イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

阪田君と買い物

2005-07-06 19:00:48 | Weblog


図書館のバイトの後、阪田君と買い物をした。実は昨日電話があったんだけど、家庭教師の日だったから今日にしてもらったんだ。僕はてっきり本とかDVDとか、そういうものを買うんだと思ったんだけど、「洋服を買いたいからついてきて!」って言われたので正直びっくりした。

悪口のつもりじゃないけれど、阪田君といったら普段は必ず白衣を着て、茶色っぽいサンダルを履いている姿しか思い出せない。彼は寮生なので、その格好のままで寮から現れるから、一体私服はどんなものを着ているのかもわからない。とにかくあんまり着るものにこだわるタイプじゃないのは確かだから、どういう風のふきまわしだろうとは思ったんだ。それで、好奇心も手伝ってついていくことにしたわけ。

あんまり高い服だと金がないっていうし、とりあえず駅ビルなら何かあるだろうっていうことで行ってみたわけだけど、阪田君はなんだかきょろきょろするばかりで全然立ち止まって選ぼうとしない。これじゃあ日が暮れちゃう、と思って「一体どんな服が買いたいのさ?」って聞いてみたら、「どんなっていうか、…」ってまたはっきりしない。

僕が辛抱強く待っていると、そのうち彼が語りだしたことには、今年のお盆に高校のクラスの同窓会があって、そこに着ていく服が買いたいってことだった。それなら折角だから少しイメージチェンジしたら?って僕がすすめた服は、ことごとく彼の柔らかな、しかし断固とした拒絶にあってしまった。じゃあ無難な路線でいくしかないかなあ、と思って「普通にジーンズにジャケットとか合わせたら?」と言うと、彼は驚いたように「ジーンズにジャケットって合わせられるの?」ってきいてきた。いや、僕がびっくりしちゃうよ。どうやら彼はジーンズにはTシャツかポロシャツしか合わせられないって思っていたみたいだ。

そんなわけで、夏用のジャケットと中に着るシャツと、あと靴も買ったらもう夕方で、折角だからと食事をして帰ってきたわけだけど、まるでテレビの「なんとか改造計画」みたいな一日で、ちょっと面白かった。