「知力を尽くした総力戦」 （三国史演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　八　知力を尽くした総力戦　－－－　赤壁（せきへき）の戦い

曹操は荊州から劉備を追い出し、劉表の後継者の劉を殺して荊州を手に入れて、いよいよ呉に向かって進撃を始めた。ここで呉の孫権は曹操の大軍と戦うべきか、降伏するかの正念場を迎える。
呉では、文官とりわけ張昭（ちょうしょう）の発言力が強くなかなか孫権の思い通りに事を運ぶことができなかった。それを見越して曹操は孫権に手紙を出し降伏して自分につくか劉備について戦うかの選択を迫った。
張昭をはじめとする文官は降伏論を唱え、黄蓋（こうがい）ら部将の多くは徹底抗戦を主張した。ここで、降伏論を主張する文官達に一人で立ち向かい次々と論破したのが、孫権のブレーンである魯粛（ろしゅく）の案内で呉に来ていた諸葛亮であった。二者択一の事態に窮した孫権は、相談するために周瑜（しゅうゆ）を呼び寄せる。
ここで諸葛亮と魯粛は周瑜を訪ねるて意見を聞くと意外にも周瑜は降伏すべきであると言い魯粛と言い争いになる。そして諸葛亮は

禍を避けるには「二人の者を小舟に乗せて、長江のほとりまで送り届ければよろしい。曹操がこの二人を手に入れたならば、百万の軍勢はみな鎧（よろい）を脱ぎ旗を巻いて退散するでしょう」と言葉をつなぎます。

この二人とは、江東喬（きょう）公の二人の美女、大喬と小喬であり、そして、大喬は孫策の妻、小喬はほかならぬ周瑜の妻でる。もちろんこれは諸葛亮の謀略であるが、曹操が自分の妻を狙っていたと思った周瑜はかっとなってたちまち意をひるがえして全面対決を決意した。
もっともこれは演義の中のフィクションであり、実際に文官達を説得したのは諸葛亮でなく周瑜であった。史実の周瑜は優れた人であったが、演義での周瑜は、諸葛亮に対する道化役となっている。
このようにして、長江を挟んで赤壁に陣取る曹操軍百万と周瑜の率いるわずか二万の呉軍が対決する「赤壁の戦い」となる。

この戦いで活躍したのが呉の将軍黄蓋である。彼は周瑜に大胆な提案をする。それは彼が自分が降伏するという密書を曹操に送り、ゆだんさせて、瞬時に発火する材料を積んだ十艘の戦艦を率いて曹操の船団に接近して火攻めに掛けるというものであった。周瑜と黄蓋は密書を曹操に信用させるために、わざわざ公衆の面前で喧嘩をして、それを曹操側のスパイが曹操に伝えるのを待って密書を送った。その頃、曹操側では江南の風土慣れない水軍の兵士が次々と病人になっていた。そこで「連環（れんかん）の計」という計略を周瑜に提案したのが諸葛亮（伏龍）と並び称された「鳳雛」こと龐統であった。たとえ一艘の船に火を放っても、すぐに他の船がちりじりになれば効果は薄い、効果を上げるためには船と船をつないでおく必要があった。

かくして、巧みに機会をとらえて、曹操と会見した龐統は、曹操の水軍に病気が蔓延しているのは、船が揺れるためだから、安定させるべく、各船の「舳先（へさき）と船尾を鉄の輪で数珠（じゅず）つなぎにし、上に幅の広い板を置いたなら、人間はむろんのこと、馬さえ駆けることができます」と進言します。

病人に困っていた曹操はこの意見に飛びついてしまう。そして火攻めの残る条件である東南の風を魔術師でもある諸葛亮が吹かせた。このようにして黄蓋による火攻めは大成功をおさめ、呉軍は大勝利を飾る。

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【6月のまとめ】　
読み終わった本は4冊。　

「脳と気持の整理術」 築山　節　著（読了08）
「ヨーロッパ退屈日記」　伊丹十三　著　（読了08）
「地下鉄（メトロ）に乗って」　浅田次郎　著（読了08）
「究極の文房具カタログ」高畑　正幸　著（読了08）

けっきょくジムニー

子ども三人計画のために、5人乗れる車を捜していたのですが、なかなかいい車がない。（ココ参照）
そのようなことをママに説明していたら、「まぁもう一人できても、とりあえず乗れるんだから、ジムニーでいいジャン」という事になる。（軽でイイのか？？）
結局、ジムニーで検討することになる。では、御予算はどうするか、ですが、現在修理中のレンジローバーにいくらかかるか？という事と、お山のお家の屋根もそろそろ塗り直すか葺き替えるかしたいという事もありまして、できるだけ安くすませたい。
とりあえず安いグレードのＸＧを基本に考えて、でもオートマの方がいいよなぁ～。ジムニーの場合は、荷物が積めないという大欠点があるので、スキーキャリアーにルーフラックもつけて、諸経費は軽だから１０万円くらいかな？雑誌の値引き情報に１６万と書いてあったから、まあ１０万円くらい値引きしてもらって・・・・・・１５０万円。

