今日の１句

天と地の間(はざま)にふはり小晦日　　　つゆ草

今年もとうとう明日大晦日となりました。大晦日の前の日である今日は小晦日(こつごもり)というようです。思い起こせば、今年は色々な意味で迷いの多い感慨深い一年でした。ふわふわ宙に魂が浮いた状態で、どっち付かずの悩みの多い事が多だありました。行動も脳も衰えを感じ、何だかやっと生きてる様な年でした。こうして老いを少しづつ自覚してゆくのは仕方ない事といえ、昨日もせっかくお正月のお花を活けたのに水を入れるのを忘れて駄目にしてしまったり、お財布を忘れて買い物に行ったり、実に情けない事ばかりです。娘に何時までも輝いていて欲しいと言われるも、その自信が全くありません。でも、大きな病気をしなかったことは、最大の喜びでした。もう少し、来年はしっかりと、でも、ゆとりを持って生きてゆきたいと思っております。明日が忙しいので、つゆ草の今年最後のブログとします。有り難うございました。　　　　

今日の１句

書き損じ条幅愛し蕪村の忌　　　つゆ草

ずっと展覧会の為の行書を練習していて、何枚も先生のＯＫが出ずに没になった書道紙が沢山たまってしまいました。でも墨の香が秘められ捨てられずにいます。２５日は蕪村の亡くなった日と聞いています。蕪村は画家でもあり、俳人でもあり、とっても興味をそそられる達人です。芭蕉とは又違った魅力がある文人なのです。いつの日か芭蕉や蕪村の句を書で書いてみたいという大きな夢もあります。

写真は日が暮れてからの２５日のイルミネーションです。

今日の１句

まなうらに在す面影聖夜かな　　　つゆ草

昨日は昭和記念公園にイルミネーションを撮りに行って来ました。最期のイルミネーションというので、大勢の人が出ていました。ワイングラスを重ねたタワーに色とりどりの光が入り、予想以上に美しい光景でした。この写真は５時の点灯すぐなので、まだ回りが明るいのですが、やがて鮮やかなイルミネーションが夜空を飾り、ロマン充ち溢れ素敵でした。その後、ワインとクリスマスらしいお食事を楽しみ、ジャズもちょっと聴けたりして、なかなか良い夜を楽しみました。遠くには富士山に夕日が落ちる景色も見られました。

今日の１句

騒々し吾も世の中も冬嵐　　　つゆ草

夕べは風雨ともまるで嵐のようでした。又、新潟では強風の中大きな火事が燃え広がり、恐ろしい限りでした。又、周りではインフルエンザが流行り、心配です。それでなくても忙しいこの暮なのに、何だか回りが騒々しく、気が落ち着きません。そんな中、今朝の読売新聞に先日このブログで紹介した、「コーヒーが冷めないうちに」の本の事が大きく載っていて、これを舞台とした劇の音響を息子が担当しただけに、何だか少しうれしく、ちょっとホッとした今朝のことでした。明日はもうクリスマスですが、予定は無く寂しいイブとなりそうです。

今日の１句

着膨れて何か楽しげ影法師　　　つゆ草

昨日ちょっと用事があり銀座に出たのですが、歩いてる人達は何か皆にこやかで、楽しそうに賑わっていました。サラリーマン達はボーナス等頂いてお財布の中が潤っているからでしょうか？　　とうの昔にもう我が家ではボーナスが無くなり、ちょっと懐かしい思いです。デパートにはほとんど用が無くなり、お歳暮も無くなり、寂しい余生となりましたが、気の合った仲間と集う事ができるのはささやかな幸せと感じた昨日の事です。後２週間ばかりで今年も終わるなんて、なんて早いのでしょう。