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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

チリ落盤事故奇跡の生還に思う

2010年10月28日 | 人事労務管理
地底700メートル、気温35~40度、湿度90%の閉塞空間で33人の作業員がなぜ救出までの69日間にも亘る過酷な時間に、切れることなく耐えることが出来たのか?

その最大の要因は現場監督ルイス・ウルスアさん(54)の秀逸なリーダーシップにあったと思います。報道により彼が行ったことを検証してみますと・・・。

1.それまでの豊富な経験から、救出までの日数を20日と想定し、残り3日分であった食料を10分割し、2日に一度全員で同量の食事をとった。
  
 →実際に地上と連絡が取れたのが17日目でした。3日間で通常の食事をとり残量ゼロの場合を想定すると、見通しのたたないまま14日の絶食に平穏に耐えられたかというと非常に難しかったのではないでしょうか?。また20等分の量では少なすぎて最小の満足レベルに達しなかったと思われます。
「10回の食事が終わるまでに救出される」という明確な共通目標(希望)を持つことも不安感を押える大きな効果があったと推察されます。

2.11人ずつの3グループに分け作業、休養、睡眠の3交代制をとった。

→33人は単一組織としては大き過ぎて統率しにくい。規則正しい交代制により生活にメリハリがつき時間の観念を忘れることなく、就寝スペースにも余裕ができる。

3.33人全員に役割を与えた。

→各人が極限状況の中で組織に貢献する機会を与えられ、連帯感と自己実現の欲求が満たされた。

*付け加えるならば、ウルスアさんの豊富な経験・知識、強靭な意志・責任感、日頃のリーダーシッ プに対するメンバーの絶大なる信頼感、メンバーの一体感が大きな素地としてあったのだと思いま す。彼は難破船の船長のごとく、最期の救出者に自らを指名しました。
 また地上への生還の第一声は事故再発防止の要望であり、全く「あっぱれ!」としか言いようのない処し方です。
 
*6人の救助隊員特に最期の1人の英雄的行為にも心からの敬意を捧げたいと思います。
  
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感動しました! <チリ鉱山落盤事故>

2010年10月12日 | 人事労務管理

チリ鉱山落盤事故もうすぐ救出が始まります。

33名のメンバーはいずれも「自分は最後でいい」と言っているとのこと
このような極限状況の中で、人に救命の優先権を譲ることのできるチームワーク
究極のモラール、モチベーションの高さを感じます。

リーダーシップ、コミュニケーション等人事労務管理の生きた、かつドラマチックな御手本が
ここにはあります。

全員の速やかな無事救出を祈るとともに
その全容を速く知りたいと切に願います



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<バンクーバーオリンピック>に思う<人事労務管理と愛>

2010年02月26日 | 人事労務管理

女子フィギャースケートの終焉とともに冬季オリンピックも終わった・・・。の感があります。私もテレビの前で日本代表選手に心からの声援を送り 多くの感動を貰った一人です。

振り返ってみると 重い期待に答えられた選手よりも、目標に届かなかった選手の方が多かったのではないでしょうか。それはナショョナリズムが絡むと 自国を代表する選手には、冷静なデータに基づいた客観的な期待値よりも、確率的にはかなり無理な願望的(こうあって欲しいという)期待が掛ってしまうからです。

メダリストであっても銅メダルに狂喜する選手もいれば銀メダルに涙する選手もいる。それは背負わされたもしくは自己に課した期待とその結果との相関関係によるものでしょう。

感動の余韻に浸りながら 「人事労務管理においても似たような状況があったな・・・」と
思い至りました。それは昇進、昇給、表彰等の評価選抜の場面に見られることです。特に長引く不況により 高度成長期に比べると著しくメダル(オリンピックに例えれば)の数が減少し したがってメダルを手にする機会が激減している訳です。
このような状況の中で僅差で同僚との競争で敗れメダルを取り損ねた人のモチベーションの低下をいかに食い止めるか
はかなり重要なテーマであり、そこに最大限の配慮をすることこそが「人事労務管理と愛」
のテーマへの一つの答えとなるのではないでしょうか?