というわけで、今日とりあえず見積もりをもらってみようとスズキに行ってみた。雨の中スズキにつくと、なんと人がいっぱいいた。（ボーナス時期ですねぇ）店に入ると出てきたのが、店長さんであった。
ジムニーは３月に来た時に一度中を見たが、もう一度チェックしようと思って、「ジムニー見たいんですが」と言ってみると、残念ながらジムニーは出払ってて、１３００モデルのシエラしかないとの事。でも、シエラはジムニーに１３００のエンジンを載せてちょっとタイヤ部分がオーバーハングしているだけなので、内部はほとんど変わらないとの事である。ママや子どもたちと一緒にチェックする。まぁ、後ろも言われているほど狭くないとのことである。
っで、いよいよお見積もりをという事になった。グレードはＸＧでオートマ、スキーにも行きたいからキャリアとルーフラックもつけてと希望を伝える。それから、それとなくちゃんと買う気で探していること、対抗はやっぱりパジェロ・ミニであることも言ってみたりする。
しばし、待つと見積もりが出てきた。３万円弱値引きして１５８万円！
なるほど、現実はこんなもんかな？と思っていながら話していると、
（ママ）「ちょっと、予算オーバーなんですよねぇ」
（店長）「じゃどのあたりで、かんがえていたんでしょうか？」
（ママ）「う～ん、この辺がなくなれば」
っと、いきなりママが８万円値切った。
そこで、またしばらく待つと、オプション等々に値引きを分けて調整してちょうど１５０万円ぴったりの見積もりが出てきた。
もっとも、敵もさる者で、お早めにお返事をもらえればこのお値段で、というが、話してみると、そのお早目ってのは、今日、この場で！という事であった。
まぁ、他に特にあてもないし、予算内だし、どうしようかなと思ったが、ママもそれでいいようなので、交渉成立という事になった。

結局、いろいろと調べたりしたものの、最終的には、使い勝手とか広さとかでなく、形とかそんなものが優先されたようです。

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「究極の文房具カタログ」高畑　正幸　著（読了08）

整理する　ダイソー　いろいろ小物整理箱　長方形・深型(大）、ＰＬＵS　サンプルボックス/ＫＯＫUYO　ファイルボックスーＦＳ　ＢタイプＡ４横、その他　シャチハタ　Ｘスタンパー　回転印欧文日付5号黒、ＨＯＺAN P－８５９　ピンセット、ＰＬＵＳ　メクリッコ、東急ハンズ　竹筒、ハン六　スットカケール、花王　クイックルワイパー　ドライシート、ＰＬＵS　ねじりっこ（カッター付）20ｍ巻　おわりに　

今日は、整理するとその他の文房具。気になったのは下。

シャチハタ　Ｘスタンパー　回転印欧文日付5号黒
著者はなんでも日付を押さないと気が済まない性分らしい。なかなか良い物がないという中で著者が進めているのは、この製品である。
ボクは手書きであるが、日付はわりと書いている方である。しかし、これはあったらかなり便利だなと思った。

ＰＬＵS　ねじりっこ（カッター付）20ｍ巻
これは、ビニタイ（ビニール付き針金）である。一本一本切れているものでなく、２０ｍの長さがそのまま入っていて、必要なだけ切って使う。かさばるものを縛ったりするのに確かに、便利そうである。

東京・ミュージアム ぐるっとパス2008

もうすぐ夏休みである。下の子も大きくなったしあちこち連れて行かないといけないのだが、そうはお金が続かない。そこで、「東京・ミュージアム　ぐるっとパス2008」を検討してみた。
これは2000円で都内61か所の美術館・博物館・動物園等の入場券・割引券となるものである。割引券の方は、あまり美味しくないのだが、結構入場無料になる施設もある。（常設展だけとか、施設によっていろいろ）子供のぐるっとパスは無いけど、都内の施設は案外小学生は無料である。
無料で入場できる所で、行ってもいいかなという所を拾ってみた。

まず、子どもが無条件で楽しめる動物園・水族館としては、
「恩賜上野動物園」「多摩動物園」「葛西水族館」がある。
それから、メジャーな博物館系としては、「国立科学博物館」「科学技術館」「東京都江戸東京博物館」「船の科学館」「日本科学未来館」などが常設展が基本だが入れる。国立科学博物館は「大ロボット博」で行ったんだけど、常設展は全館回ってない。
さらに「ＮＴＴインターコミュニケーションセンター[ＩＣＣ]」では、夏休み期間中に「ＩＣＣ　キッズプログラム」ってのがやっていてこれはおもしろそうである。ただ、入場料無料といってもここは企画によって入場料金が異なり、そしてキッズプログラムはそもそも入場無料らしい。同様に子どもが楽しく遊べそうな施設に「パナソニックセンター東京リスーピア」もある。
「江戸東京たてもの園」も面白そうだ。ジュネーブにいた時、スイスのバレンベルク野外博物館って所に行ったけど、そこと同様にいろいろは建物が建っているみたいである。
ちなみに、このパスでは美術館も多く入れる。ただお兄ちゃんはあまり好きでないようなので自分が行きたい所を控え目に抜き出すと。まず、「出光美術館」ここでは、6/14から8/17まで「没後50年　ルオー大回顧展」がやっている。それからもう10年以上行ってない「東京都立現代美術館」にも行ってみたいのである。
ここまでですでに13施設。そうだ後、実家から近いのにまだ一度も行ってない「下町風俗資料館」も入れておこう！
さて、しめて大人料金の合計は、と計算すると、8100円。凄いお得ではないか！
もっともこんなに行ったら交通費で、大散財しちゃうんですけどね。

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「究極の文房具カタログ」高畑　正幸　著

綴じる　sun -star　とじ＆トルPRO、MIDORI　CL コンパクトホッチキス、MAX　ホッチキス　HD-35DF、sun-star ペーパースッテチロックタワー、OHTO　スーパーグリップ/sun-star　トジッパー/サンケーキコム　サイドグリップ、CARL　2-4パンチ、 CARL　ゲージパンチ・ネオ（バインダーノート用）　はかる　CONCISE 　ステンエッチスケール20R、Mitutoyo　デジパ、MIDORI　CL　ミニメジャー1.5m、TANITA　ポケッタブルスケール　KP- 104、CASIO　本格実務電卓シリーズ、Adaptic P004J001/P004J002、CASIO　ウェーブセプター　DQD-102AJ

今日の文房具は「綴じる」「はかる」名品。気になるのは下。

MIDORI　CL コンパクトホッチキス
このホッチキスは何と携帯用である。折りたたむと100円ライターくらいの大きさとなる。外出時に持っていく場合は便利かも知れない。

