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『雪道お助け隊』-お役所仕事の典型

2005年02月01日 | 長  野  県  政
長野県では『雪道お助け隊』というのをやっている。

<県内6箇所にステーションを設け、スキーヤーやスノーボーダーの皆様に、安心して信州のウィンタースポーツ、食べもの、温泉などを満喫いただけますよう、サポートいたします。>

・タイヤチェーン装着のアドバイス  
・ジャッキなど工具の貸し出し
・路面状況に応じたドライブテクニックのアドバイス
・渋滞や交通規制など道路情報のインフォメーション
・信州特産品や温泉などの観光施設紹介
などを無料でやっていると県のホームページで紹介している。
『雪道お助け隊』 商工部 産業振興課観光係
http://www.pref.nagano.jp/syoukou/sinkou/otasuke/opr000.htm

ところがその案内看板や詰め所の建物が、普段でも見通しの悪い交差点の視界を妨げているケースがあるーと飯山方面在住の読者からメールが来た。

産業振興課観光係に確かめてみると、確かにそういうことはあるようだ。何とか改善したいと言っていたが、そんなことは言われるまでもなく、設置するときに分かりそうなものだと思うのだが、つまりは”やる気”がないということか?

「チェーンの着脱を無料でお手伝いする」のが目玉のサービスのようで、田中知事もそれを
週刊SPA!の「東京ペログリ日記リターンズ」 でわざわざ書いているのだが、
http://spa.fusosha.co.jp/oomedama/pero_040.html
調べてみたら、そのサービスをやっている時間は午前8時半から夕方4時ごろまでだという。
スキーヤー・スノーボーダーはその時間にはとっくにスキー場に行っていて、せっかくのサービスも利用者が少ないという。まさに”お役所仕事”の典型。

そもそもこの事業、失業対策事業で人を雇うのが目的だからそんなことはどうでもいいーとは”お役所”は言わないが、やっていることはそういうこと。
しかも予算(二千万円)は全額国から出ていて、県の腹は痛まない。アレレッ?国からお金を貰うのはいけないと常々批判していたのではなかったっけッ?

そのお金は、お役所が作ったにしては派手な旗の制作費にも使われていて、国の予算を使ってちゃっかり自分のPRをしているように見える。
旗には、知事との芳しからぬ関係がささやかれるイラストレーターの安斎肇氏考案のキャラクターがしっかりと描かれているーのだが、その名前が思い出せない。しかし、これはつまりピタッとハマっていないから記憶に残らないのであって、私の記憶力のせいではないと思うのだが、読者はどれほど記憶しているのかテストでもしてみたいところだ。

田中知事は「類まれな才能ある方のデザインを安く使わせて貰っている」なんてことをいうが、はたしてそうだろうか?
安斎氏なんてそれほど有名でもないし、そもそもイラストレーターだなんてわたしゃ知らなかったもの。いまどき時代遅れの長髪の怪しげな風体で、テレビの深夜番組のワンコーナーにちょっと出ていることによってのみ、かろうじて知られているだけの、いわば奇人キャラのひとではないのか。
イラストだかイタズラ描きだか分からないようなものを描いて、県で使って貰えれば、安斎氏のグレードを引き上げることになり、ただでもいいぐらいーと思うのは私だけだろうか?

長野県は田中康夫とその取り巻きに、いいようにもてあそばれている。ただ、そのやり方がセコくてミミッチイので大きな問題にならないだけ。公共事業でン億円なんて賄賂を掠め取ることは田中康夫は”しない”のではなく”できない”だけのような気がする。そういうことをするのだって、考えてみればテクニックがいるし、人間同士のある意味信頼関係がいる。田中康夫にそういうものはない。せいぜいできるのはこの程度、数十万円のセコイこと。田中康夫を見ていると、多額の賄賂を取る政治家がなんだか立派に思えてきてしまう今日この頃だ。


『雪道お助け隊』 商工部 産業振興課観光係

週刊SPA!「東京ペログリ日記リターンズ」