にゃんちくる!

だいたいまんまと猫

傑作

2006年09月06日 | 日常
広島にいたころ、陶芸をならっておりました。
今はだいぶ処分してしまったけど、
自作の陶器はいくつか活躍しています。

そう言うと、なんだか私って器用な人っぽいですけど
とんでもない!
私、ぶきっちょなんですよ。
ぶきっちょなんだけど、陶芸だけはなんだかハマって
器類はそこそこ上手に成形できるんですのよ。

ろくろを回してグイグイと作り上げるという作業が良かったのかもね。
だってね、ろくろを使わない作業はからきしダメだったから。

例えば花器を作るとする。
胴体部分はろくろでグイグイと作れてしまうのだけど
ちょっとオシャレ心を出して、胴体の脇に取っ手なんかつけようとする。
そうすると、もうダメ。
取っ手部分は手でこねたりして成形するので
不器用な私はひたすらコネコネコネコネ、
まるで幼稚園児の粘土あそび。
せっかくの花器も「なんじゃこりゃ?」な取っ手がついて
台無しになってしまうのです。

そんな不器用な手先を駆使して作り上げた物は他にもあります。
陶芸やってると、余った土がどうしてももったいなく感じます。
そこで余り土で作る物といったら、箸置きでございましょう。
箸置きもそれはそれはたくさん作りました。
少しの土を伸ばしてクルクルと丸めただけでも立派な箸置きになりますから。
そして、ある日突然、思いついて作った箸置き。
不器用なくせに、細かいパーツを作りチミチミと作った箸置き。

それがこの「ちよちゃん箸置き」

不器用さが滲み出ているね・・・。
大きかったり小さかったり、うつむいてたり、怒ってたり、笑ってたり。
まったくもって統一性がない5個揃え。

だけどこれ、すごい評判が良くて
教室の生徒仲間から「頂戴!頂戴!」とねだられたり
「教室のバザーでも売りましょう!」と勧められ
来る日も来る日もこの箸置きを作り続けて
本当に沢山沢山作って、ひとつひとつが不揃いにも関わらず、
ちよちゃん箸置きはバザーで飛ぶように売れたのです。(ちなみに1個50円。)
バザーで売ったのはもう3~4年前になるかしら。
今でも大事に使ってくれてる人がいるのかなぁ。

ちよちゃん箸置き、何個作ったかは忘れたけど
(でも100個近くはこさえたんじゃないか)
あれだけ手先を使ったんだから、少しくらいは器用になっていそうな気がして
余り土で、箸置きじゃないちよちゃんを作ってみようと思いたち、

作ったのがコレ。

酷いね・・・。
ちよちゃんどころか、猫であるかも判り辛い代物。
なんか謎の生物。

やっぱりぶきっちょな私デス。

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