MAX　ホッチキス　HD-35DF
このホッチキスは3号針を使う大型。30枚綴がしっかり片手でできるのにコンパクトサイズであるのが良い。しかも綴じ方は針の裏がフラットになり、書類のかさばりを防ぐ「フラットクリンチ」である。ちなみにボクが普通に使っているホッチキスは「ＭＡＸ　ＨＤ１０Ｆ」。これは普通の10号針のホッチキスだが、「フラットクリンチ」でありとっても気にいっている。

sun-star　トジッパー
これは、40枚ぐらいまでの紙を挟むクリップである。トジ玉を専用ホルダーを使って挟みこむ。量の多い紙の一時仮どめに重宝しそうである。

CARL　2-4パンチ
これは、2つ穴パンチの逸品である。二つ穴パンチで著者が重要視するのは、Ａ４の真中にぴたりと合せるためのガイド、それから、閉めた状態のまま保持できるストッパーである。パンチは開いたままだと収納できず大変場所取りである。その、二つの点をしっかり押さえているパンチがこれであるそうだ。

CONCISE 　ステンエッチスケール20R
これは、幅10センチ長さ20センチの定規だが、平行線がいっぱい引いてあって、簡単に平行線が引ける（平行にカッターで切れる）というもの。ボクは少々小さめのものは持っているのだが、この程度の大きさがないと使えない感じである。

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「英会話・ぜったい音読　標準編」　國弘正雄　編

LESSON 9 Ha,ha,ha・・・・

ＣＤを聞く2回　音読5回

「「語り」の人気者、張飛・趙雲」 （三国史演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　七　「語り」の人気者、張飛・趙雲　－－－　長坂（ちょうはん）の戦い

諸葛亮を軍師に迎えて展望が開けそうな劉備に、また危機がやってくる。曹操が大軍を率いて荊州を目指して南下してきた。これにより劉備主従が必至の逃避行を行うが、これが演義屈指の見せ場の「長坂の戦い」である。
そのころ荊州の支配者、劉表が病死する。そして劉表の後妻の蔡夫人は長男の劉（りゅうき）を差し置いて、自分の産んだ劉（りゅうそう）を後継の座につけてしまう。劉表は死ぬ前に劉備を呼び、自分の息子を劉備に託したい、そして息子は無能だから荊州を自ら支配しなさい、と伝えた。
曹操の大軍を見て劉はあっさりと戦わずして降伏することを決定してしまう。ここで、諸葛亮は劉備に対して、このさい思い切って荊州を奪うべきだと意見をするが、劉備はそれでは死んだ劉表に顔向けできないと耳を貸そうとしない。そして迫りくる曹操軍をかわすために長江を渡って南下して江陵（こうりょう）をめざして必死に逃げることになる。
ここで注目されるのは、逃げる劉備一行に荊州北部の十万人以上の人がつき従ってきたことである。これは正史にも出てくる事実である。住民がつきそうと動きが遅くなるため、反対する諸葛亮などを劉備が見捨てるに忍びないとして押し切ったのである。しかし曹操軍はどんどん近づいてきて、部将たちはやはり住民を棄てて急ぐしかないと進言するが、

劉備は、「大事をおこなおうとする者は、必ず人間を基礎とする。今、人々は私を頼りにしているのだ。どうして見捨てられようか」と、涙ながらに言うばかり。

そしてやはり、曹操軍に追いつかれてしまう。たちまち曹操軍と劉備軍は住民を巻き込む乱戦になってしまう。ここが「長坂の戦い」である。
この戦いの中で目立っているのが、趙雲（ちょううん）の奮闘である。趙雲は関羽、張飛におくれて劉備の側近になるが、破壊力はあるが八方破れの関羽、張飛と一味違った安定感のある部将である。

LEVEL BOOK

測量野帳レベルブック
コクヨS&T  セ-Y1 170円
　
築山　節の『脳がさえる15の習慣』や『脳と気持の整理術』には、前日に翌日の仕事のスケジュールを立てる事が、脳に何をするのかをはっきりと認識させ、集中に役立つと再三書いてあった。（ココとココ参照）
そういえば、朝、会社に来てから「さて、今日は何をするかな？」みたいな日もある。そこでさっそくスケジュールを立ててみる事にした。
どんなノートにスケジュールを書こうか考えたが、いい物がなかなかない、スケジュール帳を買うには時期がいま一つだ。小さいがキャシャじゃないのがいいと思い、LEVEL BOOKを買ってみた。
このノートは、もともと測量をする時に使う物らしい。左ページに罫線と縦線があり右ページには罫線のみ。80ページあるので見開きで1日とすると40日分とれる。まあ、一冊一ヶ月かなぁ～。
左ページの縦線を利用して、時間と予定と結果をかけるようにした。右ページはとりあえずメモ書きなどに使おうと思う。月曜日から始めてみたが、どうしても予定と結果の間には、かなりの差が生じてしまう。急な事態が発生したり、集中力が続かなかったり、思ったより時間がかかったりである。
でもそれはそれでいいようなので、しばらくこのまま続けてゆこうと思う。

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「究極の文房具カタログ」高畑　正幸　著

貼る　PLUSテープのり　テープグルーエコ、TOMBOW　スティックのり　ピットハイパワー/消えいろビット/シワなしビット、３M　スプレーのり　55/77/88/99、MITSUWA　ペーパーセメント　ソルベント、Scotch 透明粘着テープ　透明美色　紙箱入り、のりの残らないマスキングテープ、NICHIBAN　テープカッター　南部　大巻用、sun‐star　テープカッター小FL、Post-it ポップアップノートディスペンサー、YAMATO　メモクロールテープ　イーカット

ここでは、「貼る」文房具について、目にとまった文房具は、以下。

PLUS　テープのり　テープグルーエコ
会社では、違うタイプのテープのりをつかっているけど、これはなかなか便利。この製品は見たところ今使っているのより大きいので不便かなぁ～、ちなみに今使っているのはどの製品だかわかりません。

