イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

音楽

2005-07-15 18:09:13 | Weblog


蒸し暑くて何もする気が起きないので、一番暑い昼下がりに床にごろごろしながら久々に音楽を聴いていた。僕のCDラックには、多分普通の学生が聴くようなのがあんまり入っていない。クラシックとか、もっと前の、古楽器の演奏とか、歌謡曲といっても大正時代のやつとか、そんなのがとりとめもなく何枚か積まれている。じゃあ最近の曲を全然聴かないかというとそうでもなくて、そういうのはレンタルしたり友達から借りたりしているので残らないんだ。

唯一の例外は、僕が一番初めに買ったやつで、まだ中学生になる前くらいに、小型犬の名前のグループの曲でドラマの主題歌につかわれてヒットした(ヘンな書き方だけど検索よけだよ)、そのCDが一枚だけある。

音楽は、特にそれがヒット曲だったりすると、その曲をきくと当時自分がやっていたことやその時いた場所、感じていた気持ちまでまざまざと思い浮かんでくるのがとても不思議な気がする。たとえばその最初に買ったCDを聴くと、当時一番仲の良かった友達とやったあれこれのこととか、そのとき一緒に見た風景とか、そんなものが空気の温度まで一緒に思い出されてなんだか切ないような気持ちになってしまう。

以前誰かに、人間の記憶っていうのは脳に必ず保存されているけど、大抵は思い出すことができないだけ、というような話をきいたことがあるけれど、もし全ての記憶が僕らの引き出しの中にしまいこまれているとしたら、音楽はその引き出しを開ける鍵みたいなものになるのかもしれないなあ。