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かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

今議会の注目点。「コモンズ支援金」と「テレビ予算増」

2005年02月26日 | 長  野  県  政

●ヒモ付き「コモンズ支援金」
今度の議会で注目されているものに、「コモンズ支援金」というのがある。
市町村支援を名目に10億円を田中知事が自分の気に入ったところにばら撒こうというものだ。これは吉村県政下にあった第二交付税のようなものでよろしくないーと反対の声が多い。第二交付税というのは、かつて県庁の偉い人が市町村に出向するときにお土産のように付けられていた予算だ。それを田中知事がやろうというのだ。名前が変わっているだけで、ヒモ付きの予算で市町村をコントロールしようという点では同じだ。
田中知事のお気に入りの市町村に割り振られ、これをテコに、市町村を自分の思い通りに操る腹だーと見られている。

マスコミの豆記者クンたちもゴチャゴチャ書いているが、隔靴掻痒なんのことやら分からない。当然私のほうがすっきり本質を分かりやすく書いている。見出しからして分かりにくい。訳が分からないように書けば高級だと思っているのだから困ったものだ。こういう目くらましに感心するのは程度の低い読者だけ。新聞記事は平易に書くものだ。

「市町村支援」 「分権」路線 交代の懸念 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/058/1.htm

性格付けに広がる懸念/新交付金  朝日
http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?c=48&kiji=1

現地採択7割 本庁3割 県のコモンズ支援金配分(2/24) 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/kensei/2005/0008.htm

県側は市町村に喜ばれているーといっているが、貰うほうは財政難の折り、くれるものだから一応貰っておこうということだ。来年度の予算は、もうどこの市町村でも組んである。いまごろ本当に貰えるかどうか分からない予算の話をされても困るーというのが本音だ。

誰がどういう理由で、どこの市町村に割り振るかが問題だ。一応選定委員会が設けられそこで決められるようだが、その人選が問題だ。早くも、市町村側の代表者を入れろとか、他県の大学の先生ではなく県内の人をーといった声が出ている。これまで、こういった委員会が知事の意見の代弁機関として利用されてきたことの学習効果だ。

田中知事は市町村からの要望だというが、田中知事は市町村長とほとんど会っていない。田中知事のいう要望は、車座集会などでの住民の発言を指しているようだ。直に住民の声を聞きーということだろうが、行政に素人の住民の声は突拍子もないものも多い。漠然とした思い付きを具体化するのは大変だ。それに予算を付けようというのはある意味”お遊び”が過ぎ、不真面目でさえもある。一部の偏った意見に行政が左右されているといった批判もある。

その車座集会も低調で参加者は少ない。だいぶ前から話題にすらならない。開催地も自分の気に入ったところに行く傾向が強い。発言者も事前に決まっているのではないか?批判的意見はきかないし、そもそも発言も許されないーといった声が参加者の間にある。気に入らないもののは指名しないーは知事会見でもやっている。

貰うほうの市町村は何に使っていいか分からないという。使い道も限定されるようだ。本当は人件費に充てられれば一番助かるがそうはいかない。支援金だからなんらかの事業をやるときの足りない分を補うような性格だ。ヒモ付きの限られた予算で何かをやるのは難しい。

県民クラブがこれについて県下の市町村にアンケートをした。78.6%の回収率でこういう結果になっている。

<a href="http://www.avis.ne.jp/%7Eryuusei/seiji/seiji.htm">柳田せいじホームページ せいじの政治</a>
評価する。12自治体13.6% 
評価しない。47自治体53.4%
わからない。29自治体33.0%

せっかくお金をくれるというのに評判はよくないようだ。
このコモンズ支援金も山口村の合併反対のときと同じように突如浮上してきたものだ。
ボクがせっかく市町村の住民のためにしようとした良いことを首長や議会の皆さんが反対してーと田中知事がくちびる尖らせてテレビで言う図が想像される。

● 田中知事の県広報テレビ出演 → 増
もうひとつ、気になる予算がある。広報費が平成16年度の2億2,265万円から平成17年度は3億4,304万円と1億2千万円も増額提案されている。これも柳田議員が指摘している。
何も打ち合わせをしたわけではなく、たまたまだ。多くの人が問題視しているということだ。読者からメールでの指摘もあった。
こんな予算増を誰も望んでいない。担当部局から上にあげたものではないようだ。

県では現在、週一回5分のものを2本と、月一回10分のテレビ広報番組を持っている。これを10分のものを30分に増やしたい考えだ。何のために増やすのか担当者に理由を聞いたはずなのだが、記憶にない。観念用語をばーっと並べられ、右の耳から左の耳に抜けていったようだ。
ちなみにこの10分番組を現在放送しているのは長野朝日放送だが、拡充する際にはプロポーザルをして、他局も比較検討するそうだ。

何のために放送時間を増やすかといえば、それはもう、田中知事がテレビの効用を高く評価しているからに違いない。ひらったくいえば、自分の出番を増やしたいってことだろう。

納得いく説明がなければこんな予算を認めるわけにはいかないーと議会側は削る構えだ。
12:02

今後の掲載予定。
副知事人事についてー。
27日お昼ごろアップ予定。


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県庁職員氏の内部告発コメントがあります。()内の数字をクリックしてご覧ください。


いきなり「田中康夫」おろしーと見出し打つヨミウリWの唐突

2005年02月26日 | 長  野  県  政
ヨミウリ ウイークリー 3月6日号 ★発売日・2月21日
http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/
ついに始まった「田中康夫」おろし

ヨミウリ ウイークリーが上のような見出しで、田中知事批判記事を載せている。
経済誌などではあったが、一般週刊誌で初の田中知事批判といっていいだろう。しかし、ピントがずれてる。

トップ見出しを【ついに始まった「田中康夫」おろし】とするのは唐突だ。
なぜ、田中康夫がおろされることになったのかが抜け落ちている。これだと読者は抜けている部分を自分の知識で補うしかない。ネット情報を見ていれば田中知事の正体はすっかり暴かれて、そのため引きずりおろされるのが分かるが、マスコミではそれは充分に伝えられていない。そういった中で、この見出しを見た読者は、これまでマスコミ上で流布されている情報を元に抜け落ちている部分を補うだろう。

それは、田中知事=改革派。それに対する守旧派の議会・長野県庁という構図だ。
つまり、守旧派が田中康夫おろしを始めたーと多くの人は受け止める。中身を読めばそうではないことが分かるが、見出しではそういうことになる。こういう見出しの付け方はおかしい。

【改革者ではなかった田中康夫】とするのがよかったのではないか?
おろされることになったのは改革者ではなかったからだ。そのステップをすっ飛ばしていきなり「おろし」がはじまったと見出しを打つセンスは理解できない。
改革者ではなかったーとしたほうが真実だし、格調も高くなる。「おろし」という言葉は後ろ向きだし品がない。心理的に手を伸ばしづらい。

記事の中身はこれまでの経過を羅列し、元支持していた人たちも批判しているーといった内容だった。肝心の「おろし」について具体的な情報はない。実を言えば「おろし」なんていえるものはない。具体的対立候補なんてのも挙がってない。あれやこれやといろんな名前が出ているだけのことだ。

この記事の取材には以前読売長野支局にいた記者が関わっているようだ。県政のことも知っていただろう。なのに、こういう記事になり、見出しになる。不思議だ。
0:55

 予告=26日正午ごろ、
   今議会の注目点。「コモンズ支援金」と「テレビ予算増」
   をアップ予定。