MITSUWA　ペーパーセメント　ソルベント
ペーパーセメントとは、デザイン業界で使用されていた特殊な接着剤であるそうだ。特殊な業務用なので常に薄め液を使用して濃度を一定にしなければならない。その薄め液がこのソルベントである。
なんでこれがいいのかというと、これが優秀なはがし液になるからである。ほとんどの印刷物のインクをとかさないので安心して使用できるすぐれものである。

のりの残らないマスキングテープ
著者がデスクにマスキングテープも用意している。これは仮留め用として、書類に伝票を張り付けておいたり、保証書はユーザー登録書を一緒にしておいたり、PCを移動するときなどケーブルを束ねたりするのに使う。これは便利そうである。

NICHIBAN　テープカッター　南部　大巻用
テープカッターの重要な要素は動かない事。つまり片手でテープをカットできることである。そのためテープカッターは重量を稼ぐために内部にセメントを入れたりしている。しかしこの製品は南部鉄でできていて２Kgもある。しかし4200円と値段は多少高めである。

sun‐star　テープカッターー小FL
南部鉄大巻用は高価だがこっちは安い。535円。これは重量で動かなくするのではなく、底に粘着素材を使用して動かなくするというもの。小巻専用である。

Post-it ポップアップノートディスペンサー
今や常識になったポストイットだが、著者はこれが仕事に欠かせない。電話対応などでは常に手元に一枚とりメモをする。そのため著者はこれを一定の場所にディスペンサーを張っておいて、いつでもとれるように準備している。　　

YAMATO　メモクロールテープ　イーカット　　　　　
ここでは、製品もさることながら、著者の整理法が興味深い。著者によると整理する最良の方法は「いろいろなものに住所を与える」という事であるという。つまりしまっておくべきところを決めておいて、迷わずそこにしまうという事である。っでそのために使用するのがこれ。「A4用紙」「ガムテープ」などどと書いて貼っておくのだが、恒久的に貼りついてしまむシールなどを使うのは嫌なので、これを使用するという事である。

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【購入図書】08

「茨城と親鸞」
今井雅晴　著　茨城新聞社（いばらきBOOKS　４）　2008年　857円+税

「臥龍諸葛亮、出づ」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　六　臥龍（がりょう）諸葛亮、出づーーー天下三分の計

劉備は群雄の一人となったものの曹操と対立して劉表（りゅうひょう）のもとに身を寄せる羽目になった。劉備に一番欠けていたのは、全体を見通して作戦を立てる有能な軍師であった。劉備は水鏡（すいきょう）先生こと司馬徽（しばき）から

山野に隠れている奇才のなかで「伏龍（ふくりゅう）・鳳雛（ほうすう）」と称される二人の逸材がおり、「一人でも得れば、天下を平定することができます」

と教えられる。
劉備はこの逸材を探し求めるが、最後に伏龍である諸葛亮（しょかつりょう）を「三顧（さんこ）の礼」で持って迎える。
演義においてはこの諸葛亮はスーパースターである。彼は外交使節として熱弁を振るう一方で魔術を用いて戦況を有利にする。実際の諸葛亮は慎重な合理的タイプでありリスクの大きな冒険は避けた。演義の世界ではこうした実像の諸葛亮と民間芸能で広まった魔術師としての諸葛亮のイメージが混在している。しかし、諸葛亮は史実からみてもロマンティストである面を持つ。彼は曹操に比べれば無に等しい劉備の軍師となった。それは、ひとつには多くの逸材をかかえている曹操の軍師となってもで出る幕は無いとの現実的な判断だが、もうひとつには、劉備が全存在をかけて自分を求めていることを意気に感じて一肌脱ごうとする「侠の精神」による。
諸葛亮は劉備世代からすると20歳も年下だが、劉備は彼に全幅の信頼を寄せていた。また、当初は懐疑的であった関羽や張飛も彼の計画がうまくいくと、あっさりと彼に心服する。

「男が男に惚れるとき」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　五　男が男に惚れるときーーー勇者の邂逅（かいこう）

三国の中の一国である呉の初代は孫堅（そんけん）である。しかし、彼は確固たる根拠地を持たないうちに不慮の死を遂げる。そして長男の孫策（そんさく）が跡を継ぎ拡大・強化に努める。しかし孫策もまた数年で命を落とし、二男の孫権（そんけん）が政権の担い手となる。
この孫堅、孫策、孫権の親子は、みな先頭に立って攻める気概のあふれるタイプのリーダーであった。

この孫策が劉繇（りょうよう）と戦っていた時に、逃げる孫策を追って来たのが太史慈（たいしじ）であった。彼らは死力のかぎり戦って結局引き分けとなる。まもなく劉繇は孫策に敗れた。その時いけどりになった太史慈は、孫策の丁重な扱いに感激してみずから降伏を願い出る。

一対一でとことん戦ったことを通じて、心の底から信頼しあう固い絆で結ばれたといえます。こうした太史慈の生き方は、演義世界の底流にある「侠（きょう）の精神」を体現したものにほかありません。

その後、孫策は二十六歳でこの世をさり、太史慈の方も「赤壁の戦い」の直後に張遼との戦いで重傷を負い、息絶えてしまう。

演義の世界で男性同士の「侠」を体現したのは、まず関羽である。
曹操は呂布討伐後に勢力を強め、献帝をないがしろにする。それに憤慨した董承（とうしょう）などの朝臣がクーデターを計画する。その計画に劉備も加わるが情勢が不利となると口実をもうけて徐州に戻ってしまう。クーデターはあえなく露見し、曹操は朝臣たちを虐殺する一方で、劉備のいる徐州に総攻撃をかける。劉備は命からがら単騎で袁紹（えんしょう）のもとへ逃げ込み、張飛は山中に逃れる。
しかし、ここで関羽は一人踏みとどまり劉備の二人の夫人を守りぬこうとする。そして、関羽は張遼の説得により、劉備の行方がわかったらすぐに立ち去るなどの「三つの条件」を曹操に認めさせた上で、降伏する。曹操は豪快な関羽に惚れこんでいるため、彼を手厚くもてなした。関羽は曹操のために戦い大手柄を立てるが、劉備の所在が分かると曹操のもとを脱出して、二人の夫人を庇護しながら劉備のもとへ走る。このあとが関羽の「五関に六将を切る」演義の名場面である。

