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かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

時代はもうNHKを必要としていない、今の1/4でいい 

2005年02月04日 | その他

NHK受信料の不払いが止まらないようだ。

<NHK受信料>病院テレビ納入団体が拒否 年40億円に
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/nhk/?1107423278

NHKのタクシーの使いっぷりのよさには目を引くものがある。

NHKタクシー券年間43億円、顧問報酬は1千万円超
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050201-00000012-yom-soci
ここではタクシーとなっているが、実はハイヤーも入っているのではないかと思う。ハイヤーの料金はタクシーの三倍だ。東京本社ではNHKだけでなくマスコミ各社は取材にハイヤーを使うことが多い。他の一部上場企業が使っているので、それに負けじと見栄で使っている部分がある。社旗をおっ立てたハイヤーで、ばーんと乗り付けた方がハッタリが効いていいということもないではない。だが、これをやりすぎると若い記者などは偉くなったような勘違いをする。


NHKはそれを地方でもタクシーを使ってやっている。
その実態を田中県政追撃コラム過去号でも書いている。
不祥事続発 『NHK受信料拒否の論理』09月24日号
http://blog.melma.com/00060168/20040924
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*五年ほど前長野市内で偶然見た光景
犀川の河川敷で雑草が燃える小火が発生した。NHKの割と近くだ。たまたま私
はそこを通りかかった。そこにNHKの取材クルーとTSBのカメラマンが来た。
NHKは記者とカメラマンと助手の三人がタクシーに乗ってやって来た。TSB
はカメラマンが一人で車を運転して来た。ライトバンの後ろのドアを跳ね上げ、
大きな三脚とカメラを一人で抱えて現場まで歩いていった。
NHKは民放が一人でやっていることを、4人がかりでやっていることになる。
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こんなことをするのも、労せずして受信料で金が入ってくるからだ。

NHKは肥大化しすぎている。テレビが地上波2波、衛星が3波、ラジオがFM、短波、それにAMが国内2波プラス海外向けに21カ国語の放送を行っている。世界でもこんなメディアはない。なにもNHKひとりがそんなに頑張る必要はない。他のメディアにもまかせればいいのだ。
昔と違ってBSだのCSだのいろいろな放送形態もある。地上波テレビは数年後になくなる。ネットでテレビが見られる時代ももうすぐだ。少なくとも今のように巨大なNHKはもういらない。大きすぎる弊害の方が多い。放送と関係ない会社もNHKは沢山抱えている。今の1/4ぐらいになった方が広い目でみていいのではないか。こじんまりと地道にやっていけばいい。

受信料も1/4に値下げだ。テレビは全体の視聴率が下がっている、つまり見ていないのだから受信料も下げるべきだ。視聴者の方は昔に比べて「情報料金」を多く払っている。昔はNHKに電電公社の電話代ぐらいだったが、今はネットの利用料に携帯電話、テレビも衛星は有料だ。払う窓口が多くなっている。そんな中で、NHKが昔どおりに受信料を取ろうというのも考えてみれば図々しい話だ。テレビ業界は華やかで一見先端のように見えるが、実はもう斜陽産業だ。

テレビはデジタルになると課金が容易になる。払わなければスクランブルをかけて見られないようにすることができる。WOWOWなどがすでにやっている。今のようにタダ見はできないかわりに、払う者はシビアになる。つまらなければ見ずに契約そのものをしなくなる。
そうなるとNHKは大変だ。集金しなくていい代わりに、契約者がガクンと減ることが予想される。いまは税金みたいに、なんとなく「払わなければいけないもの」と思って払っている人が多いが、それが見なければ「払わなくてもいい」となれば大手を振って払わない人が大勢出てくることが予想される。いま不払いが増えているのも「払わなくてもいい」ということを知ってしまった人たちが増えたからなのかもしれない。
だからデジタルになってもNHKは課金システムを導入しないのでは?という観測もある。テレビのデジタル化はNHKにとって両刃の刃なのだ。

NHKの間違いは、NHKしか見られなかった時代の感覚と体制でいつまでもいることだ。視聴者はNHK以外に見るものは沢山あるのに、NHKはいつまでもお山の大将で自分が一番偉いと思っている。

NHKは制度疲労を起こしている。自浄作用は期待できない。海老沢会長の辞任、その後の顧問就任などがいい例だ。根本的に改まることはないだろう。積極的、建設的意味で受信料を払わないことによってNHKを変えていくことが社会全体にとってプラスではないのか。

NHKの崩壊は新しいメディアの時代の幕開けだ。確かに放送の台頭期にNHKのようなものは必要だったかもしれないが、時代はもうNHKを必要としていないのだ。NHKがなくて困る人はそう多くはいない。一番困るのはNHKの人たちだ。