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巨人軍 原采配に思う<人事労務管理と愛>

2009年11月11日 | 人事労務管理

 「ジャイアンツ愛」を掲げた闘将原監督率いる巨人軍が7年ぶりの日本一を決めた日本シリーズの興奮まだ冷めやらずの感があります。
 
 今朝の日経に「最も影響を受けているのは藤田監督だと思う」との篠塚コーチの談話があり、はたと思い当たりました。

 スポーツには多かれ少なかれその要素はあるのですが、人事労務管理の成果を評価できるスポーツとして、特に野球に興味を持っています。企業の採用管理に擬せられるドラフト・スカウトにはじまり、教育・訓練であるキャンプ・トレーニング。配置管理としてのポジション・打順決め。服務管理のサイン、作戦指示。そして、チームを掌握する監督・コーチのリーダーシップ等。これらが毎試合の得点・失点として、またシーズン末の順位として、企業の決算に相当する形で明瞭に結果として出ます。

 歴代監督の采配の形は様々ですが、特に藤田野球に興味を持ち、かつ評価するのは、人事労務管理面からみるとそれが「モラール・モチベーション重視のリーダーシップ」と言えるタイプだからです。


 藤田野球から継承されさらに磨かれた原采配の特徴をあげると

1.選手・コーチとのコミュニケーションが密である。
  「監督室の扉は常に開かれていて、好きな時にコミュニケーションがとれるん   だ(クルーン)」
  したがって選手の心身のコンデション、心情、考え方等について良く掌握して
  いるため選手の納得性が高く、投手、ピンチヒッターの起用成功率が高い。

2.積極的にチャンスを与え、評価基準が公正・公平である。
  スター選手だけでなく、一流になりきっていない選手や峠を越したベテラン達  にも細かく気を配り、調子がよさそうならどんどんチャンスを与え結果を出し  ている。

3.ムードを非常に大切にしている。
  ピンチに際してもベンチがメチャクチャ明るい。従って肩の力が抜けて、精神  と筋肉の柔軟さが維持されピッチャーの好投、バッターの好打につながる。そ  してそれが9回二死までリードされていても諦めず最後までチーム一丸となっ  て戦う粘りにつながり、数々のドラマチックな逆転劇を演じてファンを狂喜さ  せた。

4.マスコミ等へのアピールにも細心の注意を払っている。
  選手の成功はほめ失敗はかばう思いやりの姿勢は「監督の期待に応えたい」と  言う選手たちの熱い思いに繋がった。


 最後にまとめると 
  「選手一人一人に公平に愛をそそぎ 信頼から生まれるそのエネルギーを最大  限に引き出しチームとしての勝利に結びつけるのが原野球である」と言えるの  ではないでしょうか?

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鳩山総理初の所信表明演説に思う<人事労務管理と愛>

2009年10月27日 | 人事労務管理

 昨日52分にも及ぶ演説のなかで繰り返された「友愛」。
弟の前総務大臣は「安っぽい少女漫画のようだ」と酷評しておりましたが 「愛」の旗印を掲げて戦った戦国武将のNHK大河ドラマが高視聴率を取るなど 今不況で荒廃した社会に癒しを求めて「愛」のミニブームが起こっているのではないでしょうか?

 
 私は久しぶりにゼミの指導教官であった恩師(故人)をしのびました。先生は敬虔なクリスチャンで「経営とは まして人事労務管理とは物心の豊かさを最大限に従業員と分かちあうためのものであり 利益とはそれを実現するための手段である。
私はキリストの愛が 企業民主主義という形で正しく反映されることを願って経営学(特に労務管理)の教鞭をとっている」とよくおっしゃっていました。キリスト 教徒でもない 学生時代の私は いささか面映い思いでこれを拝聴していたことを
思い出します。

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