曹操はこうして惚れ込んだ関羽にソデにされるわけですが、そこはさすが曹操の度量の大きいところ。そこまで劉備を思うならばと、関所破りを許し、また張遼を使者に立てて、自軍の部将たちに関羽を見逃し、そのまま立ち去らせるように命じたのでした。

その後、劉備、関羽、張飛は再開し力を蓄えて反撃にでるが曹操軍に蹴散らされ、南下して荊州（けいしゅう）の劉表のもとに身を寄せる。曹操は袁紹亡き後、跡目争いの隙間をついて袁氏を滅ぼし名実ともに北中国の覇者になる。

「切る」

「究極の文房具カタログ」高畑　正幸　著

消す　TOMBOW　消しゴムMONO、PLUS　修正テープ使いきりタイプホワイパープチ　切る　OLFA　マガジンAL型、NT A300GR、NT PRO AD-2、NT D-400、OLFA　安全刃折処理器ポキ、MIDORI　レターカッター２、NEVABON NBN-170、DAHLE　スーパーシザーズ　50010、VICTORINOX　トラベラー、SK-11荷造りじょうず、CANARY　段ボールのこ　ダンちゃん

今日の部分は「消す」と「切る」である。目にとまった文房具は以下。

OLFA　マガジンAL型　
これは、オルファの大型のカッター。このカッターの特徴は、刃を6枚まで充填でき、刃を交換する時は、古い刃を取り出してスライダーを戻すと自動的に新しい刃が装着される所。

OLFA　安全刃折処理器ポキ
カッターの最大の特徴は刃が折れるところである。しかし刃を折る作業は多少危険を伴いかつ折った後の刃の処理に困る。そこで、この安全刃折処理機ポキを使うと、簡単に刃が折れかつ安全に処理できる。

MIDORI　レターカッター２
封筒などを開ける時、専用のカッターである。これを使うと、封筒をビリビリと破かずにスパッと開けられる。また、紙を任意の大きさに切るときに、あらかじめ欲しい大きさの所で折って、これを使って切るという使い方もある。

NEVANON NBN-170
これは、フッ素コーティングが施されているハサミである。テープなどを切った時にべたつく事がない。

DAHLE　スーパーシザーズ　50010
著者はハサミに大変なこだわりを持つ。その著者が一押しのハサミがこれ。5000円弱と値段は高めだが、切れ味が抜群でる。紙専用としてはこれ一本で十分という事である。はさみの切れ味は、まず、サランラップが切れること、さらに水でぬらしたティッシュが切れれば合格である。

SK-11荷造りじょうず
段ボールは波の目に沿ってはきれいに折れるが、波の目以外の所では、きれいに折り曲げるのは難しい。そういう時に、これを使って折り目をつけるときれいに折れる。

CANARY　段ボールのこ　ダンちゃん
これは、段ボールを切る専用ののこぎりである。以前にダンボール工作をするために「ダンボールカッター ザグッコ2 DC-2R 」というのを買ったんだけど、切れ味がいま一つだった。（その時は、結局のこぎりで切った）　これはどうだろうと思う。

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「英会話・ぜったい音読　標準編」　國弘正雄　編

LESSON ８ Let's Have a Debate!

ＣＤを聞く2回　音読5回

「曹操の「偏愛」」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　四　曹操の「偏愛」－－－典韋・呂布の最期

典韋は何度も絶叫し、地面におびただし血を流しながら、息絶えたのだった。典韋が死んでも、しばらくの間、一人として前門から突入する勇気のある者はいなかった。

薫卓が打たれた後、本格的な群雄割拠の時代となる。徐（じょ）州を治めていた陶謙（どうけん）は、曹操の恨みをかい城を包囲されてしまう。そこで加勢を依頼された劉備は曹操に和睦の申し入れをするが逆に怒った曹操の猛攻撃を受ける。しかし、その時曹操のもとに本拠地の兗（えん）州に呂布が攻め込んだという情報が入った。あわてた曹操は劉備の申し入れを受け入れて兗州に取って返した。この和睦を成立させた劉備に対して陶謙は、「徐州の支配権を譲りたい」とi言うが、劉備は、それでは不義になってしまうと言って承知しない。そして結局、劉備は陶謙の死後に仮の支配者になるが、敗走してきた呂布をかくまった挙句に、乗っ取られてしまい、また、根拠地の無い境遇になってしまう。
それに反して、曹操は黄巾軍を討伐して兗州を治め、献帝の貢献人となり、やがて袁紹（えんしょう）を破って華北の覇権を握るに至る。
曹操のもとには、兗州を治めた頃から続々と知識人や猛将が集まってきた。その中には荀（じゅんいく）や典韋（てんい）などもいた。

曹操は勇猛な武人が好きであったが、特に気に行ったのはこの典韋である。曹操は剛勇無双の典韋を一目で気に入り彼の親衛隊長にする。そして典韋は我が身を楯にして曹操の身を守る。しかし、典韋は女色に溺れて謀略にかかった曹操を守ろうとして、登場からわずか数回のうちに死んでしまう。曹操は、撤退した後に慟哭（どうこく）しながら典韋を祭る。そして

