THE READING JOURNAL

読書日誌と雑文

「横瀬浦、生月、中江ノ島」

2008-11-13 | Weblog
遠藤周作と歩く「長崎巡礼」 遠藤周作 芸術新潮編集部 編

横瀬浦 宣教師時代そのまま、生月 かくれ切支丹の島、中江ノ島 聖地

横瀬浦は、宣教師時代にわずかに二年間、港として栄えた。港としての寿命が短かったために今なお宣教師時代の面影を残している。

生月は、今でも、かくれ切支丹の信仰が生きている島である。(ココココ参照)

明治六年、キリスト教が解禁されると多くのかくれ切支丹はカトリックにもどった。あえて先祖の習わしを守りつづけたのが現在のかくれ切支丹であるが、生月以外ではすでに信仰組織も消滅寸前で、行事も年三~四回にすぎない。しかし生月ではまだ四つの集落において年三十回~四十回もの行事が営まれ、納戸と総称されるさまざまな御神体を祀り、はるかにグレゴリオ聖歌の流れをくむ「唄オラショ」を唱えるなど、儀礼の内容も多彩。

ここでは、さらにかくれ切支丹の聖地中江ノ島に向かっている。ここは、まったくの無人島でそこにたどり着くには、漁船をチャーターするしか方法がない。

かつてこの島は、平戸切支丹の処刑場になったところで、その際、殉教した生月の人ジュアン次郎右衛門その他はここで斬首された。
それをかくれ切支丹は、聖地として今でもまつり、石清水を聖水として持ち帰るのである。【切】

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「英会話・ぜったい音読 標準編」 國弘正雄 編(読了08)

LESSON 12 I Have a Dream

CDを聞く2回 音読5回