ニュースでは何でも今週末にはお花見が出来そうとか。年々早まっている気がします。入学式より卒業式の桜となってしまい、写真撮影ツアーも困っているの事でしょう。

今日の1句

入選の知らせ届きし春の空　　　つゆ草

いつもの事ながら開花宣言を待っていたら昨日報告があったとか・・。段々早まっていく感じがしますが、満開が待ち遠しい事です。毎年のこの時期にある書道展に出品のため、去年の寒い時期から練習していた書が、やっと褒賞に入選との連絡がありホッとしています。昨日はサンシャインで開催されているその書を、夫と見に行きました。興味の無い筈の夫が珍しく一緒に行くなんて、どうした事？と思いながらも、最近落ち込んでいたので、久振りに少し明るい心になった昨日でした。写真は途中で三重奏のイベントを見る事が出来、春到来の予感でした。書道の仲間は皆さん進歩が凄くて私は一人劣等生なのですが、やはり墨の香は心落ち着くので、何となく続けています。又、今日は今から、閉じ籠っていた姉が母方のお墓がある青山墓地にお彼岸のお参りに行くというので、本当に久しぶりに姉と会えるので、嬉しい気持ちです。、4か月振りの再開です。余計な事は聞かず、静かに寄り添うつもりです。

今日の1句

木蓮の咲きそうよなど君に告ぐ　　　つゆ草

ここ何日か落ち込んでいました。先日ある方から、誰でも経験しなければならない事として諭され、悲しみや苦しみを乗り越えるために我々には俳句というものがあると励ましのお言葉を頂きました。人間が出来ていない為、何かにぶつかる度にもう立ち上がれない様な思いを何度もしてきましたが、考えてみれば身近な人を失う悲しみは皆同じです。其のあと地獄図の様な恐ろしい悪夢をみまして、目が覚めたら何だか少し気持ちがさっぱりし、先に進まなくてはと思い直しました。俳句で気持ちを表現する力量はまだ私にはありませんが、少し元気が出てきたので、1句です。買物の途中で白木蓮の蕾が大きく膨らんで、今にも咲きそうでした。思ってみれば、Yさんは梅も木蓮も桜も見ずに逝ってしまいました。きっと無念だったことでしょう。この写真は以前Yさんに教えて頂いた東横線沿線の所の土手に満開に咲いた菜の花です。これもYさんに報告です。昨日から申し込んでいたWindows１０の教室に通い始めて、難しくて頭が混乱していますが、良い刺激になってる様です。前向きに進みます。

　　　　　偲ぶれば偲ぶ数だけ下萌ゆる　つゆ草