「わたしは長男と愛する甥（おい）を（この戦いで）死なせたが、深い痛みを感じない。ただ典韋（てんい）のために慟哭（どうこく）するのだ。
（第十六回）

という。
曹操は、自分の子供たちには冷たいが、颯爽とした武将には目がなく、とにかく傘下に収めたくなるようなところがあった。

これに対して、呂布の最期は、また呂布らしい往生際の悪いものであった。呂布は曹操・劉備軍に城を包囲されたとき、陳宮（ちんきゅう）に出撃をうながされながら、妻妾に泣きつかれて決断できずに、結局部下に見放されて生捕になり曹操・劉備の前に引き出されてしまう。呂布は曹操に命乞いをするが、曹操は劉備に促されて彼を処刑してしまう。

『演義』では、全般的に武将にスポットが当てられていて、文官の影が薄い。さらに曹操は文官に警戒心を解くことがなかった。曹操政権成立に重要な働きをした荀にしても、曹操が「魏公（ぎこう）」になることに反対すると、曹操により追い詰められ自殺することになる。また、後に荀攸（じゅんゆう）も「魏王（ぎおう）」になろうとした時に反対すると同様な道をたどった。

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「英会話・ぜったい音読　標準編」　國弘正雄　編

LESSON 8 Let's Have a Debate!

ＣＤを聞く2回　音読5回

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【購入図書】08

「英文Eメール　文例ハンドブック」ビジネスですぐ使える！
倉骨彰　トラビス・T・クラホネ　著　ポール・D・キング　英文チェック　日本経済新聞社　2008年　1600円+税

横浜スタジアム

今日は、お兄ちゃんを連れてママ方のおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に野球観戦（横浜ｖｓ西武）に行った。（残念ながらママと下の子はお留守番でした。）

朝、家を出る。お昼に東京の実家によってお昼ごはんを食べた後、京浜東北線に乗って、横浜スタジアムへ向かう。

野球観戦というのは、はるか20年も昔に一回だけ行ったことがある。その時は読売新聞がくれたタダ券でジャイアンツｖｓヤクルトを見に行った。東京ドームがまだ無くって当時の後楽園球場である。事の仔細は忘れてしまったが、席がなくってやっと座れた席は、ヤクルト応援団の上の席だった。（今はどうだか知らないが、ヤクルト応援団は外野の一角を占めるのみで、その後と左右はもうジャイアンツファンで占められていた）
ヤクルト応援団の東京音頭などを聞きながら観戦していると、途中から『がんばれ!!タブチくん!!』にも出てきたヤクルトの名物応援団長もやって来た。
「みなさ～ん、もっと近くによってくださ～い。（ヤクルトの応援の時に）TVが撮るのは・・・・ここだけですよ！ここだけーーー」
っと叫んでいたような気がする。
試合がどうであったか忘れてしまったが、ヤクルトが逆転で負けたのだと思うのである。なぜって言うと、かすかな記憶の中に、試合後にグランドの方を見ながら茫然と立っている応援団長の姿を思い出すから。

電車は関内駅に着く。さっそくおばあちゃんが迎えに来てくれた。おじいちゃんはすでに入場券売り場に並んでいるとの事。おじいちゃんとおばあちゃんは招待券を持っているが、ボクとお兄ちゃんの分を買うとの事であった。3時に行ったがすでに列が出来ていた（内野自由席）。列の先頭には人がいなくって段ボールが張ってある。「段ボールで並んでるのかぁ」と思いながら入場口を見るとそこには看板があって『ダンボールの張り方』の注意書きがあった。4時入場開始。無事に席も取れた。
さて野球場を見渡してみると、昔昔の印象よりずいぶん小さめな感じがした。内野席と外野席の違いだろうか？グランドを見ると選手が練習をしている。野球を見に来てるんだから当たり前なんだけど、中でやっているのは野球の練習である。毎日のことだし、案外のほほんとしている。何億も稼ぐ選手も少年野球も野球は野球なんだなぁ～と思った。
さらに観客席を見渡すと、野球場って野球帽をかぶったおっちゃんと、コガキしかいないのかと思ったら、案外女性の姿も多い。それも、子どもを連れたお母さんばかりでなく、カップルや何を間違えたのか女性だけの集団とかもあったりする。しかしながら残念なことに、総じて貧乳だった。（ちなみにボクの前に座った女の子は可哀想なくらい貧乳でだった。）
前の列の端っこには、中年の男性と中年のちょっと太った女性のワケあり風カップルもいた。っでそのおばさんは、最初にかき氷のような物を食べていて、その後、お弁当を食べていた。もう一度見るとフランクフルトを食べていて、その後ラーメンを食べていた。試合が始まるちょっと前から雨が降り始めたのだが、降ってなかったらハンバーガーも食べていたに違いないと思った。
さて、18時の試合開始前に雨がぽつぽつ降ってきた。持ってきた傘を出そうかと思っていたら、おばあちゃんがボクとお兄ちゃん用のビニールガッパを買ってきてくれた。雨の中試合開始。途中お弁当を食べに休憩場に入ったり出たりしながら観戦していると、最初に横浜がホームランで一点取った後、西武にホームランをぽんぽんと打たれて4点失ってた。もっか最下位を独走中の横浜らしい弱さを見せていた。後ろに座ったおじさんは、ホームランを打たれるたびに「だから・・・・・」、ダブルプレーをとられたりすると「だから・・・・・・」と愚痴を言っている。そして、雨も小ぶりになり横浜がピッチャーを交代。ぽんぽんとストライクを取って、さぁこれからという時にお兄ちゃんが「もう、飽きたから帰る」と言った。
電車に乗って帰る、今日は東京の実家にお泊りである。

（ちなみに、試合の方は、その後3ランホームランで横浜が追いつき、10回にサヨナラホームランで横浜の勝ち。面白い試合だったようだ。）

『究極の文房具カタログ』

「究極の文房具カタログ」【マストアイテム編】
高畑　正幸　著　LOCOMOTION　2006年　1500円+税

はじめに、書く　PILOT　Vコーン、ぺんてる　パイブリッドテクニカ、　uni POWER TANK　スタンダードノック式、PILOT　スーパーグリップ、PILOT　ドクターグリップ　Gスペック、TOMBOW　リポーター4、rotring フォーインワン　PLATINUM プレピー　蛍光ラインマーカー、COPIC　マルチライナーSP、STAEDTLER　マルス　テクニコ　芯ホルダー、ぺんてる　マルチ8セット、PILOT　CD・DVDマーカー、ZEBRA　マッキー極太、ぺんてる　サインペン、PILOT　キャップレス　プラック、三菱鉛筆　7600（油性ダーマトグラフ）、MOLESKINE　プレーン/プレーンノート　ラージ、maruman クロッキーブック　アンチークレイドシリーズA４

昨日本屋さんをのぞいていて、思わず衝動買いした。著者は、テレビチャンピオンで「全国文房具選手権」を3連覇した人であるそうだ。もともと本書は1999年に自費出版した本を加筆修正して再編集したものである。
本書は、高級文房具でなく普段何気なく使っている文房具の中で確実な性能を持っている物をえりすぐって載せている。文房具は写真ではなく著者のイラストが載っているところが特徴なのであるが、イラストだとなんだかどのペンも同じに見えてしまうのが残念である。（味はあるんですがね）

今日の所は、「書く」である。ボールペンなどの筆記用具にノートとクロック帳が一つずつ。
目にとまったのは、MOLESKINEのノートブック。これは確かに文房具屋さんでよく売っている。普通が1680円、ラージが2625円とちょっとお高いのであるが、ボクもちょっと気になってはいた。著者も大絶賛していることもあるし、今度文房具屋さんに行ったら眺めてみるかな。

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「地下鉄（メトロ）に乗って」　浅田次郎　著（読了08）

8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22　解説　吉野仁

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「英会話・ぜったい音読　標準編」　國弘正雄　編

LESSON 7 Mika's Speech

ＣＤを聞く2回　音読5回

『地下鉄に乗って』

「地下鉄（メトロ）に乗って」
浅田次郎　著　講談社（講談社文庫）　1999年　522円+税

1,2,3,4,5,6,7

ちょっと前に、夜なんとなくテレビをつけてみたら「地下鉄（メトロ）に乗って」という映画がやっていた。半分しか見ていないのにストリーの全体がわかってしまう映画なのですが、それなりに面白かったので、原作を買ってみた。
地下鉄を媒介にして、過去と現在を行き来することになる主人公が過去の実業家の父親・母親・自殺した兄・そして恋人の母に会うという話である。もっとも、最後の落ちは、知ってるんですがね。

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【購入図書】08

「究極の文房具」【マストアイテム編】
高畑　正幸　著　LOCOMOTION　2006年　1500円+税

「虎牢関の戦い」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　三　色と欲に流れる美将、呂布―ー虎牢関（こうろうかん）の戦い

黄巾の乱をきっかけとした後漢の乱世で宦官派を一掃しようと何進（かしん）がクーデターを起こす。何進は宦官十常侍（じゅうじょうじ）たちの罠のため殺害されるが、クーデターの混乱に乗じて、権力を握ったのが薫卓（とうたく）である。薫卓は皇帝をないがしろにして、恐怖政治を行う。
この薫卓が惚れこんだのが演義きっての美将、呂布（りょふ）である。

曹操の檄文により各地で旗揚げした諸侯は、力を合わせて薫卓を討つことになる。劉備一行もその連合軍に加わる。連合軍は薫卓軍の猛将、華雄（かゆう）にてこずるが、ここで関羽があらわれ、華雄の首を落としてくる。この戦いにより曹操は関羽にほれ込み関羽が死ぬまで自陣に加わらないかとラブコールを送りつづけることになる。
華雄をうちとられて慌てた薫卓は、要衝の虎牢関へと陣を移動する。猛攻をかける連合軍の前に現れたのが、美将、呂布であった。この場面で呂布は張飛、関羽、劉備の三人に取り囲まれながらも、討たれなかった。演義の作者は三人を向こうにまわしての立ち回りで呂布の強さを際立たせている。
しかし、呂布は勇敢な美将であるが、決して颯快感がない。まず彼は実父をなくしたあと、一度、丁原（ていげん）の養子となるが、その強さにほれ込んだ薫卓の贈り物などにあっさり心を奪われ、丁原の首をとり薫卓のもとに行ってしまう。そして、呂布はまた薫卓をも裏切ることになる。
朝廷の重臣、王允（おういん）は薫卓を倒すためにそのボディーガードである呂布を使う事を考えつく。二人がともに好色であることを考慮し、美しい歌姫、貂蝉（ちょうせん）を一旦、呂布に差し出すふりをしたうえでこっそり薫卓に献上する。この計略により二人は対立し呂布は薫卓を殺してしまう。
呂布はこのようにコロコロと変節を重ね、ひたすら欲望に憑かれて突っ走る獣のような存在である。

呂布の場合は、考える能力がないというだけでなく、目先の欲望にすぐ飛びつく、猛禽（もうきん）のような邪気にみちた貪婪（どんらん）さが、なんともいえない暗い印象を与えるのです。

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「ヨーロッパ退屈日記」　伊丹十三　著　（読了08）

I V ふたたびパリ、注意一瞬、怪我一生、ジャパニーズ・トマト、スモウク・サモン、三船敏郎氏のタタミイワシ、キング・クラブ、ベタンクと焙肉、ミルク世紀、ステレオホニックハイハイ、この道二十年、母音、子音、アイ・アム・ア・ボーイ、古典音楽コンプレックス、最終楽章　ポケット文春のためのあとがき　伊丹十三について　山口瞳　Ｂ６判のためのあとがき　解説　関川夏央　

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「英会話・ぜったい音読　標準編」　國弘正雄　編

LESSON 6 Making a Speech

ＣＤを聞く2回　音読5回

「呂伯奢殺害事件」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　二　大トリックスター、曹操の登場―ー呂伯奢（ろはくしゃ）殺害事件

劉備があくまで正統な君主であるのに対して、演義世界最大の「悪玉」は曹操である。演義では劉備と同じく曹操も史実と演義での描き方に落差がある。
呂伯奢（ろはくしゃ）殺害事件は、その典型である。曹操は逃亡中に陳宮（ちんきゅう）とともに呂伯奢の家に立ち寄る。そして、もてなしの豚を殺そうとする物音を、自分の命を狙っていると勘違いして呂伯一家を皆殺しにしてしまい、間違いに気づいて慌てて逃げ出す。問題なのはこの後で、逃げ出した曹操と陳宮は、ばったりと酒や食糧を買いに出ていた呂伯奢に会ってしまう。そこで曹操は、後で禍となるのを恐れて呂伯奢も殺してしまう。

「いけないと知りながら、わざと殺すのは、はなはだ道にはずれています」と陳宮。
「私が天下の人を裏切ろうとも、天下の人に私を裏切るような真似はさせぬ」と、曹操が答えたので、陳宮は黙り込んだ。

この話は、正史には無いが、裴松之（はいしょうし）の注には載っている、しかし、それは呂伯奢一家を殺害することだけで、その後に呂伯奢自身まで殺す場面は出てこない。この場面は辛辣な悪役曹操を印象づけるための『演義』の創作であると言える。

道化（どうけ）者・悪戯（いたずら）者・ペテン師・詐欺（さぎ）師などの要素をあわせもち、アンチヒーローとして既成の秩序に揺さぶりをかけ攪乱（かくらん）する存在を「トリックスター」と呼びますが、曹操こそは、まさしく演義世界の大トリックスターである。

曹操は劉備たちと比べると見劣りする小男として描かれている。またその出自も、宦官の養子といういかがわしいものであり、劉備に比べると大いに見劣りがする。
曹操は宦官派の出身であるが、反宦官派知識人グループの「清流（せいりゅう）派」に早い時期から認められ、清流派の多くの人材をその傘下におさめた。また、清流派のみならず黄巾軍も自軍に吸収する。血縁には剛勇無双の部将もそろっていた。
曹操は物語の中では残酷なる「悪玉」であるが、反面、知謀にすぐれ、配下の部下たちとの信頼関係も堅く、豪傑があらわれたらたちまち惚れこむといった人間的魅力も同時に描かれている。

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「ヨーロッパ退屈日記」　伊丹十三　著　

I V 英国人であるための肉体的条件、日暮れて道遠し、イングリッシュ・ティーの淹れ方、エルメスとシャルル・ジュールダン、香港、三ツ星のフランス料理、飲み残す葡萄酒、イタリーびいき、キリストさまたちとマリアさまたち、スパゲッティの正しい食べ方

「桃園結義」 （三国志演義）

「中国の五大小説」（上） 井波律子　著

『三国志演義』の巻ーーー興亡の歴史と物語の誕生　一　「三」で結ばれた世界の始まり――桃園結義

『三国志演義』は後漢末の「黄巾（こうきん）の乱」よりはじまる。そしてその第一回で中心人物である劉備（りゅうび）・関羽（かんう）・張飛（ちょうひ）の三人が登場する。
この『演義』は始終史実を背景としている。その史実は、陳寿（ちんじゅ）の著した正史『三国志』そこに付された裴松之（はいしょうし）の注、史実に脚色を加えた魏晋（ぎしん）の名士のエピソード集『世説新語（せせつしんご）』、司馬光（しばこう）の『資治通鑑（しじつうがん）』である。『演義』は、「三国志語り」を十四世紀中頃に羅貫中（らかんちゅう）がまとめて著したものである。

実際の歴史のなかで起こったできごとと、民衆がながく楽しんできた荒唐無稽（こうとうむけい）な語り物。この二つの要素がみごとに融合したところに、白話（はくわ）長編小説『三国志演義』の魅力はあるのです。

物語は、黄巾軍が涿（たく）県に迫り義勇軍を募る立札が出されたとき、劉備・関羽・張飛が出会い互いに桃園で契りをかわして義兄弟となり、軍団を募るところから始まる。
ここで三人はタイプの違った超人に描かれえいる。劉備はひたすら「君主たるべき人」として描かれてる。関羽も劉備に負けないくらいに常人離れした神秘性を与えられている。長いひげがトレードマークであり「美髯公（びぜんこう）」という別名もある。それに対して張飛はたぐいまれな武力を持つが神秘性はなく、神格化された劉備、関羽に対して人間代表を演じ、物語世界を揺らす道化者・トリックスターである。
この三人がとりあえず近隣の若者を集めて軍団を作るが、にわか仕立てで、よい馬もないと思案していると、都合よく融資をしてくれる商人が現れた。あまりに都合がよい話であるが、これは正史にも出てくる事実である。そして、この金を使い関羽は「青龍偃月刀（せいりゅうえんげつとう）」、張飛は「点鋼矛（てんこうぼう）」という武器を仕立てる。

これから劉備は二十年ばかり確固たる本拠地もなく負け続け逃げつづける。演義の世界では劉備は何事にも積極性を欠いた人物として描かれていて、物語の中枢にいながらも影が薄い。劉備は現実には乱世を勝ち残った人物であるからこのようにヤワであったはずはないが、演義の世界では史実を曲げてまで劉備を仁愛に満ちた人物として描いている。三国志は魏・蜀・呉の三国の物語であり、中心人物も劉備・関羽・張飛の三人で「三」という数字が重要な働きをしている。

いずれにしても、劉備が動かざる「虚（きょ）なる中心」として磁場を作っているからこそ、周りをかためる部将の働きがより豊かになり、物語が面白く織りなされていくといえるでしょう。

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「ヨーロッパ退屈日記」　伊丹十三　著　

I I I ロンドンからの電報、息詰る十分間、女狩人の一隊、ロータス・エランのために、渡された一頁、"GO AND CELEBRATE"、紙の飛行機、リチャード・ブルックスの言葉